「真由美!」
「冬獅郎くん」
真由美は冬獅郎に呼ばれ振り向く。
自分がたどり着くまで立ち止まり待っててくれる真由美に笑みを浮かべる。
二人は色々あり仲良くなった。
色々とは度々冬獅郎がイジメを見つけては助けていた。
本当に偶然なのでストー…ではない。
最初真由美も警戒していたが話しかけてくるようになってからは警戒心を解く。
それ以来時間があればよく一緒にいる。
「今日試験だったよな…また目線が鬱陶しくなる」
「それはしょうがないよ。私達飛び級だったし…正直自分がこんなにも早く卒業するなんて思ってもなかったわ」
愚痴る冬獅郎に真由美は苦笑いをする。
今日は二人の卒業試験が待っていた。
冬獅郎は天才と言われていたからそんなに注目もされなかったが真由美は違った。
同じく冷静な考えで似たもの同士が居る為、自分を偽るのをやめたので急に成績が伸びた。
そのことでまた言われているが冬獅郎がいるので気にすることもなくなった。
「なんで」
「だって、私ゆっくり普通に卒業すると思ってたから…これも冬獅郎くんがいたお陰だね」
褒められ冬獅郎は照れて顔を赤くする。
そんな冬獅郎を見て真由美はくすくすと鈴を転がすように笑う。
「冬獅郎くんはどこの隊に行きたい?」
「俺はどこでもいい。」
「そっかぁ…でも冬獅郎くんの場合隊長さんたちの取り合いで揉めるかもね」
『はぁ?』と首をかしげる冬獅郎に真由美は笑う。
「だって、天才なんだし」
「…真由美」
真由美の口から"天才"と言われるのが嫌で真由美を睨む。
普通の人ならそこで怯えるが、日頃から白哉と一日いられる真由美には効かない。
冬獅郎は「ごめん、ごめん」と心篭ってない謝罪をされる。
だが真由美には強く出れないのか、すぐ許してしまう。
いや、真由美にも、だが…
「お前だってそうだろ?俺の次に成績いいじゃねぇか。」
「……私は四番隊だと思うよ」
「何で分かるんだ?」
冬獅郎の言葉に真由美は『すぐ分かるよ』と微笑む。
その微笑みに顔が赤くなるが気付かれないように拗ねたように顔を逸らす。
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