アタック宣言を貰った雪は神楽が帰ってくるまで出来るだけ銀時と二人っきりにならないようにしようとした。
家事に専念し、普段掃除しないところをして、まだお昼を過ぎたばかりだというのにお風呂を隅々まで洗ってお湯まで沸かして、その間にも洗濯をすませて干して、ついでに布団も三人分干して、ああそうだシンク周りも汚いんだったー、と言い訳しながら自分の領域である台所に消える。
雪は出来るだけ銀時から離れていった。
それは銀時も当然ながら気づいており、銀時は意識しすぎている雪の行動が一々可愛くてジャンプで顔を隠しながらくつくつ笑う。
(あーもう…可愛すぎだろ……行動に起こして正解だったな…)
銀時は目を瞑りそう思う。
雪に会ったころから『一目惚れ』だと言って無理に手中に収めたが、姉である妙が銀時の邪念に気づいてくれたお蔭で今の今まで手も出せずいた。
妙はその場にいないくせに背後霊のように雪の貞操の危機に(存在だけ)駆けつけるのだ。
だから今の今まで雪は無事でいたのだろう。
雪は地味だが見る目がある者は雪に惹かれる。
銀時もその一人の内だった。
そして何も雪に惹かれているのは自分だけではない。
――まず真選組副局長の土方十四郎。
土方は上司を利用して雪に携帯を買い与えただけではなく番号やらメールやらを交換し合う仲をゲットしている兵である。
ヘタレなのに。
お前思春期真っ盛りの中学生かよワロスと思うほど雪に片思いしているのに。
実は一番進んでもいた。
銀時は土方を思い出すだけで腹立たしいというのにいつも告白を冗談で済まされている自分より進んでいるのが気にくわなかった。
それに一番焦ったのは幽霊騒ぎの時である。
土方は雪達の正体を知った瞬間に当然真っ先に銀時を縛り上げた。
沖田はすでに神楽専門となっているため沖田は神楽を取り押さえ、雪は順番から言えば近藤である。
しかしどうやら真選組の局中法度の中に雪には優しく、という項目があるらしく、近藤に肩に手を置かれているだけで雪は縛られることも吊られることもなく、何故かお茶菓子も出されていた。
引きつった顔で『わ、わー…と、とってもおいしいなー』と言ってお茶とお菓子を食べる雪を銀時は忘れない。(半分羨ましく・半分同情的な意味で)
それに神楽と銀時のセクハラに土方はマジ切れをし、縛られている相手に真剣を抜いたのだ。
その間も土方は雪の隣をキープしていた。
その隣は自分の居場所なのに。
その隣は自分と神楽のモノなのに
思春期中学生は何をするか分からないと銀時は学んだ。
――そして神楽。
神楽は雪に対し恋愛感情はない。
しかし母を求める娘な想いは強く、独占欲が他の連中より抜きんでている。
それに雪が神楽に滅法甘いため一番強敵だと言えよう。
雪があの時言った神楽のおっぱい好きは確かに自分のせいだ、と銀時は認める。
最初こそ銀時に雪を取られまいと銀時が出来ない事をして対抗していたが、それが癖になったのだろう。
しかし銀時は思う。
雪のおっぱいが気持ちよすぎるのがいけないんだと思います!!…と。
銀時からは触ったことはないが、原チャリでニケツするときに抱き付く雪の胸の感触から見て神楽がはまるのは無理もないと心から素直にそう思ったほどである。
普段着ではその影を見せないというのに…着やせってすげえな、とぴっちりとした衣装を着たときの雪を見て銀時は更にそう思ったとか…
――そして、新たに最近は沖田も追加された。
あの幽霊事件で確実に沖田は雪に惚れた…銀時はそう見ている。
自分達が幽霊相手に(土方・銀時曰く)激闘を繰り広げている間何があったかは分からないが、帰り際沖田は雪に『あの衝撃は一生忘れないでさァ…俺をここまで惚れ込ませた責任を取ってくだせェ』と手を握って真っ直ぐ雪の目を見て告白したのだ。
すぐに土方が沖田の首根っこを掴み、銀時が雪を抱き込んで引き離して挨拶もそこそこに真選組から出ていったため雪の返事はうやむやになった。
まさか雪に全く興味を示さなかった沖田が雪に惚れるとは思っていなかった銀時は冷や汗をかきまくった。
後はストーカーだが…まあ、ストーカーはストーカーだから最初から銀時の数には入っていない。
イケメン?絶世の美男子?メデューサの鷹?そんなん銀さんの方がかっこいいし!、と相手にはしていない。
決して僻みではない。そう、僻みではないのだ。
少しずつ増えていくライバル達は質が悪い連中ばかりで銀時は焦ってきていた。
確かに恋愛感情がない神楽を除きあの2人よりも勝機は常に一緒におり上司である銀時の方にある。
だが土方は腹立たしいが自分とは違い安定した職にクールという雪くらいの年頃が憧れる要素が詰まっており何より雪と同じくツッコミ族である。
そして沖田もまた安定した職に加えあの年で一番隊を任され将来有望な少年であり、何よりも銀時や土方が手に入れたくても手に入れれない『年が近い男の子』である。
沖田が一番恐ろしい存在なのは世の決まりである。
年の差が流行っているからといえ一番くっつきやすいのは年の近い異性だとおっさん達は思う。
だから銀時は言葉だけでは不十分だと思い行動に起こしたのだ。
雪の艶めかしい姿に誘われたのもあるが…。
しかし反応からして雪は決して自分を嫌ってはいないようで銀時は安堵したのと同時に心の中でガッツポーズをした。
恋するあの子にそんな反応されれば年下だろうが同い年だろうが年上だろうがおっさんだろうが本気でアタックするのが恋というものでる。
こちとらお前らと違って常に雪といんだよ!!、と銀時は土方と沖田に言い放ちたい気持ちで一杯である。
先ほど赤い顔で固まった雪を思い出しニヤニヤしているとそそくさとサイフを持って雪が玄関へ向かおうとしているのが見え、銀時は起き上がる。
「買い物?」
「え!?、あ、えっと…あの……まあ…はい…」
上半身を起こし片肘をついて雪に振り向く銀時の問いに雪は目を真ん丸にして振り返る。
しどろみどろな返事を返しながら目線をあちこちにやていた雪だったが、誤魔化すのが無理だと思ったのか視線を落とし更には肩を押して頷いた。
そんな雪に銀時は『じゃあ荷物持ちについて行ってやるよ』と腰を上げ雪に歩みる。
雪は銀時の言葉に『えっ』と弾かれたように顔をあげ、身長差から見上げながら困ったように眉を下げた。
困惑する雪に銀時は笑みを浮かべ『だから甘い物買って?』と続けた。
それは雪が少しでも自分を怖がらなくさせるためであって、半分は本気だが冗談でもあった。
その甲斐があってか雪は少しだけホッとさせ『甘い物ばっか入れないでくださいよ』と呟き銀時が同行することを許可した。
銀時は『へいへい』といつものように返事を返しながら笑みを深め玄関先で草履を履く雪の小さな背を見つめる。
家事に専念し、普段掃除しないところをして、まだお昼を過ぎたばかりだというのにお風呂を隅々まで洗ってお湯まで沸かして、その間にも洗濯をすませて干して、ついでに布団も三人分干して、ああそうだシンク周りも汚いんだったー、と言い訳しながら自分の領域である台所に消える。
雪は出来るだけ銀時から離れていった。
それは銀時も当然ながら気づいており、銀時は意識しすぎている雪の行動が一々可愛くてジャンプで顔を隠しながらくつくつ笑う。
(あーもう…可愛すぎだろ……行動に起こして正解だったな…)
銀時は目を瞑りそう思う。
雪に会ったころから『一目惚れ』だと言って無理に手中に収めたが、姉である妙が銀時の邪念に気づいてくれたお蔭で今の今まで手も出せずいた。
妙はその場にいないくせに背後霊のように雪の貞操の危機に(存在だけ)駆けつけるのだ。
だから今の今まで雪は無事でいたのだろう。
雪は地味だが見る目がある者は雪に惹かれる。
銀時もその一人の内だった。
そして何も雪に惹かれているのは自分だけではない。
――まず真選組副局長の土方十四郎。
土方は上司を利用して雪に携帯を買い与えただけではなく番号やらメールやらを交換し合う仲をゲットしている兵である。
ヘタレなのに。
お前思春期真っ盛りの中学生かよワロスと思うほど雪に片思いしているのに。
実は一番進んでもいた。
銀時は土方を思い出すだけで腹立たしいというのにいつも告白を冗談で済まされている自分より進んでいるのが気にくわなかった。
それに一番焦ったのは幽霊騒ぎの時である。
土方は雪達の正体を知った瞬間に当然真っ先に銀時を縛り上げた。
沖田はすでに神楽専門となっているため沖田は神楽を取り押さえ、雪は順番から言えば近藤である。
しかしどうやら真選組の局中法度の中に雪には優しく、という項目があるらしく、近藤に肩に手を置かれているだけで雪は縛られることも吊られることもなく、何故かお茶菓子も出されていた。
引きつった顔で『わ、わー…と、とってもおいしいなー』と言ってお茶とお菓子を食べる雪を銀時は忘れない。(半分羨ましく・半分同情的な意味で)
それに神楽と銀時のセクハラに土方はマジ切れをし、縛られている相手に真剣を抜いたのだ。
その間も土方は雪の隣をキープしていた。
その隣は自分の居場所なのに。
その隣は自分と神楽のモノなのに
思春期中学生は何をするか分からないと銀時は学んだ。
――そして神楽。
神楽は雪に対し恋愛感情はない。
しかし母を求める娘な想いは強く、独占欲が他の連中より抜きんでている。
それに雪が神楽に滅法甘いため一番強敵だと言えよう。
雪があの時言った神楽のおっぱい好きは確かに自分のせいだ、と銀時は認める。
最初こそ銀時に雪を取られまいと銀時が出来ない事をして対抗していたが、それが癖になったのだろう。
しかし銀時は思う。
雪のおっぱいが気持ちよすぎるのがいけないんだと思います!!…と。
銀時からは触ったことはないが、原チャリでニケツするときに抱き付く雪の胸の感触から見て神楽がはまるのは無理もないと心から素直にそう思ったほどである。
普段着ではその影を見せないというのに…着やせってすげえな、とぴっちりとした衣装を着たときの雪を見て銀時は更にそう思ったとか…
――そして、新たに最近は沖田も追加された。
あの幽霊事件で確実に沖田は雪に惚れた…銀時はそう見ている。
自分達が幽霊相手に(土方・銀時曰く)激闘を繰り広げている間何があったかは分からないが、帰り際沖田は雪に『あの衝撃は一生忘れないでさァ…俺をここまで惚れ込ませた責任を取ってくだせェ』と手を握って真っ直ぐ雪の目を見て告白したのだ。
すぐに土方が沖田の首根っこを掴み、銀時が雪を抱き込んで引き離して挨拶もそこそこに真選組から出ていったため雪の返事はうやむやになった。
まさか雪に全く興味を示さなかった沖田が雪に惚れるとは思っていなかった銀時は冷や汗をかきまくった。
後はストーカーだが…まあ、ストーカーはストーカーだから最初から銀時の数には入っていない。
イケメン?絶世の美男子?メデューサの鷹?そんなん銀さんの方がかっこいいし!、と相手にはしていない。
決して僻みではない。そう、僻みではないのだ。
少しずつ増えていくライバル達は質が悪い連中ばかりで銀時は焦ってきていた。
確かに恋愛感情がない神楽を除きあの2人よりも勝機は常に一緒におり上司である銀時の方にある。
だが土方は腹立たしいが自分とは違い安定した職にクールという雪くらいの年頃が憧れる要素が詰まっており何より雪と同じくツッコミ族である。
そして沖田もまた安定した職に加えあの年で一番隊を任され将来有望な少年であり、何よりも銀時や土方が手に入れたくても手に入れれない『年が近い男の子』である。
沖田が一番恐ろしい存在なのは世の決まりである。
年の差が流行っているからといえ一番くっつきやすいのは年の近い異性だとおっさん達は思う。
だから銀時は言葉だけでは不十分だと思い行動に起こしたのだ。
雪の艶めかしい姿に誘われたのもあるが…。
しかし反応からして雪は決して自分を嫌ってはいないようで銀時は安堵したのと同時に心の中でガッツポーズをした。
恋するあの子にそんな反応されれば年下だろうが同い年だろうが年上だろうがおっさんだろうが本気でアタックするのが恋というものでる。
こちとらお前らと違って常に雪といんだよ!!、と銀時は土方と沖田に言い放ちたい気持ちで一杯である。
先ほど赤い顔で固まった雪を思い出しニヤニヤしているとそそくさとサイフを持って雪が玄関へ向かおうとしているのが見え、銀時は起き上がる。
「買い物?」
「え!?、あ、えっと…あの……まあ…はい…」
上半身を起こし片肘をついて雪に振り向く銀時の問いに雪は目を真ん丸にして振り返る。
しどろみどろな返事を返しながら目線をあちこちにやていた雪だったが、誤魔化すのが無理だと思ったのか視線を落とし更には肩を押して頷いた。
そんな雪に銀時は『じゃあ荷物持ちについて行ってやるよ』と腰を上げ雪に歩みる。
雪は銀時の言葉に『えっ』と弾かれたように顔をあげ、身長差から見上げながら困ったように眉を下げた。
困惑する雪に銀時は笑みを浮かべ『だから甘い物買って?』と続けた。
それは雪が少しでも自分を怖がらなくさせるためであって、半分は本気だが冗談でもあった。
その甲斐があってか雪は少しだけホッとさせ『甘い物ばっか入れないでくださいよ』と呟き銀時が同行することを許可した。
銀時は『へいへい』といつものように返事を返しながら笑みを深め玄関先で草履を履く雪の小さな背を見つめる。
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