やちるに押され目的地に着くが頼んだ本人が居なかった。
頼まれたものはマユリの机に置き、真由美は自分の実験を続ける。
それをニコニコと楽しそうに見つめるやちる。
真由美は実験に夢中で周りが見えなくなった。
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「………なんだネ、あれは…」
「副局長。」
「阿近、何故此処に十一番隊の副隊長がいるのかネ?」
「それが真由美さんと遊びたくてついてきたらしくて…」
「……………」
「かれこれ1時間あぁしてます。よくあの人飽きませんね」
阿近は実際会った事はないが十一番隊の副隊長は結構有名だ。
飽き性であろう人がよく1時間もじっと実験を見つめれる者だな、と関心していた。
「あ、マユリさん…おかえりなさい」
「マユリンお帰りー!」
真由美がジッと自分を見ていたのに気付き振り向く。
それにやちるも気付き、手を振る。
マユリはやちるに溜息をつき二人に近づく。
「何故君がここにいるのかネ」
「んーとねぇ、真由美ちんと遊ぶため!」
「真由美は今実験で忙しい身だ。お帰り願いたいのだがネ」
幼児でも容赦ないマユリに真由美はハラハラしっぱなしだ。
「あのマユリさん…やちるちゃんは悪くないの。実験を見てただけだし…器具にだって触ってないし…」
「……………」
マユリはジッと真由美を見つめ、溜息をつく。
「まったく…私も甘くなったものだヨ……実験が終わったら遊びにいくがいい」
真由美は信じられないという顔でマユリを見つめる。
マユリは真由美の頭を撫でやちるを見る。
「あまり無理させないでくれ給えヨ?」
「わーい!マユリン優しいー!!」
「あ、ありがとうございます!」
「片付けをしてからだからネ。」
「はい!」
やちるは真由美に抱きつき真由美もやちるを抱き返す。
マユリは自分の実験スペースへ戻り、暫らくして自分の部屋へと移動する。
阿近はハイテンションになっているやちるに手を取られくるくる回り、目を回していた。
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