勝負は簡単な物だった。
6対6での勝負はまだいい。
そのつもりだから別にいい。
だが大将を決めるよう東城からの『我々は皿を全て割るつもりなので大将が誰でも関係ありません』という挑発の言葉に一同腹を立てていた。
「腹立つんですけど!!!あんな奴に絶対未来の妹であるお雪ちゃんはやれん!」
「誰が未来の妹だ、誰が」
時間は20分後。
それまでに準備を済ませておけというのでとりあえずその場から離れる。
彼等の気配がないのを確認すると近藤が怒りに任せて植えられている木に八つ当たりした。
すっかり雪が未来の妹と認識している近藤に銀時が突っ込むも怒りのあまり無視される。
「もうムカつくからさあ!!こっちも大将向き出していこうぜ!いつやられてもOKみたいな感じで!!」
「全然OKじゃないだろうが!!一発KOだろそんなとこ!!!」
確認するでもなく、銀時が大将である。
近藤は腹が立つことこの上ないと言わんばかりに声を上げ、銀時の股間に皿をセットし、銀時に殴られた。
「んな事よりどこに皿つけるんでィ…―――土方さんは負けるつもり一切ないんで眼球につけるらしいです」
「……眼球抉り出されてえのか、てめえは…」
「グダグダ考えても割れる時は割れるんだよ…適当に張っとけ、適当に。―――よし、俺はここにしよう」
「だからなんで俺だアア!!」
そう言って沖田は左目に、そして銀時は右目に皿を付けた。
土方の視界は真っ暗闇に包まれてしまい、このままでは戦うにも戦えない。
それでなくても沖田が片目だけ皿を付け苛立ちが上がっているというのに更に追い撃ちを付けるかの如く銀時の仕打ちに土方は怒りMAXとなる。
皿を割られる前に沖田と銀時は突っ込みを入れる土方の目から皿を避難させる。
「てめえの皿だろうが!!」
「片目だけだと向こうとキャラが被るだろうが!空気を読め!!」
「読んでみろ土方ーお前なら読めるはずだ土方ー」
「黙っとけや!ドSコンビ!!」
雪を救うという目的は同じ。
同じ雪を愛する者としても同じ。
だが、如何せん…相性が悪かった。
斬り合いになる寸前の三人に神楽が声をかける。
「銀ちゃん!すごい事考えたアル!足の裏!コレ!!歩いてたら見えなくね?すごくネ!?これなら絶対気づかれないアル!」
そう言って神楽は足の裏につけた皿を銀時に見せたのだが……足を地面につけたのと同時に皿が粉々に割れた。
その瞬間周りが静まり蹴り、神楽は間を置いた後しゃがみ込む。
「痛〜なんか踏んだアル、切れたアル足」
「誤魔化してんじゃねエエエ!!お前何してんだアア!!勝負始まる前に皿割って!!―――ちょっと取り替えてこい!柳生の人に言って替えてもらってこい!」
神楽がやらかし、銀時は頭を軽く叩いた。
そもそも足に皿を付けた時点で何となくオチが分かっていたから余計に強く叩いてしまった。
取り替えさせようとした銀時を土方が止める。
「待て、敵の作戦が分からねえ以上単独行動は危険だ…2人ずつ組んで……」
「十四郎さん」
「あ?」
ここは敵地。
地の利があるのは向こう側である。
そんな中単独行動は危険すぎだと注意しせめて二人組になり行動するようにと言おうとしたのだが、鷹臣に声をかけられる。
鷹臣の方へ目をやれば、鷹臣はどこか指さし、その指さした方へと向く。
そこには…
「ドSコンビ、勝手にガンガン行っちゃってますけど」
「…………」
ドSコンビである銀時と沖田が二人でどこかへと向かっているのが見え、土方は勝手気まま過ぎる二人に額に青筋を立てる。
「すいませーん、ちょっとお皿貸してもらえますか」
結局、土方が神楽の付き添いになり屋敷の人に皿を貰いに来ていた。
鷹臣に頼もうとすればスッと真剣を抜いて兄の首に当ててものすごいいい笑顔で『俺、このゴリラが脱走しないか見張らなきゃいけないんで』と断られた。
出来るかぎり鷹臣を刺激しないようにしたい土方は青い顔をし泣きそうにこちらに助けを求めるゴリラ…もとい近藤を捨てた。
土方の声に奉公している女性が来る。
「あら、何?宴会でもやるの?」
「あー、まあ、そんなとこです」
門下生が多いというのは少々ラッキーだったかもしれない。
門下生が多すぎて奉公している女性達は門下生の顔を覚えていない。
こうして門下生ではない土方達が来ても簡単に疑いなく皿を貸してくれた。
更には傘をさしている神楽のお陰で宴会用に練習するのかとも勘違いしてくれたのだ。
否定する理由もなく適当に流していると、ちょっと醤油のついた皿を貸してくれた。
それを神楽に差し出すのだが…
「ほら、これ使え」
「いやアル、醤油ついてるネ」
「…じゃあ俺が醤油皿使うからお前は俺の皿使え」
「いやアル、マヨネーズついてるネ」
「ついてねえよ!!いい加減にしろよ!!元はといえば―――」
「あ!私あの皿がいいアル!」
ぐだぐだと文句を垂れる神楽に思わず声を上げかける土方に神楽は遮り真っすぐ指さす。
その先を伝っていけば、そこには部屋に飾られている高級そうな大皿があった。
「あんなでけえ皿背負ってどうやって戦う気だ!」
「あれじゃなきゃ嫌アル、お前のマヨ皿も粉々にされたいアルか」
土方は木刀を抜きかけたが相手は沖田の喧嘩相手で夜兎とはいえ少女…それもこの場の最年少の少女。
雪が妹として可愛がっているというのもあるが、男として少女に手をあげるのはどうかと自分に言い聞かせ苛立たせながらも神楽の駄々を叶えようとする。
しかしふと後ろを振り返った神楽の『あ』という声で土方も後ろを振り返る。
土方の視界に一本の黒い煙が上がっているのが見えた。
「開戦の狼煙!?おい!もたもたしてる暇は…」
「しょうがないアルな…マヨ皿で我慢するアルか」
「ちょっ、待てエエ!俺の皿は―――」
狼煙が上がる。
それは開戦の意味を持つ狼煙だった。
もたもたと時間を潰す暇なく、マヨ皿でも醤油皿でもいいから一枚皿を返せと言いかけた土方を無視し、神楽は開戦の狼煙が上がったからと何故か胸に二つの皿を付ける。
それに突っ込もうとしたその瞬間―――土方と神楽の間に四天王の一人、西野が降って落ちて来た。
「はい!まず1人目!!!」
西野は気づき振り替えようとした神楽に木刀を振りかざした。
6対6での勝負はまだいい。
そのつもりだから別にいい。
だが大将を決めるよう東城からの『我々は皿を全て割るつもりなので大将が誰でも関係ありません』という挑発の言葉に一同腹を立てていた。
「腹立つんですけど!!!あんな奴に絶対未来の妹であるお雪ちゃんはやれん!」
「誰が未来の妹だ、誰が」
時間は20分後。
それまでに準備を済ませておけというのでとりあえずその場から離れる。
彼等の気配がないのを確認すると近藤が怒りに任せて植えられている木に八つ当たりした。
すっかり雪が未来の妹と認識している近藤に銀時が突っ込むも怒りのあまり無視される。
「もうムカつくからさあ!!こっちも大将向き出していこうぜ!いつやられてもOKみたいな感じで!!」
「全然OKじゃないだろうが!!一発KOだろそんなとこ!!!」
確認するでもなく、銀時が大将である。
近藤は腹が立つことこの上ないと言わんばかりに声を上げ、銀時の股間に皿をセットし、銀時に殴られた。
「んな事よりどこに皿つけるんでィ…―――土方さんは負けるつもり一切ないんで眼球につけるらしいです」
「……眼球抉り出されてえのか、てめえは…」
「グダグダ考えても割れる時は割れるんだよ…適当に張っとけ、適当に。―――よし、俺はここにしよう」
「だからなんで俺だアア!!」
そう言って沖田は左目に、そして銀時は右目に皿を付けた。
土方の視界は真っ暗闇に包まれてしまい、このままでは戦うにも戦えない。
それでなくても沖田が片目だけ皿を付け苛立ちが上がっているというのに更に追い撃ちを付けるかの如く銀時の仕打ちに土方は怒りMAXとなる。
皿を割られる前に沖田と銀時は突っ込みを入れる土方の目から皿を避難させる。
「てめえの皿だろうが!!」
「片目だけだと向こうとキャラが被るだろうが!空気を読め!!」
「読んでみろ土方ーお前なら読めるはずだ土方ー」
「黙っとけや!ドSコンビ!!」
雪を救うという目的は同じ。
同じ雪を愛する者としても同じ。
だが、如何せん…相性が悪かった。
斬り合いになる寸前の三人に神楽が声をかける。
「銀ちゃん!すごい事考えたアル!足の裏!コレ!!歩いてたら見えなくね?すごくネ!?これなら絶対気づかれないアル!」
そう言って神楽は足の裏につけた皿を銀時に見せたのだが……足を地面につけたのと同時に皿が粉々に割れた。
その瞬間周りが静まり蹴り、神楽は間を置いた後しゃがみ込む。
「痛〜なんか踏んだアル、切れたアル足」
「誤魔化してんじゃねエエエ!!お前何してんだアア!!勝負始まる前に皿割って!!―――ちょっと取り替えてこい!柳生の人に言って替えてもらってこい!」
神楽がやらかし、銀時は頭を軽く叩いた。
そもそも足に皿を付けた時点で何となくオチが分かっていたから余計に強く叩いてしまった。
取り替えさせようとした銀時を土方が止める。
「待て、敵の作戦が分からねえ以上単独行動は危険だ…2人ずつ組んで……」
「十四郎さん」
「あ?」
ここは敵地。
地の利があるのは向こう側である。
そんな中単独行動は危険すぎだと注意しせめて二人組になり行動するようにと言おうとしたのだが、鷹臣に声をかけられる。
鷹臣の方へ目をやれば、鷹臣はどこか指さし、その指さした方へと向く。
そこには…
「ドSコンビ、勝手にガンガン行っちゃってますけど」
「…………」
ドSコンビである銀時と沖田が二人でどこかへと向かっているのが見え、土方は勝手気まま過ぎる二人に額に青筋を立てる。
「すいませーん、ちょっとお皿貸してもらえますか」
結局、土方が神楽の付き添いになり屋敷の人に皿を貰いに来ていた。
鷹臣に頼もうとすればスッと真剣を抜いて兄の首に当ててものすごいいい笑顔で『俺、このゴリラが脱走しないか見張らなきゃいけないんで』と断られた。
出来るかぎり鷹臣を刺激しないようにしたい土方は青い顔をし泣きそうにこちらに助けを求めるゴリラ…もとい近藤を捨てた。
土方の声に奉公している女性が来る。
「あら、何?宴会でもやるの?」
「あー、まあ、そんなとこです」
門下生が多いというのは少々ラッキーだったかもしれない。
門下生が多すぎて奉公している女性達は門下生の顔を覚えていない。
こうして門下生ではない土方達が来ても簡単に疑いなく皿を貸してくれた。
更には傘をさしている神楽のお陰で宴会用に練習するのかとも勘違いしてくれたのだ。
否定する理由もなく適当に流していると、ちょっと醤油のついた皿を貸してくれた。
それを神楽に差し出すのだが…
「ほら、これ使え」
「いやアル、醤油ついてるネ」
「…じゃあ俺が醤油皿使うからお前は俺の皿使え」
「いやアル、マヨネーズついてるネ」
「ついてねえよ!!いい加減にしろよ!!元はといえば―――」
「あ!私あの皿がいいアル!」
ぐだぐだと文句を垂れる神楽に思わず声を上げかける土方に神楽は遮り真っすぐ指さす。
その先を伝っていけば、そこには部屋に飾られている高級そうな大皿があった。
「あんなでけえ皿背負ってどうやって戦う気だ!」
「あれじゃなきゃ嫌アル、お前のマヨ皿も粉々にされたいアルか」
土方は木刀を抜きかけたが相手は沖田の喧嘩相手で夜兎とはいえ少女…それもこの場の最年少の少女。
雪が妹として可愛がっているというのもあるが、男として少女に手をあげるのはどうかと自分に言い聞かせ苛立たせながらも神楽の駄々を叶えようとする。
しかしふと後ろを振り返った神楽の『あ』という声で土方も後ろを振り返る。
土方の視界に一本の黒い煙が上がっているのが見えた。
「開戦の狼煙!?おい!もたもたしてる暇は…」
「しょうがないアルな…マヨ皿で我慢するアルか」
「ちょっ、待てエエ!俺の皿は―――」
狼煙が上がる。
それは開戦の意味を持つ狼煙だった。
もたもたと時間を潰す暇なく、マヨ皿でも醤油皿でもいいから一枚皿を返せと言いかけた土方を無視し、神楽は開戦の狼煙が上がったからと何故か胸に二つの皿を付ける。
それに突っ込もうとしたその瞬間―――土方と神楽の間に四天王の一人、西野が降って落ちて来た。
「はい!まず1人目!!!」
西野は気づき振り替えようとした神楽に木刀を振りかざした。
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