「カブト狩りじゃアアア!!!」
森に銀時の叫びが響く。
「狩って狩って狩りまくるんじゃアア!」
「狩って売って売って売りまくるんじゃアアアア!」
「……………」
あのテレビを見てから銀時の行動は早かった。
『カブト狩りじゃアアア!!』と即座に立ち上がって叫び、それに神楽も乗っかり2人して『カブト狩りじゃアアア!!』と叫んでいた。
その間に雪は自分と銀時の麦わら帽子と虫取りの網を用意し、騒ぐ2人を余所にその他の準備を始める。
銀時も風呂敷を用意して何か詰め込み、それを見た神楽も風呂敷に何かを詰め込んでいた。
そして森へと三人は足を運んだという事である。
すでに目的が仇から商売へと変わり、身の変わりようが早い2人には雪も流石に呆れを通り越して尊敬の念すらわくほどあった。
とりあえず夜まで帰らないつもりなのか銀時が『よーし!今日はここで寝るぞ!!』と寝床を決めた。
「いいか!おめえら!巨大カブトを捕まえるまで帰れると思うなよ!ビジネスで来てんだからな!ビジネスで!!キャンプ感覚ではしゃぐんじゃねえぞ!森は魔物だ!浮かれてたらあっという間に飲み込まれるぞ!!」
「大丈夫アル!抜かりはないネ!食料もしっかり買い込んだし!」
「食料っていうか…それおやつだよね?ピクニック気分だよね?」
「馬鹿野郎!何浮かれてんだ!おやつは300円以内に収めろって言っただろうが!」
「お前もかいィィ!!」
「残念でしたぁー酢昆布はおやつのうちに入りませんー」
「入りますぅー口に入るモノは全ておやつですぅージュース類も認めませんー」
「いいアルかぁ〜?そんなこと言って…私銀ちゃんがこっそり水筒にポカリ入れてきてるの知ってるんだからネェ?」
「あれはポカリじゃありませ〜ん。ちょっと濁った水ですぅー」
「お前ら森に飲み込まれてしまえ」
舐めるなと銀時が言っていたのに、一番舐め腐っているのは銀時と神楽だった。
食糧と言いつつ風呂敷に詰め込まれているのはすべてお菓子類。
あんな短時間でどうやって買ったのか分からなかったが、どうやら銀時に泣きついた時に仇の計画を立てていたようでその日に買い込んだようである。
道理で『手伝うから小遣い寄越せヨ』と脅迫まがいに言って手伝ってもおっぱいを揉まなかったわけだ…と雪は大量のお菓子を見ながらそう思う。
おやつが300円までとかポカリは濁った水とか、どう聞いても遠足時でのガキの会話にしか聞こえず、雪は静かに突っ込んだ。
拠点となる場所にはテントが張られており、準備しているうちにすぐに夕飯の準備だからと雪は不参加を願い出た。
正直虫は苦手で参加は出来るだけしたくないと思っていたのだが銀時に首根っこを掴まれ『何言ってんだ!!お前も参加すんだぞ!!こちとらビジネスで来てんだからな!!』と強制参加を強いられた。
森の中に入り早数十分。
木を見上げるもなかなかターゲットは姿を現さなかった。
「意外に見当たりませんね…」
「すぐに見つかると思ったのに…どうすればいいネ?」
「体中にハチミツ塗りたくってつっ立ってろ。すぐ寄ってくるぞ。」
「そんなもん変態しか寄ってこないアル。」
雪も小さい頃男の子と混ざって虫取りはしていたが、もう古い記憶なためどうやって獲ったのか覚えていない。
神楽もすぐに見つかると軽い気持ちでいたためかすでに飽きはじめてきていた。
先頭を歩く銀時に問えば、返ってきたのはやっぱり適当な答え。
体中にハチミツを塗りたくるという作戦、誰が思いつくんだ…雪は話を聞きながら心の中で突っ込んだ。
しかし、雪は視界に何かが映り立ち止まってその映ったナニかを見た。
目を凝らしてみたそれは…
体中にハチミツを塗りたくって突っ立ってる近藤の姿があった。
銀時の言葉通りの存在が目の前に現れ雪は口をポカーンと開けて唖然としていた。
雪が来ていないのに気付き引き返してきた銀時と神楽もその未確認生物を見ることとなり……
「銀さんもう帰りましょうよこの森怖いです」
「体中にハチミツ塗りたくってたネ!」
「気にするな。妖精だ妖精。樹液の妖精だよ…ああして森を護ってるんだよ。」
「でもなんか見たことある人だったんですけど…」
「ゴリネ。ゴリだったネ。」
「じゃあゴリラの妖精だ…ああしてゴリラを護ってるんだよ。」
ポカーンとしている雪に歩み寄れば雪の目線の先にはゴリ…もとい近藤がいた。
ふんどし一枚でハチミツを塗りたくっている近藤がいた。
銀時と神楽と雪は見て見ぬふりを選び、雪は何だか怖くなり帰ろうと提案するも金に目が眩んでいる2人は帰ろうとはせずそのまま森へと進む。
どう見てもあの人物は見たことがある、と認めたくない雪はそう零せば銀時からは『ゴリラの妖精だと』返ってくる始末。
雪は銀時に『意味分かりません』と返したその時…傍から何かべちゃべちゃとした音が聞こえ、雪と神楽は立ち止まり音のする方へ目をやる。
そこには…
マヨネーズを木に塗りたくっている土方の姿があった。
またもや雪達はその場から立ち去るように歩く。
「銀さん本当帰りましょうよやっぱりこの森恐いです」
「木にマヨネーズ塗りたくってたネ」
「気にするな。妖怪マヨネーズだよ。ああして縄張りにマーキングしてんだよ。」
「でも明らかに見たことある人だったんですけど…」
「ニコ中ネ。ニコチン中毒だったアルネ。」
「じゃあ妖怪ニコチ○コだ。あれには2個チ○コがあるんだよ。」
「いや、2個チ○コないですから…」
顔を引きつっている雪の目線の先には土方がいた。
木にマヨネーズを塗りたくっている土方がいた。
再び銀時と神楽と雪は見て見ぬふりを選び、雪は更に怖くなってもう一度帰ろうと提案するも恐怖よりも金の方が大事なのか2人の足は更なる森の奥へと進んでいく。
雪は嫌々ついていくと人の話し声が聞こえ立ち止まる。
声の方を向けばそこには…
雪の写真を木に張り付ける鷹臣の姿があった。
雪はあまりの衝撃でメガネを反射させ表情を消して鷹臣を見ていた。
すると次々と貼り付けていく鷹臣を囲み男達が座り込んで何かを叫んでいるのに気付く。
「隊長ォォ!!やめてくださいィィ!!そんな…そんな事…っ!!」
「そうですよ!その写真隊長のお気に入りじゃないですか!!そんな写真…虫ごときに分け与えるにはもったいなさ過ぎですゥゥゥ!!!」
「これは今日のために昨日新たに焼き増ししたやつだからね、まだ部屋に保存用・観賞用・実用用とちゃんと残っているから安心してくれ」
「そ、そうなんですか!?なら安心しました…!!」
「そうですよね…いくら上からの命令とはいえ『お雪さん写真集』を虫ごときに分け与える等勿体ないですものね!!!まさに宝の持ち腐れですもんね!!!」
男達は鷹臣を止めてくれると雪は思ったがどうやら逆らしい。
大の男が本気で止めようとしていたのは雪の写真を張り付ける鷹臣の意味不明な行動ではなく…鷹臣が大切にしている写真を虫ごときに与えるのをやめさせようとしているからだった。
雪はそれを聞き『どうした?また珍獣がいたか?』とついて来ていなかった雪に気づき歩み寄ろうとした銀時と神楽に手で制した後、地面に落ちていた石を拾い上げ野球選手のように振りかぶって思いっきり鷹臣の頭めがけて投げつけた。
「「「た、隊長ーー!!鷹臣隊長オオオオ!」」」
石は見事に鷹臣の頭に当たり、鷹臣は頭から血を流しその場に倒れてしまう。
そんな鷹臣に男達が駆け寄り声を揃え鷹臣の名を叫ぶ。
男達の叫びが空に響く中雪は無言でその場を立ち去り、鷹臣の名を聞いた銀時と神楽はすべてを察し、やはり何も言わず更に先へと進んでいく。
森に銀時の叫びが響く。
「狩って狩って狩りまくるんじゃアア!」
「狩って売って売って売りまくるんじゃアアアア!」
「……………」
あのテレビを見てから銀時の行動は早かった。
『カブト狩りじゃアアア!!』と即座に立ち上がって叫び、それに神楽も乗っかり2人して『カブト狩りじゃアアア!!』と叫んでいた。
その間に雪は自分と銀時の麦わら帽子と虫取りの網を用意し、騒ぐ2人を余所にその他の準備を始める。
銀時も風呂敷を用意して何か詰め込み、それを見た神楽も風呂敷に何かを詰め込んでいた。
そして森へと三人は足を運んだという事である。
すでに目的が仇から商売へと変わり、身の変わりようが早い2人には雪も流石に呆れを通り越して尊敬の念すらわくほどあった。
とりあえず夜まで帰らないつもりなのか銀時が『よーし!今日はここで寝るぞ!!』と寝床を決めた。
「いいか!おめえら!巨大カブトを捕まえるまで帰れると思うなよ!ビジネスで来てんだからな!ビジネスで!!キャンプ感覚ではしゃぐんじゃねえぞ!森は魔物だ!浮かれてたらあっという間に飲み込まれるぞ!!」
「大丈夫アル!抜かりはないネ!食料もしっかり買い込んだし!」
「食料っていうか…それおやつだよね?ピクニック気分だよね?」
「馬鹿野郎!何浮かれてんだ!おやつは300円以内に収めろって言っただろうが!」
「お前もかいィィ!!」
「残念でしたぁー酢昆布はおやつのうちに入りませんー」
「入りますぅー口に入るモノは全ておやつですぅージュース類も認めませんー」
「いいアルかぁ〜?そんなこと言って…私銀ちゃんがこっそり水筒にポカリ入れてきてるの知ってるんだからネェ?」
「あれはポカリじゃありませ〜ん。ちょっと濁った水ですぅー」
「お前ら森に飲み込まれてしまえ」
舐めるなと銀時が言っていたのに、一番舐め腐っているのは銀時と神楽だった。
食糧と言いつつ風呂敷に詰め込まれているのはすべてお菓子類。
あんな短時間でどうやって買ったのか分からなかったが、どうやら銀時に泣きついた時に仇の計画を立てていたようでその日に買い込んだようである。
道理で『手伝うから小遣い寄越せヨ』と脅迫まがいに言って手伝ってもおっぱいを揉まなかったわけだ…と雪は大量のお菓子を見ながらそう思う。
おやつが300円までとかポカリは濁った水とか、どう聞いても遠足時でのガキの会話にしか聞こえず、雪は静かに突っ込んだ。
拠点となる場所にはテントが張られており、準備しているうちにすぐに夕飯の準備だからと雪は不参加を願い出た。
正直虫は苦手で参加は出来るだけしたくないと思っていたのだが銀時に首根っこを掴まれ『何言ってんだ!!お前も参加すんだぞ!!こちとらビジネスで来てんだからな!!』と強制参加を強いられた。
森の中に入り早数十分。
木を見上げるもなかなかターゲットは姿を現さなかった。
「意外に見当たりませんね…」
「すぐに見つかると思ったのに…どうすればいいネ?」
「体中にハチミツ塗りたくってつっ立ってろ。すぐ寄ってくるぞ。」
「そんなもん変態しか寄ってこないアル。」
雪も小さい頃男の子と混ざって虫取りはしていたが、もう古い記憶なためどうやって獲ったのか覚えていない。
神楽もすぐに見つかると軽い気持ちでいたためかすでに飽きはじめてきていた。
先頭を歩く銀時に問えば、返ってきたのはやっぱり適当な答え。
体中にハチミツを塗りたくるという作戦、誰が思いつくんだ…雪は話を聞きながら心の中で突っ込んだ。
しかし、雪は視界に何かが映り立ち止まってその映ったナニかを見た。
目を凝らしてみたそれは…
体中にハチミツを塗りたくって突っ立ってる近藤の姿があった。
銀時の言葉通りの存在が目の前に現れ雪は口をポカーンと開けて唖然としていた。
雪が来ていないのに気付き引き返してきた銀時と神楽もその未確認生物を見ることとなり……
「銀さんもう帰りましょうよこの森怖いです」
「体中にハチミツ塗りたくってたネ!」
「気にするな。妖精だ妖精。樹液の妖精だよ…ああして森を護ってるんだよ。」
「でもなんか見たことある人だったんですけど…」
「ゴリネ。ゴリだったネ。」
「じゃあゴリラの妖精だ…ああしてゴリラを護ってるんだよ。」
ポカーンとしている雪に歩み寄れば雪の目線の先にはゴリ…もとい近藤がいた。
ふんどし一枚でハチミツを塗りたくっている近藤がいた。
銀時と神楽と雪は見て見ぬふりを選び、雪は何だか怖くなり帰ろうと提案するも金に目が眩んでいる2人は帰ろうとはせずそのまま森へと進む。
どう見てもあの人物は見たことがある、と認めたくない雪はそう零せば銀時からは『ゴリラの妖精だと』返ってくる始末。
雪は銀時に『意味分かりません』と返したその時…傍から何かべちゃべちゃとした音が聞こえ、雪と神楽は立ち止まり音のする方へ目をやる。
そこには…
マヨネーズを木に塗りたくっている土方の姿があった。
またもや雪達はその場から立ち去るように歩く。
「銀さん本当帰りましょうよやっぱりこの森恐いです」
「木にマヨネーズ塗りたくってたネ」
「気にするな。妖怪マヨネーズだよ。ああして縄張りにマーキングしてんだよ。」
「でも明らかに見たことある人だったんですけど…」
「ニコ中ネ。ニコチン中毒だったアルネ。」
「じゃあ妖怪ニコチ○コだ。あれには2個チ○コがあるんだよ。」
「いや、2個チ○コないですから…」
顔を引きつっている雪の目線の先には土方がいた。
木にマヨネーズを塗りたくっている土方がいた。
再び銀時と神楽と雪は見て見ぬふりを選び、雪は更に怖くなってもう一度帰ろうと提案するも恐怖よりも金の方が大事なのか2人の足は更なる森の奥へと進んでいく。
雪は嫌々ついていくと人の話し声が聞こえ立ち止まる。
声の方を向けばそこには…
雪の写真を木に張り付ける鷹臣の姿があった。
雪はあまりの衝撃でメガネを反射させ表情を消して鷹臣を見ていた。
すると次々と貼り付けていく鷹臣を囲み男達が座り込んで何かを叫んでいるのに気付く。
「隊長ォォ!!やめてくださいィィ!!そんな…そんな事…っ!!」
「そうですよ!その写真隊長のお気に入りじゃないですか!!そんな写真…虫ごときに分け与えるにはもったいなさ過ぎですゥゥゥ!!!」
「これは今日のために昨日新たに焼き増ししたやつだからね、まだ部屋に保存用・観賞用・実用用とちゃんと残っているから安心してくれ」
「そ、そうなんですか!?なら安心しました…!!」
「そうですよね…いくら上からの命令とはいえ『お雪さん写真集』を虫ごときに分け与える等勿体ないですものね!!!まさに宝の持ち腐れですもんね!!!」
男達は鷹臣を止めてくれると雪は思ったがどうやら逆らしい。
大の男が本気で止めようとしていたのは雪の写真を張り付ける鷹臣の意味不明な行動ではなく…鷹臣が大切にしている写真を虫ごときに与えるのをやめさせようとしているからだった。
雪はそれを聞き『どうした?また珍獣がいたか?』とついて来ていなかった雪に気づき歩み寄ろうとした銀時と神楽に手で制した後、地面に落ちていた石を拾い上げ野球選手のように振りかぶって思いっきり鷹臣の頭めがけて投げつけた。
「「「た、隊長ーー!!鷹臣隊長オオオオ!」」」
石は見事に鷹臣の頭に当たり、鷹臣は頭から血を流しその場に倒れてしまう。
そんな鷹臣に男達が駆け寄り声を揃え鷹臣の名を叫ぶ。
男達の叫びが空に響く中雪は無言でその場を立ち去り、鷹臣の名を聞いた銀時と神楽はすべてを察し、やはり何も言わず更に先へと進んでいく。
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