喜助は真由美の部屋の前に立っていた。
寝ているであろう娘を起こさないように部屋に入る。
しかし、真由美は目を覚ましていたのかコチラを見つめていた。
喜助は笑顔を浮かべ娘の側に近寄る。
「真由美サン、起きたんすか?」
「……おとうさま…」
真由美は咳を交え声を出す。
起き上がる真由美に喜助は布団に戻して寝かしつけるように布団をリズムよく叩く。
「お父様…お話し、というのは…」
「…明日話します。今日はもう寝てください。」
「でも…」
「血、吐いたのでしょ?だったら安静にしてください」
「……はい…」
いい子だ、と言って喜助は真由美の頭を撫でる。
撫でられているのが気持ちよくて真由美は眠ってしまう。
喜助はその娘の寝顔を見ながら何を思うのだろうか…
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