(71 / 158) 浦原娘主 (071)

真由美は白哉と別れ、報告書を纏める為に自分の机へと向かう。
報告書を書いている最中思うのはただ一人の学友の事。
最近お互い忙しいのか会っていなかった。
特に真由美は四番隊の三席だ。
その上第二上級救護班の班長でもある。
そうそう休んでいられなかった。
今頃恩人と幼馴染と楽しんでいるのだろうかと考えるとムカムカしてしまう。
嫉妬、ではなくお前だけ楽しみやがってコノヤロー!、だ。
白哉と共に真由美も意外と心が狭かった。

屋敷には最近帰って来れていない。
だから心配した屋敷の者からの手紙がわんさか来ている。
真由美は全部返すことは出来ないからトキにだけ手紙を出す。


「よし、出来た。」


真由美は報告書を持って隊長のもとへと向かう。


****************


「え…いないのですか?」

「えぇ、申し訳ないけど探して呼んできてくれないかしら…急ぎの用があるんだけど私は手が放せなくて…」

「はぁ…それは構いませんが…」


真由美は副隊長の勇音に報告書を渡し四番隊を出る。
卯ノ花の霊圧を探るが中々掴めないでいる。
隊長各は自然と霊圧を抑えているため見つけにくいのだ。

しばらく卯ノ花を探し歩いている途中、声をかけられる。


「おや、君は…」

「藍染隊長」


その人物は藍染だった。
藍染は人懐こい笑みを浮かべ真由美に近づく。
真由美は頭を下げ卯ノ花探しを続ける。


「君、うちに来ないかい?」


だが突然の言葉に真由美は足を止める。
ゆっくり藍染の顔を見つめる。
藍染は微笑んだまま真由美を見つめる。


「私は今の隊が合っておりますので申し訳ありませんが…」

「何故だい?確かに姫桜は治癒最強だが全鬼道を使える。だから勿体無いと思わないかい?」

「思いません」


真由美は正直藍染は好かない。
周りには優しいと人気らしいが真由美は一目会ったときから好けなかった。
笑みが胡散臭い、と思ってしまい何より自分を見つめる目が気に入らないのだ。
何処か真由美を物として見ているようで居心地が悪くなるのだ。


「何故?」

「…姫桜の得意分野が治癒だから、としか言えません」

「なるほど、君は面白い子だ………卯ノ花隊長なら浮竹隊長のところにいるよ」


そう言い残し藍染は去っていく。
真由美は藍染が見えなくなった瞬間汗を一気にかく。
その場に立っていられなくて座り込む。
深呼吸し緊張した自分を落ち着かせる。


「……何を、考えているのだろうか…」


落ち着いた真由美は十三番隊へ向かった。



****************




「…なんや、自分の隊に入れなくてええんですか?」

「今は、な…どの道警戒されていたら"これ"を入れれない。」

「別にあんなん必要ないとちゃいます?」

「いや、必要だ。アレがなくては私の計画は無駄になる。」

「………」


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