(14 / 27) 軍人時代 (14)

雪乃は尾形とも関係を持つようになってより忙しい毎日を送るようになった。
戦争が気遣ってくれるわけでもなく、訓練だっていつも通りに行い、吉平の付き人のような仕事だっていつも通り。
ただ、尾形と関係を持つようになって暫くして吉平から求められる回数が増えた。
恐らく誰かに股を開いているのを感じ取っているのだろう…吉平はその相手に先を越されないよう必死に雪乃の腹の中に子種を仕込もうとしていた。
そのため睡眠がより一層減った。
戦場で怪我を負えば多少は休めるものの、すぐに回復してしまうため、雪乃は初めて自分の回復力を恨んだ。
そんな毎日を送っていれば体調も悪くなるのは当たり前。
その日、戦争もなく穏やかな時間だけが過ぎていた。
しかし…


「杉元一等卒!?」


―――雪乃は気を失うように突然その場に倒れる。

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