(96 / 158) 浦原娘主 (096)

一護達は治療を終え、恋次と戦った場所へと戻っていった。
その頃、真由美は四番隊しか使わない地下を走っていた。


「あれ?おっかしいなぁ…」


どうやら一護達とはすれ違ったらしく、いくら探しても見つからなかった。
仕方なく、地上へと戻っていくと、そこには…


「この霊圧…剣ちゃん!?」


剣八の霊圧を感じ、急いで階段を上る。
するとそこには花太郎が倒れており、そのそばには見たことのある姿。
だが、オレンジ色の髪の死神は見た事無く、首を傾げる。


「けん…」

「あー!凄いよだれぇ!」


剣八を呼ぼうとするがやちるがさえぎった。
そして一護の肩に乗る。


「よっぽど剣ちゃんが怖かったんだね、可哀想!」


一護に腕を大きく振られ追い払われる。
剣八の前に着地する。


「怒られちった…」

「ばぁっか。おめぇが悪い」

「馬鹿って言った方が馬鹿なんですぅ」

「そうかよ」


剣八とやちるの言い合いは続くが一護に呼ばれやちるは一護を見やる。
何者かと言われ自己紹介をする。


「そんで、アッチにいるのが真由美ちん!十二番隊の副隊長なんだよ!」


一護は背後を指差され勢いよく後ろを振り返る。
そこには花太郎を見ていた真由美がいた。
真由美は仕方なく剣八を呼ぶのを諦め瞬歩で花太郎のところまで来ていた。


「てめぇいつの間に…!!」

「ついさっきですが…それより剣ちゃん!霊圧は抑えてっていつも言っているでしょ!!」

「あ?知らねぇよ、んなこと」

「もう!!」


一護を無視し、真由美は剣八と言い合いをする。
が、一通り花太郎を見た後一護の前に移動する。


「な…」


一護は突然のことに後ろに下がる。


「あの!貴方の体の一部を下さい!!!」

「………はぁ!?」


行き成り訳のわからない事を言い出す真由美に一護は間抜けな声を出す。
それに剣八が反応する。


「おい、真由美。こいつの相手は俺だぞ…邪魔すんじゃねぇよ」

「何も戦うって言ってるんじゃないんです!!髪の毛でも!髪の毛一本でも
いいの!!お願い!!」

「何訳分からんことを言ってんだ!やるわけねぇーだろ!?」

「なんで!?私あなたと戦うってわけでもなく平和的なのに!!」

「気色悪いだろ!!」



「真由美ちん、聞いてないね!」

「……ちっ」


無視されている剣八は舌打ちをして話しが終わるまで待つ。
乱入しないのは研究モードの真由美の邪魔をしないためであり、もし邪魔をしたら実験対象となるからだ。


「岩鷲!花太郎を連れて先に行ってくれ。
此処は俺が何とかする。ルキアを頼む!」

「てめぇ何を言って…」

「岩鷲!!!………頼む…」


岩鷲は花太郎を連れて先に走っていく。
真由美は二人を追わず、ただじっと一護の後ろ姿を見ていた。

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