山崎は確か…自分は…そう、志村家に侵入していたはずなのだ。
そう…確かに、何の変哲もない家に侵入していたのだ。
それが…なぜ自分は今、飛んでくるクナイを避け、飛んでくる丸太を避け、生えてくる尖った竹槍を避けているのだろう…―――そう思った。
ギリギリに避けた山崎は着地したその瞬間、上からタライが落ちてきた。
上を見ると屋根や木などはない。
山崎はあまりの超展開に痛む頭を抱える。
「ちっくしょオオオ!どうなってんだよ!!どういう仕組みで上から落ちてくんだよ!何なんだよこの家はアア!!!」
「そこかアアア!!」
「ひっ―――!」
なぜ何もない場所からタライが降って落ちて来るかは分からず、頭を抱えていた山崎にタライの音に駆け付けたのか妙が迫ってきた。
その妙の姿に悲鳴を上げて山崎は逃げ、薄暗いため山崎だと気づかず妙は銀時だと勘違いする。
舌打ちを打った後、漫画を読んでいるであろう妹に声を張り上げた。
もはや得物を捕らえる為ならば近所迷惑も考えていない。
「雪ちゃん!!SOLよ!!SOLの出番よッ!!」
そう叫ぶと間もなく夜空が一か所だけピカリと光った。
それに気づいた物はこの世界に何人いただろう。
その光はまっすぐレーダーとなって志村家に振ってくる。
勿論、その被害者は―――山崎である。
近くで煙が上がり、妙は更に声を上げてレーダーを追加する。
「雪ちゃアアアん!!あそこに集中砲火アアアア!!」
雪は寝転がり、うつ伏せになって本を読んでいた。
漫画を読みながら姉の声に答えボタンを連打する。
同時に宇宙空間にあるSOLが志村家へとレーダーを連発させた。
「フハハハハ!!!そうよ!雪ちゃん!!石器時代に帰しておしまい!!」
高々に笑う姉に対し、今日は冷めている雪は仰向けで漫画を見ながら『いや、家壊れるし…』とボタンを押すのを止める。
押された分の全ての被害は山崎に降りかかり、山崎は最初の一発以外はギリギリ避けることが出来た。
「局長と鷹臣さんかアアア!!あの馬鹿兄弟の日頃の行いのせいでエエエエ!!!」
若干焦げているが雪がボタンを押すのをやめてくれたおかげで何とか助かった。
だが沸々と湧き上がるあのゴリラ兄弟のせいで自分がこんな目に合っているかと思うと腹立たしくてたまらない。
すると近くに聞き慣れた声がし、山崎は恐る恐るその声の方へと足を向ける。
そこには大きな穴が開いていた。
その穴を覗き込めばそこには…
「アーハッハッハァ!!お妙さん!お雪ちゃん!甘いですよォ!!絶対に出られないという事は裏を返せばお妙さんと俺、そしてお雪ちゃんと鷹臣の絶対不可侵領域の愛の巣が出来るということオオ!そうだ!そういう事なんでしょ!ポジティブだ!ポジティブな事だけ考えろ勲!この状況で一瞬でもネガティブな事を考えてみろ勲!あのバーゲンダッシュの二の舞勲オオオ!!!」
「やっぱりいたんかイイイ!!!」
穴を覗き込めばそこには両手両足で体を支える局長、近藤勲がおり、しかもその上に優雅に座っているのは弟の近藤鷹臣だった。
近藤兄は必死に両手両足で自分と弟が落ちないように支えていた。
そうしないとあの下にある敷き詰められている尖った竹槍に刺さるバーゲンダッシュのようになるからだ。
愛する女のために、愛する弟を支える兄の背に乗って鷹臣はこちらを覗き込む山崎に『あれ、山ちゃんだ』と声を零す。
彼はブラコンなる兄の背に乗っているため苦しさも辛さも感じていない。
「その声は!ザキ!!山崎かアアア!!よりによって死の呪文みたいな奴が助けにきやがったアア!!」
「それじゃあザオリクさん呼んできますね」
「ウソ!ウソピョーン!!更木君でなくて良かった!!剣八君でなくてよかった勲!ね!早く引き上げて!ヤバ!もう手足がガクガクで生まれたてのゴリラ…」
「子馬です、局長」
「違う違う!!今のは間違ってないからね!!俺が言ってんのは精神的な意味だから!!誰だって生まれたては不安じゃん!?」
「あんたは生まれて30年近くたっているのに不安定ですよ」
「ねえ山ちゃん、助けてよ〜、そろそろ兄上の限界が近いらしいんだよね」
「あんたはなんで局長の上に乗ってんすか…あんた一人で逃げれる実力あるでしょうが」
「え?だって面倒臭いじゃない…それに兄上の傍に離れたくないし…」
「おいコラ!死の呪文!!!なに鷹臣を悲しませてんだ!!鷹臣はなァ!お兄ちゃんの事が大好きなんだぞ!!いつも一緒にいたい派なんだぞ!!なあ鷹臣〜!」
「うん、そうだね」
「いや、めっちゃ棒読みなんですけど…めっちゃどうでもよさ気な顔してるんですけど…あんたいい加減現実見たらどうっすか」
噂をすればなんとやら…で、やはりストーカーその1とその2がいた。
それも仲良く一緒の罠にかかっていた。
山崎は兄の背中に座って雪へのお土産の米30kgを膝にのせていた。
鷹臣の体重は約60前後、そして鷹臣の膝の上に乗っているのが約30kg…合計最低でも90kgの重さが近藤の背中に(正確に言えば腰らへん)乗っていた。
絶えているのは妙への愛か、弟への愛か、それとも死にたくないという本能か…
とりあえず山崎はすぐ近くに新たな声を聞きそちらに向かった。
同じく穴が開いてありその穴を覗き込む。
そこには…
「甘いわね!こんな罠で私の銀さんへの思いが折れるとでも思った?お雪さん!!裏を返せばこれはあなたが私を恐れてるってことでしょ?銀さんを取られるかもって思っているわけでしょう?そうよ!そういう事よ!ポジティブよ!ポジティブな事だけ考えるのさっちゃん!!この状況で一瞬でもネガティブな事考えてみなさっちゃん!あのメガネの二の舞さっちゃん!!」
「ここにも馬鹿がいたよオオオ!!」
「その声は銀さん!!助けに来てくれたのね!!ああ!ごめんなさい!私銀さんを看病しようと忍び込んだらこんな事にィィ!」
「ちげえよ!!馬鹿!眼鏡とれたら耳まで遠くなるのか!?」
「やっぱり銀さん!!私を喜ばせるそのサドっぷりは銀サンだけだもの!私は騙されないっぞー!」
「なんだ!?この落とし穴に落ちる馬鹿は人を腹立たせる馬鹿ばかりか!?」
今度もやっぱりストーカーだった。
銀時のストーカーが現れ山崎は力の限り声を上げた。
しかしその声をどうしてか眼鏡が取れた猿飛は銀時の声と勘違いし、山崎はそろそろ胃の辺りがキリキリ痛くなりそうだった。
「こらアア!!死の呪文!何してんだアア!!早くしないと生まれたてのゴリラが死にたてのォォォ!」
「うるせェェ!!」
「おーい、早く上げてくれな〜い」
「お前1人だったら上がれるんだから勝手に上がれよ!!」
「やっぱり銀さんだわ!!そうやって焦らして楽しんでいるのね!!いいわよ!乗ってあげるわよ!」
「お前も黙れエエエ!!」
そうしている合間にもストーカー三馬鹿どもは各々声を上げる。
そう…確かに、何の変哲もない家に侵入していたのだ。
それが…なぜ自分は今、飛んでくるクナイを避け、飛んでくる丸太を避け、生えてくる尖った竹槍を避けているのだろう…―――そう思った。
ギリギリに避けた山崎は着地したその瞬間、上からタライが落ちてきた。
上を見ると屋根や木などはない。
山崎はあまりの超展開に痛む頭を抱える。
「ちっくしょオオオ!どうなってんだよ!!どういう仕組みで上から落ちてくんだよ!何なんだよこの家はアア!!!」
「そこかアアア!!」
「ひっ―――!」
なぜ何もない場所からタライが降って落ちて来るかは分からず、頭を抱えていた山崎にタライの音に駆け付けたのか妙が迫ってきた。
その妙の姿に悲鳴を上げて山崎は逃げ、薄暗いため山崎だと気づかず妙は銀時だと勘違いする。
舌打ちを打った後、漫画を読んでいるであろう妹に声を張り上げた。
もはや得物を捕らえる為ならば近所迷惑も考えていない。
「雪ちゃん!!SOLよ!!SOLの出番よッ!!」
そう叫ぶと間もなく夜空が一か所だけピカリと光った。
それに気づいた物はこの世界に何人いただろう。
その光はまっすぐレーダーとなって志村家に振ってくる。
勿論、その被害者は―――山崎である。
近くで煙が上がり、妙は更に声を上げてレーダーを追加する。
「雪ちゃアアアん!!あそこに集中砲火アアアア!!」
雪は寝転がり、うつ伏せになって本を読んでいた。
漫画を読みながら姉の声に答えボタンを連打する。
同時に宇宙空間にあるSOLが志村家へとレーダーを連発させた。
「フハハハハ!!!そうよ!雪ちゃん!!石器時代に帰しておしまい!!」
高々に笑う姉に対し、今日は冷めている雪は仰向けで漫画を見ながら『いや、家壊れるし…』とボタンを押すのを止める。
押された分の全ての被害は山崎に降りかかり、山崎は最初の一発以外はギリギリ避けることが出来た。
「局長と鷹臣さんかアアア!!あの馬鹿兄弟の日頃の行いのせいでエエエエ!!!」
若干焦げているが雪がボタンを押すのをやめてくれたおかげで何とか助かった。
だが沸々と湧き上がるあのゴリラ兄弟のせいで自分がこんな目に合っているかと思うと腹立たしくてたまらない。
すると近くに聞き慣れた声がし、山崎は恐る恐るその声の方へと足を向ける。
そこには大きな穴が開いていた。
その穴を覗き込めばそこには…
「アーハッハッハァ!!お妙さん!お雪ちゃん!甘いですよォ!!絶対に出られないという事は裏を返せばお妙さんと俺、そしてお雪ちゃんと鷹臣の絶対不可侵領域の愛の巣が出来るということオオ!そうだ!そういう事なんでしょ!ポジティブだ!ポジティブな事だけ考えろ勲!この状況で一瞬でもネガティブな事を考えてみろ勲!あのバーゲンダッシュの二の舞勲オオオ!!!」
「やっぱりいたんかイイイ!!!」
穴を覗き込めばそこには両手両足で体を支える局長、近藤勲がおり、しかもその上に優雅に座っているのは弟の近藤鷹臣だった。
近藤兄は必死に両手両足で自分と弟が落ちないように支えていた。
そうしないとあの下にある敷き詰められている尖った竹槍に刺さるバーゲンダッシュのようになるからだ。
愛する女のために、愛する弟を支える兄の背に乗って鷹臣はこちらを覗き込む山崎に『あれ、山ちゃんだ』と声を零す。
彼はブラコンなる兄の背に乗っているため苦しさも辛さも感じていない。
「その声は!ザキ!!山崎かアアア!!よりによって死の呪文みたいな奴が助けにきやがったアア!!」
「それじゃあザオリクさん呼んできますね」
「ウソ!ウソピョーン!!更木君でなくて良かった!!剣八君でなくてよかった勲!ね!早く引き上げて!ヤバ!もう手足がガクガクで生まれたてのゴリラ…」
「子馬です、局長」
「違う違う!!今のは間違ってないからね!!俺が言ってんのは精神的な意味だから!!誰だって生まれたては不安じゃん!?」
「あんたは生まれて30年近くたっているのに不安定ですよ」
「ねえ山ちゃん、助けてよ〜、そろそろ兄上の限界が近いらしいんだよね」
「あんたはなんで局長の上に乗ってんすか…あんた一人で逃げれる実力あるでしょうが」
「え?だって面倒臭いじゃない…それに兄上の傍に離れたくないし…」
「おいコラ!死の呪文!!!なに鷹臣を悲しませてんだ!!鷹臣はなァ!お兄ちゃんの事が大好きなんだぞ!!いつも一緒にいたい派なんだぞ!!なあ鷹臣〜!」
「うん、そうだね」
「いや、めっちゃ棒読みなんですけど…めっちゃどうでもよさ気な顔してるんですけど…あんたいい加減現実見たらどうっすか」
噂をすればなんとやら…で、やはりストーカーその1とその2がいた。
それも仲良く一緒の罠にかかっていた。
山崎は兄の背中に座って雪へのお土産の米30kgを膝にのせていた。
鷹臣の体重は約60前後、そして鷹臣の膝の上に乗っているのが約30kg…合計最低でも90kgの重さが近藤の背中に(正確に言えば腰らへん)乗っていた。
絶えているのは妙への愛か、弟への愛か、それとも死にたくないという本能か…
とりあえず山崎はすぐ近くに新たな声を聞きそちらに向かった。
同じく穴が開いてありその穴を覗き込む。
そこには…
「甘いわね!こんな罠で私の銀さんへの思いが折れるとでも思った?お雪さん!!裏を返せばこれはあなたが私を恐れてるってことでしょ?銀さんを取られるかもって思っているわけでしょう?そうよ!そういう事よ!ポジティブよ!ポジティブな事だけ考えるのさっちゃん!!この状況で一瞬でもネガティブな事考えてみなさっちゃん!あのメガネの二の舞さっちゃん!!」
「ここにも馬鹿がいたよオオオ!!」
「その声は銀さん!!助けに来てくれたのね!!ああ!ごめんなさい!私銀さんを看病しようと忍び込んだらこんな事にィィ!」
「ちげえよ!!馬鹿!眼鏡とれたら耳まで遠くなるのか!?」
「やっぱり銀さん!!私を喜ばせるそのサドっぷりは銀サンだけだもの!私は騙されないっぞー!」
「なんだ!?この落とし穴に落ちる馬鹿は人を腹立たせる馬鹿ばかりか!?」
今度もやっぱりストーカーだった。
銀時のストーカーが現れ山崎は力の限り声を上げた。
しかしその声をどうしてか眼鏡が取れた猿飛は銀時の声と勘違いし、山崎はそろそろ胃の辺りがキリキリ痛くなりそうだった。
「こらアア!!死の呪文!何してんだアア!!早くしないと生まれたてのゴリラが死にたてのォォォ!」
「うるせェェ!!」
「おーい、早く上げてくれな〜い」
「お前1人だったら上がれるんだから勝手に上がれよ!!」
「やっぱり銀さんだわ!!そうやって焦らして楽しんでいるのね!!いいわよ!乗ってあげるわよ!」
「お前も黙れエエエ!!」
そうしている合間にもストーカー三馬鹿どもは各々声を上げる。
← | back | →
しおりを挟む