集まった門下生を倒すと誰一人門下生が出てくることはなかった。
遠慮なく中に入ると4人の男が食事中だった。
しかもその最中、卵掛けごはんをしようとした長髪の男が逆切れし、某漫画のようなちゃぶ台返しをし暴れ出す。
その男を2人の男が慌てて抑えていると、気配を感じ入口へと目をやる。
そこには…長髪の男が吹き飛ばした卵を股間の辺りについた神楽がおり、その後ろには銀時達がいた。
「おいチャイナ…股から卵がたれてるぜィ、排卵日か?」
神楽の後ろから草履を脱いで入ってきた沖田は神楽の服についたのを見てボケてみせる。
が、そのボケに対し神楽はカッとなり沖田の顔面を掴みそのまま長髪の男達へと投げ捨てた。
「今のは総悟が悪い」
そう言って土方は元々する気はなかったが、更に沖田に対して同情をせず呟いた。
正直に言って、今回は沖田の自業自得である。
「いってェ…なにしやが―――、」
セクハラしたとは自覚していない沖田は起き上がろうとした。
しかし背後から殺気を感じ横目で後ろを見る。
そこには真剣を抜き沖田に向ける3人の男がいた。
「いやァ、よく来てくれましたね道場破りさん…しかし快進撃もここまで」
沖田の傍を横切り銀時達を歓迎する男…東城。
その東城と同じく四天王と呼ばれた男達。
門下生の言っていたのはこの男達の事だろう。
「柳生四天王の対峙したからにはここから生きて出られると思いますな」
「はあ?てめえらみたいなもんに用はねえんだよ…大将だせゴラ!」
「あんたらのような雑魚、若に会わせられるわけねえだろ…刀捨てな、人質が―――」
『どうなってもいいならな』、と続けられるはずの南戸の言葉は途切れる。
全員が人質の沖田含め四天王に木刀を投げ捨てたのだ。
南戸を含めた5人は咄嗟に避ける。
「ちょっ!!何してんの!?」
「え、いや…だって…ねえ?」
「お前らが捨てろっていうから…」
「どんな捨て方!?人質が見えねえのか!」
「残念だがそいつに人質の価値はねェ」
「殺せヨ〜!殺せヨ〜!ゲハハハ!!」
「てめえらあとで覚えてろィ…」
人質をも殺さんばかりに投げて来た銀時達に南戸は声を上げた。
人質も垣間見ない彼等に心臓がバクバック言っており心臓の辺りを抑えていた。
「東城殿…こやつらの始末、俺に…」
北大路がふざけすぎている野蛮な連中達の始末をしようと東城にそう言いかけ腰にある刀を手に伸ばす。
しかし、それを止める者がいた。
「やめろ…それは僕の妻の知り合いの者達だ…手荒なマネはよせ」
「!――若!」
北大路を止めた人物…それは雪を攫いこの柳生家次期当主である九兵衛と妙だった。
門下生からの報告を聞いて来たのか銀時を見て呆れたように見つめ、妙は銀時を完全に敵認識し睨みつけていた。
「まあゾロゾロと…君の雪ちゃんへの執着がここまで強いとは思わなかった」
「うるせェ…人の女勝手に連れ去りがやった奴がいうセリフじゃねえだろ、それ」
「勝手にとはどういう意味なのかしら?雪ちゃんと九ちゃんは幼い頃に結婚の約束を交わした仲ですよ?いわば婚約者です…帰ってきた九ちゃんが婚約者を迎えに行って何が可笑しいのです?」
「可笑しいもくそもねえだろうが…婚約者ァ?雪はそう思ってねえんだろ?じゃなきゃ雪は俺を好きになるわけがねえし…―――あんな顔…するはずがねえ」
「……………」
そう零し銀時は日々衰退していく雪を思い出す。
本当の雪が浮かべる笑みはもっと輝いて銀時達を安心させてくれるものだった。
だが、今の雪はただ笑顔という仮面を浮かべているにすぎず、その奥では泣いていた。
それは妙も感じていたのか、何も言い返すことはなかった。
口を閉じる妙に銀時は睨みを強くする。
「俺達がここに来た理由、分かってんだろ?なら勝負しろ…」
銀時は雪と、雪の笑みを取り返しに来た。
神楽も銀時の隣に立ち九兵衛と妙を睨みつける。
九兵衛は『勝負しろ』という言葉に目を見張ったが、すぐにクツクツと笑って見せる。
「勝負?我が柳生流と何の流派もないただの棒切れを持っただけの君達で勝負になると思っているのか?」
「なりますよ坊ちゃま…僕らは実はとっても仲が悪くて、プライベートとか一切付き合いなくて、お互いの事全然知らなくて…ってか知りたくもねえし死ねばいいと思ってるんですがねェ…お互い強いって事だけは知ってるんです」
その銀時の言葉を聞き九兵衛は口角を上げ、妙は眉をひそめた。
その頃、雪は教育係りのおばばことお滝のいびりにあっていた。
「何度言えば分かるのです!!こんな濃い味じゃ敏木斎様は早死にしますよ!!何ですか!早死にしろって言いたいんですか!!ジジイは早死にしろっていいたいんですかアア!!」
「いや、あの…お滝さんの方が言ってますけど…」
丁度朝食、ということでお昼ご飯を作れと言われ雪はさっきまで厨房に立って作っていた。
だがここ数日何度も同じ注意をされている。
濃い、濃いと喚くお滝だが、ここ数日同じ文句ばかり言われているのでギリギリまで味は薄味で作っている。
少し前に腹が立ったので一切味付けせずに出したら逆に薄いだの味がないだのと文句を言われ結局同じかよと雪は味付けをするようになった。
結局最後は『あなたが全部食べて片付けなさい!』と言われるので味があった方が後々いいのだ。
お滝は雪の小さな突っ込みを無視し『それに!!』と机の隅に置かれている食べ物を指さす。
指差された雪はそちらへ目をやればそこには……姉が作った卵焼きが置かれていた。
お滝はその卵焼き(モドキ)を手に取り雪に差し出す。
「何ですか!!これは!!」
「…恐らく…卵焼きかと…」
「卵焼き!?これが!?これどうみても炭にしかみえないでしょうが!!まったく!こんなもの出すなんて何を考えているのです!!こんなもの出せば敏木斎様を暗殺しますよと言っているような物でしょうが!!殺したいんか!敏木斎様を抹殺したいんか!?」
「……(姉上の卵焼きが)すみません…」
お滝はイビれるのならなんだっていいのだ。
お滝はこの婚約断固反対だから雪を早く追い返そうとしていた。
だからどれだけ丁度いい味付けをしようとも薄いだ濃いだの喚くだけ。
正直雪はここ数か月弱り切っているためツッコミもできなかった。
とりあえず『雪ちゃん、これ作ったから食べて元気を出してね』と姉上直々に作ってくれた卵焼きは『こんなもの食えるかアア』と怒り狂ったお滝によって庭に捨てられた。
「もういいです!その食事はあたなが責任を取って食べなさい…勿論、あの毒物も。」
姉が丹精こめて作った卵焼きを捨てられ腹が立ったが、雪が何か言う前にお滝は背を向ける。
そして机に置かれている食事と、庭に捨てた姉の卵焼き(モドキ)を『食べて』処分するように言う。
それを聞いて雪はチラリと庭に捨てられた卵焼き(モドキ)を見た。
大切な姉が自分のために作ってくれた卵焼きだが……万斉にも『最終兵器』やら『これで全宇宙を征服しようとしている?』と言われた卵焼きを食べるのかと思うと正直、食べていないのだが胃がキリキリしてきた。
胃の辺りを擦りながら庭を見ればそこにはひとりの小さな老人がいた。
お滝曰く毒物のその食べ物を三秒ルール的に拾って食べる老人に雪はそっと歩み寄る。
「あの、おじいさま…それ毒物らしいので食べない方が…」
「敏木斎様アア!?何してんのあんたアアア!!!」
「勿体ねえよ、コレ…まだ食えるぜ、コレ」
「食える食えないじゃなくて柳生家の頂点が何やってんのオオ!!」
その老人とは、柳生家当主の父であり九兵衛の祖父敏木斎だった。
最強とも言われている敏木斎の手には妙が作った黒い物体…もとい、卵焼き。
勿体ない精神に基づき拾って食べる柳生家頂点をお滝は必死に止めに掛かった。
遠慮なく中に入ると4人の男が食事中だった。
しかもその最中、卵掛けごはんをしようとした長髪の男が逆切れし、某漫画のようなちゃぶ台返しをし暴れ出す。
その男を2人の男が慌てて抑えていると、気配を感じ入口へと目をやる。
そこには…長髪の男が吹き飛ばした卵を股間の辺りについた神楽がおり、その後ろには銀時達がいた。
「おいチャイナ…股から卵がたれてるぜィ、排卵日か?」
神楽の後ろから草履を脱いで入ってきた沖田は神楽の服についたのを見てボケてみせる。
が、そのボケに対し神楽はカッとなり沖田の顔面を掴みそのまま長髪の男達へと投げ捨てた。
「今のは総悟が悪い」
そう言って土方は元々する気はなかったが、更に沖田に対して同情をせず呟いた。
正直に言って、今回は沖田の自業自得である。
「いってェ…なにしやが―――、」
セクハラしたとは自覚していない沖田は起き上がろうとした。
しかし背後から殺気を感じ横目で後ろを見る。
そこには真剣を抜き沖田に向ける3人の男がいた。
「いやァ、よく来てくれましたね道場破りさん…しかし快進撃もここまで」
沖田の傍を横切り銀時達を歓迎する男…東城。
その東城と同じく四天王と呼ばれた男達。
門下生の言っていたのはこの男達の事だろう。
「柳生四天王の対峙したからにはここから生きて出られると思いますな」
「はあ?てめえらみたいなもんに用はねえんだよ…大将だせゴラ!」
「あんたらのような雑魚、若に会わせられるわけねえだろ…刀捨てな、人質が―――」
『どうなってもいいならな』、と続けられるはずの南戸の言葉は途切れる。
全員が人質の沖田含め四天王に木刀を投げ捨てたのだ。
南戸を含めた5人は咄嗟に避ける。
「ちょっ!!何してんの!?」
「え、いや…だって…ねえ?」
「お前らが捨てろっていうから…」
「どんな捨て方!?人質が見えねえのか!」
「残念だがそいつに人質の価値はねェ」
「殺せヨ〜!殺せヨ〜!ゲハハハ!!」
「てめえらあとで覚えてろィ…」
人質をも殺さんばかりに投げて来た銀時達に南戸は声を上げた。
人質も垣間見ない彼等に心臓がバクバック言っており心臓の辺りを抑えていた。
「東城殿…こやつらの始末、俺に…」
北大路がふざけすぎている野蛮な連中達の始末をしようと東城にそう言いかけ腰にある刀を手に伸ばす。
しかし、それを止める者がいた。
「やめろ…それは僕の妻の知り合いの者達だ…手荒なマネはよせ」
「!――若!」
北大路を止めた人物…それは雪を攫いこの柳生家次期当主である九兵衛と妙だった。
門下生からの報告を聞いて来たのか銀時を見て呆れたように見つめ、妙は銀時を完全に敵認識し睨みつけていた。
「まあゾロゾロと…君の雪ちゃんへの執着がここまで強いとは思わなかった」
「うるせェ…人の女勝手に連れ去りがやった奴がいうセリフじゃねえだろ、それ」
「勝手にとはどういう意味なのかしら?雪ちゃんと九ちゃんは幼い頃に結婚の約束を交わした仲ですよ?いわば婚約者です…帰ってきた九ちゃんが婚約者を迎えに行って何が可笑しいのです?」
「可笑しいもくそもねえだろうが…婚約者ァ?雪はそう思ってねえんだろ?じゃなきゃ雪は俺を好きになるわけがねえし…―――あんな顔…するはずがねえ」
「……………」
そう零し銀時は日々衰退していく雪を思い出す。
本当の雪が浮かべる笑みはもっと輝いて銀時達を安心させてくれるものだった。
だが、今の雪はただ笑顔という仮面を浮かべているにすぎず、その奥では泣いていた。
それは妙も感じていたのか、何も言い返すことはなかった。
口を閉じる妙に銀時は睨みを強くする。
「俺達がここに来た理由、分かってんだろ?なら勝負しろ…」
銀時は雪と、雪の笑みを取り返しに来た。
神楽も銀時の隣に立ち九兵衛と妙を睨みつける。
九兵衛は『勝負しろ』という言葉に目を見張ったが、すぐにクツクツと笑って見せる。
「勝負?我が柳生流と何の流派もないただの棒切れを持っただけの君達で勝負になると思っているのか?」
「なりますよ坊ちゃま…僕らは実はとっても仲が悪くて、プライベートとか一切付き合いなくて、お互いの事全然知らなくて…ってか知りたくもねえし死ねばいいと思ってるんですがねェ…お互い強いって事だけは知ってるんです」
その銀時の言葉を聞き九兵衛は口角を上げ、妙は眉をひそめた。
その頃、雪は教育係りのおばばことお滝のいびりにあっていた。
「何度言えば分かるのです!!こんな濃い味じゃ敏木斎様は早死にしますよ!!何ですか!早死にしろって言いたいんですか!!ジジイは早死にしろっていいたいんですかアア!!」
「いや、あの…お滝さんの方が言ってますけど…」
丁度朝食、ということでお昼ご飯を作れと言われ雪はさっきまで厨房に立って作っていた。
だがここ数日何度も同じ注意をされている。
濃い、濃いと喚くお滝だが、ここ数日同じ文句ばかり言われているのでギリギリまで味は薄味で作っている。
少し前に腹が立ったので一切味付けせずに出したら逆に薄いだの味がないだのと文句を言われ結局同じかよと雪は味付けをするようになった。
結局最後は『あなたが全部食べて片付けなさい!』と言われるので味があった方が後々いいのだ。
お滝は雪の小さな突っ込みを無視し『それに!!』と机の隅に置かれている食べ物を指さす。
指差された雪はそちらへ目をやればそこには……姉が作った卵焼きが置かれていた。
お滝はその卵焼き(モドキ)を手に取り雪に差し出す。
「何ですか!!これは!!」
「…恐らく…卵焼きかと…」
「卵焼き!?これが!?これどうみても炭にしかみえないでしょうが!!まったく!こんなもの出すなんて何を考えているのです!!こんなもの出せば敏木斎様を暗殺しますよと言っているような物でしょうが!!殺したいんか!敏木斎様を抹殺したいんか!?」
「……(姉上の卵焼きが)すみません…」
お滝はイビれるのならなんだっていいのだ。
お滝はこの婚約断固反対だから雪を早く追い返そうとしていた。
だからどれだけ丁度いい味付けをしようとも薄いだ濃いだの喚くだけ。
正直雪はここ数か月弱り切っているためツッコミもできなかった。
とりあえず『雪ちゃん、これ作ったから食べて元気を出してね』と姉上直々に作ってくれた卵焼きは『こんなもの食えるかアア』と怒り狂ったお滝によって庭に捨てられた。
「もういいです!その食事はあたなが責任を取って食べなさい…勿論、あの毒物も。」
姉が丹精こめて作った卵焼きを捨てられ腹が立ったが、雪が何か言う前にお滝は背を向ける。
そして机に置かれている食事と、庭に捨てた姉の卵焼き(モドキ)を『食べて』処分するように言う。
それを聞いて雪はチラリと庭に捨てられた卵焼き(モドキ)を見た。
大切な姉が自分のために作ってくれた卵焼きだが……万斉にも『最終兵器』やら『これで全宇宙を征服しようとしている?』と言われた卵焼きを食べるのかと思うと正直、食べていないのだが胃がキリキリしてきた。
胃の辺りを擦りながら庭を見ればそこにはひとりの小さな老人がいた。
お滝曰く毒物のその食べ物を三秒ルール的に拾って食べる老人に雪はそっと歩み寄る。
「あの、おじいさま…それ毒物らしいので食べない方が…」
「敏木斎様アア!?何してんのあんたアアア!!!」
「勿体ねえよ、コレ…まだ食えるぜ、コレ」
「食える食えないじゃなくて柳生家の頂点が何やってんのオオ!!」
その老人とは、柳生家当主の父であり九兵衛の祖父敏木斎だった。
最強とも言われている敏木斎の手には妙が作った黒い物体…もとい、卵焼き。
勿体ない精神に基づき拾って食べる柳生家頂点をお滝は必死に止めに掛かった。
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