「悪かったから機嫌を直せ、な?」
「えー?でも白哉さま、まだ笑っておられます。」
「笑ってない。」
「ほんとに?」
「本当だ」
私は長い間白哉様が笑いを納まるまで背を向けたまま膨れていた。
正座も慣れたもので、長時間座っても痺れなくなった。
白哉様がもう笑っていないといい、私は白哉様に振り向く。
「…………」
「…………」
「………………」
「………………」
「……………………」
「…………………プッ」
「白哉さま!!」
アッハハ!とまた大笑いする白哉様に私は顔を赤くして怒鳴る。
私が怒っても怖くないので白哉様は遠慮なく大笑いをされる。
それが悔しくて私は白哉様の背中を殴る。
子供の力など蚊に刺されたものなので効かなくて。
でも悔しくて仕方ないのでポカポカと叩き続ける。
「何をしておるんじゃ、お前達」
入ってきたのは銀嶺様だった。
私達はいきなり銀嶺様が入って来てそのまま固まったが、すばやく姿勢を正す。
銀嶺様は目を丸くしていたが私達のすばやさに笑いをこらえていた。
「ぎんれいさままで!!」
「じい様!」
「すまぬ、余りにもお前達が可笑しくてな…」
銀嶺様はふくれっつらの私の頭を撫で、謝る。
「しかし、短い間でこうも仲良くなるとはな…兄妹みたいじゃぞ?」
銀嶺様の言葉に私は嬉しくなり、胸元で手を合わせる。
「まぁ!きょうだい!私、兄も姉も流魂街でしか居なかったので嬉しいです!!」
「あぁ、私も妹も弟も居なかったから嬉しい。」
白哉様は私を撫でて微笑んでくれる。
流魂街でのことはまだ胸が痛いが本当に白哉様は兄のようで安心する。
****************
それから迎える時間となり案内の人に案内され、お父様が部屋に入ってきた。
「真由美サーーーン!!!!!寂しかったですか!?アタシは寂しかったです!!」
「お、お父さま…おちついてください…」
お父様は私を見た瞬間、瞬歩で私の所へ行き抱きしめる。
瞬歩しなくてはならない距離ではないはずなのに。
「き、喜助殿、落ち着いてください…」
「おや、キミは?」
「私は白哉です…って前にお会いしたことあったでしょ!?」
「そうでしたっけ?アタシ真由美サン以外興味ないんで忘れちゃいました☆」
「「……………」」
「お父さま!!!」
失礼極まりないお父様に私は慌てる。
銀嶺様は苦笑い。
白哉様は呆気に取られていた。
その後はお父様に抱きかかえられ私は朽木家を後にした。
銀嶺様と白哉様にまた来るよう言われてとても嬉しかった。
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