(94 / 158) 浦原娘主 (094)

真由美は何か思い悩んで歩いていた。


「まさか旅禍がルキアを救出しよと此処までやってくるなんて…」


愛されてるわね…と白く薄暗い部屋で処刑を静かに待つルキアに呟く。
白哉は今頃苦しい思いをしているのだろう、と真由美は心なしか眉が寄る。
仕方ない事とはいえ、死神の力を人間に与えることは犯罪である。
だから掟を重視する白哉は嫌でも妻の妹を処罰しなければならない…


だが、真由美が悩む事はそのことではなく…


「お父様が一枚絡んでいるというのなら…何かありそうね…」


真由美が思うのは追放され、行方不明になった父、喜助の事だった。
生きていたことは嬉しい。
だが喜助のことだから何か裏があって旅禍に協力しているのだろうと考える。


しかし、探しても探しても一護、という男の霊圧は見つからない。
一角の話しによれば霊圧を抑える事をしていないから案外早く見つかるかもしれない、と思って久々に一人で出た外は既にオレンジ色に染まっていた。


「あ、もしかして…」


真由美はどうするか考えていたとき、人質になっているという四番隊の話しを思い出す。
そして床を剥がし、地下が現れ真由美は消えた。

94 / 158
| back |