もはや対処しきれない山崎は無視をしこのまま帰ってやろうかと思った。
が、流石に局長とその弟は見殺しにしたらマズイと思い助け、ついでに猿飛も助ける。
助けた後で思ったが、別に三馬鹿を助けなくてもこのまま土に埋めた方が世の中、そして志村姉妹と銀時が平和となるためそちらの方が良かったのかもしれないと山崎は真面目に思う。
副長も最近のストーカーぶりに局長やその弟の鷹臣を見切ってる風があるから許してくれるだろう。
ただおさきの怒りを買うのと考え、山崎はその方法を考えるのをやめた。
何だかんだ言って、胃袋を握られている真選組の連中は紅一点のおさきに弱かった。
助けた後、山崎は局長と鷹臣にここにいる理由を報告する。
「なにイイ!?万事屋の野郎が一つ屋根の下お妙さんと一緒に寝泊まりしているだとォォォ!!」
「どこに食いついてんですか!調査!万事屋の旦那を調査しにきたの!」
「えっ!ということはお雪さん…今…1人ってこと!?大変だ!俺が守ってあげないと…!!」
「だからホント、どこに食いついてんのこの兄弟!!調査だっつってんじゃん!!」
話てみれば近藤と鷹臣は調査などに食いつかず、それぞれストーカー相手に食いついた。
それに一々突っ込むのも馬鹿馬鹿しいが、突っ込まなければこいつらは進まないどころか暴走するのだ。
今日の仕事はいつもより疲れる…そう思い雪のもとへ駆けつけようとする鷹臣の首根っこを掴む山崎をよそに近藤は頭を抱える。
「ふざけんなよ〜!そんなさァ!だってさァ!ズルイよ〜!俺達なんてさァ!何回もアタックしてんのにさァ!竹槍ルームで眠ってろ的なさァ!!」
「駄目だこれ…全然聞いてないよ…」
「何、あなた…そんな事で凹んでるの?ストーカーの風上にもおけない人ねェ!」
「なんだァ!クソ女ァ!!」
「おいおい、もうなんかストーカー談議になっちゃってるよ…」
鷹臣は雪が銀時と一つ屋根の下で寝泊まりしているという兄の妄想を聞いても平然としている。
それは妄想を妄想して分かっているからでも寝取られフェチでもなく…雪が銀時のモノだろうが誰のモノだろうがそっと後ろから見守るのが自分の役目だと思っているからである。
人の物なら人の物で別に構わない…自分はただ雪が不幸にならないか見張るのが仕事なのだ…そう鷹臣は言うが、鷹臣の本業は暗殺である。
今日も本業を終えての直で兄と共にここに来たため、姿は黒ずくめと山崎とそう変わらない。
そうこうしていると何故かストーカー談義になっていた。
「この世界にその人が存在している事だけで感謝しなさいよ!少しマゾッ気が足りないんじゃなくって?私なんて銀さんに子供がいるって聞いた時も平気だったわ!むしろ興奮したわよ!!」
「さっきから人をストーカーストーカーと!!あんたと一緒にしないでくれるか!俺はね!人より恋愛の仕方が不器用でしつこくて陰湿なだけだ!!」
「それがストーカーです」
「お笑いね!!自分がストーカーと言う事も気付いてないんだ!!」
「断じてストーカーじゃありません!!強いて言うならハンターです、愛の」
「ハンター、もういいでしょ?んな事言ってる場合じゃないんですって…場合によっちゃ斬れって そういう指令が下ってるんです…どうすりゃいいですかね?」
鷹臣は戦力外(元々戦力に数えていない)で使えず山崎はわざわざ断言した『ハンター』というのを使い話を切り替えた。
この談義は止めなければいつまでたっても終わらないと気づいたのだ。
しかしこの話題もいけなかった。
山崎の言葉に近藤は目を血走りながら振り返る。
「斬ればいいじゃんそんなん!!なんなら俺がやってやろうか!!?」
近藤はすっかり銀時と妙がデキていると思い込み、嫉妬に駆られていた。
本当は真逆で憎みあい嫌い合っているとは気づかないのだろう。
というかストーカーしてる割には妙が誰を嫌っているかも把握できていない。
…いや、恋をしているストーカーだから銀時と妙が仲睦まじく見えるのだろうか。
『なんでそうなるんだよ』と山崎が心の中で突っ込んでいると横から『いや、義姉上はあの白髪の事嫌いだから…それはないと思うよ兄上』という声がしたが、鷹臣の言葉など今の近藤に聞こえていない。
そんな近藤に猿飛もまた目を血走りながら近藤へガンを飛ばす。
「やってみなさいよ!銀さんに手を出したらどうなるか分かってるんでしょうね!」
「おいおいおいおい!!ちょっと二人ともやめ―――!!」
同じストーカー仲間だというのに睨み合う近藤と猿飛を仲裁すべく間に入ろうとする山崎の目の前に…ターゲットの銀時が歩いていた。
それに最初に気づいたのは山崎と、そして鷹臣。
そしてその次に近藤と猿飛が気づいた。
「銀時イイイ!!!」
「させるかアア!! 」
2人は同時に気付き、最初に動いたのは近藤。
刀を抜く近藤に猿飛がすかさず追いかけ銀時を守るために走る。
その声に銀時が気づき目を見張ったその瞬間…
「みーつけたアアア!!」
「天パアア!!!」
背後の草むらから妙と神楽が出て来た。
まさに今の銀時は"前門の虎後門の狼"である。
しかも追い撃ちを掛けるかのように銀時の足元にクナイが刺さろうとしており、銀時をそれを避けて後ろへと下がった。
だがその瞬間トラップが発動し、落とし穴が銀時を襲う。
どうやら来たときはスイッチを踏んではいなかったようである。
そのクナイを見た山崎は横を見る。
横には鷹臣がおり、山崎の目線に気付き『てへぺろ☆』と舌を出してウィンクした。
犯人はコイツだ、と山崎は確信した。
ゴッ、と音がし、ハッとさせ銀時達の方へ目をやれば…―――中心にいた銀時が落とし穴に落ち、銀時に向かっていた攻撃が全て各4人に向けられた。
まず、近藤の振り下ろされた刀は神楽に。
神楽は近すぎたのか鍔や柄の部分に当たって鼻血を出した。
そして神楽の蹴りは猿飛に。
神楽の足が顔面にヒットする。
そして猿飛の蹴りは妙に。
妙の腹にヒットした。
そして妙の薙刀は近藤に。
近藤の横顔に妙の薙刀がヒットする。
それぞれうまい具合にうまく当たり、それを見た鷹臣は『おお』と四人に拍手を送った。
更に続きがあり、力一杯の各自の攻撃を各々受けた4人は気を失い、そのまま重力に向かって落ちていく。
その穴が…―――銀時が両手両足で支えていたあの、落とし穴だった。
目の先に見える竹槍ルームに銀時は必死こいて体を支え刺殺されないようにしていたのだが…銀時の努力は虚しく―――
「ぎゃあああああああ!!!」
銀時の叫び声が高々と響いた。
その瞬間、山崎と鷹臣は手を合わせ合掌をした。
――――副長、あの旦那はどうにも俺如きが推し量れる人じゃないようで…なんだか掴み所がなくてね…愛されてんだか憎まれてんだか…周りを騒ぎに巻き込むくせに人が集まってくるようで…え、そんな事聞いてないって? 攘夷志士? いや、あんま分かんなかったんですけど…でもね…攘夷活動だなんだ、そんな難しい事はあの人は考えとらんでしょう…あの人はきっと…―――あの娘の笑顔が見たかったんだろうと僕は思いました。山崎退
山崎は思いの全てを報告に乗せた。
その報告を見た土方の感想は『そうか』とか『役に立たねえなぁ』とかではなく…
「作文!?」
だった。
が、流石に局長とその弟は見殺しにしたらマズイと思い助け、ついでに猿飛も助ける。
助けた後で思ったが、別に三馬鹿を助けなくてもこのまま土に埋めた方が世の中、そして志村姉妹と銀時が平和となるためそちらの方が良かったのかもしれないと山崎は真面目に思う。
副長も最近のストーカーぶりに局長やその弟の鷹臣を見切ってる風があるから許してくれるだろう。
ただおさきの怒りを買うのと考え、山崎はその方法を考えるのをやめた。
何だかんだ言って、胃袋を握られている真選組の連中は紅一点のおさきに弱かった。
助けた後、山崎は局長と鷹臣にここにいる理由を報告する。
「なにイイ!?万事屋の野郎が一つ屋根の下お妙さんと一緒に寝泊まりしているだとォォォ!!」
「どこに食いついてんですか!調査!万事屋の旦那を調査しにきたの!」
「えっ!ということはお雪さん…今…1人ってこと!?大変だ!俺が守ってあげないと…!!」
「だからホント、どこに食いついてんのこの兄弟!!調査だっつってんじゃん!!」
話てみれば近藤と鷹臣は調査などに食いつかず、それぞれストーカー相手に食いついた。
それに一々突っ込むのも馬鹿馬鹿しいが、突っ込まなければこいつらは進まないどころか暴走するのだ。
今日の仕事はいつもより疲れる…そう思い雪のもとへ駆けつけようとする鷹臣の首根っこを掴む山崎をよそに近藤は頭を抱える。
「ふざけんなよ〜!そんなさァ!だってさァ!ズルイよ〜!俺達なんてさァ!何回もアタックしてんのにさァ!竹槍ルームで眠ってろ的なさァ!!」
「駄目だこれ…全然聞いてないよ…」
「何、あなた…そんな事で凹んでるの?ストーカーの風上にもおけない人ねェ!」
「なんだァ!クソ女ァ!!」
「おいおい、もうなんかストーカー談議になっちゃってるよ…」
鷹臣は雪が銀時と一つ屋根の下で寝泊まりしているという兄の妄想を聞いても平然としている。
それは妄想を妄想して分かっているからでも寝取られフェチでもなく…雪が銀時のモノだろうが誰のモノだろうがそっと後ろから見守るのが自分の役目だと思っているからである。
人の物なら人の物で別に構わない…自分はただ雪が不幸にならないか見張るのが仕事なのだ…そう鷹臣は言うが、鷹臣の本業は暗殺である。
今日も本業を終えての直で兄と共にここに来たため、姿は黒ずくめと山崎とそう変わらない。
そうこうしていると何故かストーカー談義になっていた。
「この世界にその人が存在している事だけで感謝しなさいよ!少しマゾッ気が足りないんじゃなくって?私なんて銀さんに子供がいるって聞いた時も平気だったわ!むしろ興奮したわよ!!」
「さっきから人をストーカーストーカーと!!あんたと一緒にしないでくれるか!俺はね!人より恋愛の仕方が不器用でしつこくて陰湿なだけだ!!」
「それがストーカーです」
「お笑いね!!自分がストーカーと言う事も気付いてないんだ!!」
「断じてストーカーじゃありません!!強いて言うならハンターです、愛の」
「ハンター、もういいでしょ?んな事言ってる場合じゃないんですって…場合によっちゃ斬れって そういう指令が下ってるんです…どうすりゃいいですかね?」
鷹臣は戦力外(元々戦力に数えていない)で使えず山崎はわざわざ断言した『ハンター』というのを使い話を切り替えた。
この談義は止めなければいつまでたっても終わらないと気づいたのだ。
しかしこの話題もいけなかった。
山崎の言葉に近藤は目を血走りながら振り返る。
「斬ればいいじゃんそんなん!!なんなら俺がやってやろうか!!?」
近藤はすっかり銀時と妙がデキていると思い込み、嫉妬に駆られていた。
本当は真逆で憎みあい嫌い合っているとは気づかないのだろう。
というかストーカーしてる割には妙が誰を嫌っているかも把握できていない。
…いや、恋をしているストーカーだから銀時と妙が仲睦まじく見えるのだろうか。
『なんでそうなるんだよ』と山崎が心の中で突っ込んでいると横から『いや、義姉上はあの白髪の事嫌いだから…それはないと思うよ兄上』という声がしたが、鷹臣の言葉など今の近藤に聞こえていない。
そんな近藤に猿飛もまた目を血走りながら近藤へガンを飛ばす。
「やってみなさいよ!銀さんに手を出したらどうなるか分かってるんでしょうね!」
「おいおいおいおい!!ちょっと二人ともやめ―――!!」
同じストーカー仲間だというのに睨み合う近藤と猿飛を仲裁すべく間に入ろうとする山崎の目の前に…ターゲットの銀時が歩いていた。
それに最初に気づいたのは山崎と、そして鷹臣。
そしてその次に近藤と猿飛が気づいた。
「銀時イイイ!!!」
「させるかアア!! 」
2人は同時に気付き、最初に動いたのは近藤。
刀を抜く近藤に猿飛がすかさず追いかけ銀時を守るために走る。
その声に銀時が気づき目を見張ったその瞬間…
「みーつけたアアア!!」
「天パアア!!!」
背後の草むらから妙と神楽が出て来た。
まさに今の銀時は"前門の虎後門の狼"である。
しかも追い撃ちを掛けるかのように銀時の足元にクナイが刺さろうとしており、銀時をそれを避けて後ろへと下がった。
だがその瞬間トラップが発動し、落とし穴が銀時を襲う。
どうやら来たときはスイッチを踏んではいなかったようである。
そのクナイを見た山崎は横を見る。
横には鷹臣がおり、山崎の目線に気付き『てへぺろ☆』と舌を出してウィンクした。
犯人はコイツだ、と山崎は確信した。
ゴッ、と音がし、ハッとさせ銀時達の方へ目をやれば…―――中心にいた銀時が落とし穴に落ち、銀時に向かっていた攻撃が全て各4人に向けられた。
まず、近藤の振り下ろされた刀は神楽に。
神楽は近すぎたのか鍔や柄の部分に当たって鼻血を出した。
そして神楽の蹴りは猿飛に。
神楽の足が顔面にヒットする。
そして猿飛の蹴りは妙に。
妙の腹にヒットした。
そして妙の薙刀は近藤に。
近藤の横顔に妙の薙刀がヒットする。
それぞれうまい具合にうまく当たり、それを見た鷹臣は『おお』と四人に拍手を送った。
更に続きがあり、力一杯の各自の攻撃を各々受けた4人は気を失い、そのまま重力に向かって落ちていく。
その穴が…―――銀時が両手両足で支えていたあの、落とし穴だった。
目の先に見える竹槍ルームに銀時は必死こいて体を支え刺殺されないようにしていたのだが…銀時の努力は虚しく―――
「ぎゃあああああああ!!!」
銀時の叫び声が高々と響いた。
その瞬間、山崎と鷹臣は手を合わせ合掌をした。
――――副長、あの旦那はどうにも俺如きが推し量れる人じゃないようで…なんだか掴み所がなくてね…愛されてんだか憎まれてんだか…周りを騒ぎに巻き込むくせに人が集まってくるようで…え、そんな事聞いてないって? 攘夷志士? いや、あんま分かんなかったんですけど…でもね…攘夷活動だなんだ、そんな難しい事はあの人は考えとらんでしょう…あの人はきっと…―――あの娘の笑顔が見たかったんだろうと僕は思いました。山崎退
山崎は思いの全てを報告に乗せた。
その報告を見た土方の感想は『そうか』とか『役に立たねえなぁ』とかではなく…
「作文!?」
だった。
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