雪は銀時に追いつき、いつも利用しているスーパーでミルクとおむつなど今すぐに必要な物を揃えて購入し、お登勢達の待つ店へと戻ろうとしていた。
「だーかーらー!この子供は俺の子じゃないんだってば!」
赤子は雪が抱っこし、荷物すべては銀時が持っており、先ほどから無言で前を歩く雪の背に銀時は何回目かの言い訳を零す。
雪は銀時の何回目か言い訳に『はいはいそうですか』と何回かになる冷たくあしらう態度を貫き通していた。
冷たい態度をとる雪に銀時は苛立ったように『そうですかじゃねェだろ!!お前絶対信じてねェだろ!!』と何度目かになる怒りの声を上げた。
そしてまた何度目かの冷たい態度を雪は取り、そしてまた何度目かの銀時の言い訳……ともはや数えきれないほどの同じやりとりを繰り返していた。
もはや傍から見れば痴話喧嘩にしか見えず、一歩一歩進むごとに険悪なムードになっていく夫婦(仮)に誰もが見て見ぬふりをし、雪と銀時は川沿いに差し掛かる。
駄菓子屋の前に通り過ぎようとしていた時、つんけんする雪の態度に本気で頭にきた銀時が雪の肩を掴み無理矢理自分の方へ体を向けさせる。
雪はその際の痛みで顔を歪めたが、理不尽な痛みに雪も負けじと睨んでくる銀時をキッと睨んだ。
「お前いい加減にしろよ!?そいつは俺の子じゃねェって何度言わせんだ!!」
「いい加減にするのは銀さんの方でしょうが!!この子を見てくださいよ!!この天然パーマ!!この死んだ目!!この笑かそうとしても微動だにしない表情筋!!どう見てもあんたの遺伝子でしょうが!!!なのに自分の子だと認めないなんて最低です!!見損ないました!!」
「だァァかァァらァァァ!!!それがいい加減にしろっていってんだろうが!!俺はそんなヘマしてると思ってんのか!?大体そいつ乳飲み子だろ!?計算が合わねェんだよ!!」
「―――何の計算が合わないんですか」
「……へ?」
「なんの!計算が!合わないんですか!!」
「あー…………さいご、の……」
「さいごの!?」
「………おんな、です…」
「…………」
雪の平手打ちが炸裂した瞬間だった。
雪は平手打ちをする前に素早い動きで傍にいた人に赤子を預けていた。
パァン!!とものすごくいい音をさせ銀時の頬には可愛らしくも痛々しい紅葉が舞い落ち、銀時は痛む頬を押さえながら雪を睨んだ。
「―――ってェな!!!なにすんだ!!!」
「さいってい!!!銀さんってほんっと!最低!!!!」
「はあああ!?なんで最低になるんだよ!!俺のどこが最低なんだよ!!フリーの俺が女がいんのは普通だろ!?」
「それが最低なんじゃないですか!!私を口説きながら他にも女を作ってたとか最低じゃないですか!!!私はあれですか!!都合のいい女枠ですか!!!現地妻枠ですか!!!家政婦枠ですか!!!あんた一辺キン○マ潰れてもがき苦しんであの世に逝っちまえ!!」
乳飲み子…赤ん坊は大体0歳から1歳半である。
前後はあるだろうが、大体はその年齢の赤子を乳飲み子(乳児)と呼ぶ事が多い。
と、なると…である。
妊娠期間は約10ヶ月である。
そうなると雪が万事屋で働くようになってから後の子となり、雪はコブ付きに口説かれていたという事になる。
浮気や不倫は許せず、雪はカッとなった。
もう構ってられないと怒りで赤子の事が頭から抜けてしまった雪は銀時に背を向け、自分に背を向けてどこかへ行こうとする雪に銀時は慌てて雪の手を取って引き留めようとする。
しかし…
「お、おい!!待てよ!!それは誤解だっつーの!!」
「煩い!!触るな!!」
雪は銀時の手を振り払い、銀時を見ずそのまま去っていこうとした。
どこかへ消えようとする雪に今度は銀時がカッとなる番となる。
銀時は振り払われ呆然としていたがすぐに我に返り振り払われた手を再び掴んだ。
「おい雪!!聞けって!!確かに俺はお前に惚れてるって言ってるし他にも女と関係を持ったこともあるさ!!!でもな!!お前に出会ってから俺はお前以外の女に目が眩んだことなんて一度もねェんだよ!!!そもそも俺は事に及ぶ時は面倒になるから絶対避妊してるんだって!!!」
「信じられません!!だって銀さんモテるじゃないですか!!!どうせ綺麗な女の人を片っ端から目をつけて唾もつけて子供もこさえて逃げられなくして金を巻き上げて万事屋に依頼をさせて生計を立ててたんでしょ!!」
「お前そんな風に俺を見てたの!?俺最低な男じゃねェか!!おいおい!本当いい加減にしろよ!?そもそもお前なんでそんなに信じきれねェんだよ!なんでそんなに怒ってんだよ!!」
「―――えっ!?…なんで…って…………何でですか?」
「いやそれ俺が知りたいんだけど!?」
雪の銀時像が想像以上にひどい物だった。
しかし、それは置いといて…銀時はふと疑問に思った。
雪がどういてここまで怒っているか、である。
神楽やお登勢達が怒っている理由は分かる。
隠し子なんて真っ当に生きている男には縁のない言葉だし、なんだかんだ言って銀時はそんな性根の腐った男ではないという評価もされていたから隠し子の登場に信じきれず疑うだろう。
雪も隠し子をいた事に怒るのだって理解はできる。
お登勢やキャサリンはもう大人だからその辺は理解も出来るだろう。
しかし神楽と雪はまだ10代の半ばで、思春期真っ盛りである。
そういう話題や下ネタを忌み嫌いそういうのを酒のつまみにしたり大いに喜ぶ人間を気持ち悪がるお年頃である。
だから雪が怒る事は無理はない。
しかし、その怒り方が尋常ではなかった。
思春期特有の少女が上司に隠し子がいた事を知った時の反応からしたら少し行き過ぎていたのだ。
それを銀時は少しずつ冷めていく頭で気づき、雪に問えば、何故か雪から疑問が返ってきた。
キョトンとさせる雪の表情に銀時は言い合いをするのも馬鹿馬鹿しいと入れていた力を抜き、銀時が力を抜いたことで雪もフツフツと湧き上がっていた怒りが治まっていくのを感じた。
しかし、それでも銀時は雪に逃げられたくないという想いからか、雪の手を掴んでいる手だけは緩まなかった。
「もういいんで?お二人さん。」
「「え…!?」」
お互い怒りも収まり気まずい空気だけが流れる中、聞き慣れた声が2人の耳に届き雪も銀時もハッとさせその声の方へ顔を向けた。
そこには黒い隊服を着ている沖田がいた。
「だーかーらー!この子供は俺の子じゃないんだってば!」
赤子は雪が抱っこし、荷物すべては銀時が持っており、先ほどから無言で前を歩く雪の背に銀時は何回目かの言い訳を零す。
雪は銀時の何回目か言い訳に『はいはいそうですか』と何回かになる冷たくあしらう態度を貫き通していた。
冷たい態度をとる雪に銀時は苛立ったように『そうですかじゃねェだろ!!お前絶対信じてねェだろ!!』と何度目かになる怒りの声を上げた。
そしてまた何度目かの冷たい態度を雪は取り、そしてまた何度目かの銀時の言い訳……ともはや数えきれないほどの同じやりとりを繰り返していた。
もはや傍から見れば痴話喧嘩にしか見えず、一歩一歩進むごとに険悪なムードになっていく夫婦(仮)に誰もが見て見ぬふりをし、雪と銀時は川沿いに差し掛かる。
駄菓子屋の前に通り過ぎようとしていた時、つんけんする雪の態度に本気で頭にきた銀時が雪の肩を掴み無理矢理自分の方へ体を向けさせる。
雪はその際の痛みで顔を歪めたが、理不尽な痛みに雪も負けじと睨んでくる銀時をキッと睨んだ。
「お前いい加減にしろよ!?そいつは俺の子じゃねェって何度言わせんだ!!」
「いい加減にするのは銀さんの方でしょうが!!この子を見てくださいよ!!この天然パーマ!!この死んだ目!!この笑かそうとしても微動だにしない表情筋!!どう見てもあんたの遺伝子でしょうが!!!なのに自分の子だと認めないなんて最低です!!見損ないました!!」
「だァァかァァらァァァ!!!それがいい加減にしろっていってんだろうが!!俺はそんなヘマしてると思ってんのか!?大体そいつ乳飲み子だろ!?計算が合わねェんだよ!!」
「―――何の計算が合わないんですか」
「……へ?」
「なんの!計算が!合わないんですか!!」
「あー…………さいご、の……」
「さいごの!?」
「………おんな、です…」
「…………」
雪の平手打ちが炸裂した瞬間だった。
雪は平手打ちをする前に素早い動きで傍にいた人に赤子を預けていた。
パァン!!とものすごくいい音をさせ銀時の頬には可愛らしくも痛々しい紅葉が舞い落ち、銀時は痛む頬を押さえながら雪を睨んだ。
「―――ってェな!!!なにすんだ!!!」
「さいってい!!!銀さんってほんっと!最低!!!!」
「はあああ!?なんで最低になるんだよ!!俺のどこが最低なんだよ!!フリーの俺が女がいんのは普通だろ!?」
「それが最低なんじゃないですか!!私を口説きながら他にも女を作ってたとか最低じゃないですか!!!私はあれですか!!都合のいい女枠ですか!!!現地妻枠ですか!!!家政婦枠ですか!!!あんた一辺キン○マ潰れてもがき苦しんであの世に逝っちまえ!!」
乳飲み子…赤ん坊は大体0歳から1歳半である。
前後はあるだろうが、大体はその年齢の赤子を乳飲み子(乳児)と呼ぶ事が多い。
と、なると…である。
妊娠期間は約10ヶ月である。
そうなると雪が万事屋で働くようになってから後の子となり、雪はコブ付きに口説かれていたという事になる。
浮気や不倫は許せず、雪はカッとなった。
もう構ってられないと怒りで赤子の事が頭から抜けてしまった雪は銀時に背を向け、自分に背を向けてどこかへ行こうとする雪に銀時は慌てて雪の手を取って引き留めようとする。
しかし…
「お、おい!!待てよ!!それは誤解だっつーの!!」
「煩い!!触るな!!」
雪は銀時の手を振り払い、銀時を見ずそのまま去っていこうとした。
どこかへ消えようとする雪に今度は銀時がカッとなる番となる。
銀時は振り払われ呆然としていたがすぐに我に返り振り払われた手を再び掴んだ。
「おい雪!!聞けって!!確かに俺はお前に惚れてるって言ってるし他にも女と関係を持ったこともあるさ!!!でもな!!お前に出会ってから俺はお前以外の女に目が眩んだことなんて一度もねェんだよ!!!そもそも俺は事に及ぶ時は面倒になるから絶対避妊してるんだって!!!」
「信じられません!!だって銀さんモテるじゃないですか!!!どうせ綺麗な女の人を片っ端から目をつけて唾もつけて子供もこさえて逃げられなくして金を巻き上げて万事屋に依頼をさせて生計を立ててたんでしょ!!」
「お前そんな風に俺を見てたの!?俺最低な男じゃねェか!!おいおい!本当いい加減にしろよ!?そもそもお前なんでそんなに信じきれねェんだよ!なんでそんなに怒ってんだよ!!」
「―――えっ!?…なんで…って…………何でですか?」
「いやそれ俺が知りたいんだけど!?」
雪の銀時像が想像以上にひどい物だった。
しかし、それは置いといて…銀時はふと疑問に思った。
雪がどういてここまで怒っているか、である。
神楽やお登勢達が怒っている理由は分かる。
隠し子なんて真っ当に生きている男には縁のない言葉だし、なんだかんだ言って銀時はそんな性根の腐った男ではないという評価もされていたから隠し子の登場に信じきれず疑うだろう。
雪も隠し子をいた事に怒るのだって理解はできる。
お登勢やキャサリンはもう大人だからその辺は理解も出来るだろう。
しかし神楽と雪はまだ10代の半ばで、思春期真っ盛りである。
そういう話題や下ネタを忌み嫌いそういうのを酒のつまみにしたり大いに喜ぶ人間を気持ち悪がるお年頃である。
だから雪が怒る事は無理はない。
しかし、その怒り方が尋常ではなかった。
思春期特有の少女が上司に隠し子がいた事を知った時の反応からしたら少し行き過ぎていたのだ。
それを銀時は少しずつ冷めていく頭で気づき、雪に問えば、何故か雪から疑問が返ってきた。
キョトンとさせる雪の表情に銀時は言い合いをするのも馬鹿馬鹿しいと入れていた力を抜き、銀時が力を抜いたことで雪もフツフツと湧き上がっていた怒りが治まっていくのを感じた。
しかし、それでも銀時は雪に逃げられたくないという想いからか、雪の手を掴んでいる手だけは緩まなかった。
「もういいんで?お二人さん。」
「「え…!?」」
お互い怒りも収まり気まずい空気だけが流れる中、聞き慣れた声が2人の耳に届き雪も銀時もハッとさせその声の方へ顔を向けた。
そこには黒い隊服を着ている沖田がいた。
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