おはようございます。
真由美です。
あれから月日が経ちました。
いつもはお父様は渋々仕事に行き、私は部屋で本を読んでいます。
しかし今日の朝、お父様を見送るために玄関まで足を運んだ時のことです。
「やっぱり耐えられません!!!!真由美サンも行きますよ!!」
そう言ったお父様の小脇に挟まれ私は靴も履いていないまま家を出た。
後ろではトキ達が何か言っていたが走っていたため姿が見えなくなるのもそう時間は掛からなかった。
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「おぉ!!真由美ではないか!よく来たのう!」
「お邪魔します…」
「そう硬くならんでもよい!お主の席は此処じゃ!」
夜一様は胡坐をかいていた膝を叩いた。
は?…え?何、また夜一様の膝の上に座って皆の目線独り占めなの?
渋っていた私に夜一様は痺れを切らしたのか私に近づき抱き上げる。
そしてそのまま座り、私はまた夜一様の膝の上に座る事になった。
幸いお父様は仕事で、私も同じ場所に行く予定だったのに砕蜂様に保護されお父様と別々になってしまったのだ。
「案外もったんだな。」
「そうですね…」
「なんの話しですか?」
「喜助がいつまでお主を屋敷において仕事をするのを我慢出来るか、じゃ。」
「……………」
普通なら突っ込むところだが突っ込めない親なので黙るしかなかった。
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「あの、家の者に使いをやりたいのですが…」
「どうした。何か忘れ物か?」
砕蜂様の言葉に私は首を横に振る。
「違います、やちるちゃんが…」
「ん?」
「やちるちゃん、私がここにいること知らないから無駄足になっちゃう…」
そう、やちるちゃんだ。
既に私はやちるちゃんの背を優に超えていた。
それでも私とやちるちゃんは仲良しだ。
やちるちゃんには一杯友達がいるが私はやちるちゃんしかいない。
やちるちゃんはきっと私が居なくてションボリするだろう。
伝言も行き成り連れて来られたのでトキには伝えていない。
「なら、直接やちるに教えればよい。のう、砕蜂?」
「?」
「はい。」
「どういうことですか?」
「やちるは十一番隊の副隊長じゃ。だからここにおる。」
「ふく、たいちょう?じゅういちばんたい?」
「何だ、知らないのか?」
砕蜂様は意外そうに私を見る。
そんな数字、知らんがな。と頷く。
するとお二人はお父様を見る。
お父様は丁度休憩で、来ていた。
お父様はお二人の視線を諸共せず涼しい顔で言い切る。
「真由美サンには必要のない知識です。」
何の知識かしらないがお父様に呆れ顔のお二人。
どうやら常識らしい。
ちょっと、ちょっと、常識なら教えてくださいよ、お父様もトキたちも…
私を非常識の箱入り娘にさせる気ですか?
まぁ、今でも箱入り娘ですが。
「だからって、貴族である以上、死神ぐらいは知っておかねばいかんじゃろ…」
「必要ありません。真由美サンは一生アタシの側で暮らすので必要ありません。」
「一生は無理ではないか?」
「そうじゃな、女子じゃから恋もするだろうし。」
「こ、恋!?それはいけません!!何処の馬の骨とも分からない男にアタシの真由美サンはやれません!!!」
やっぱり外に出さない方が…!?とお父様は慌てだす。
私、結婚できるだろうか…
というか好きな男の人すら出来なさそうだ…
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