日は落ち、夕方もそろそろ終わりかけている頃…雪はそわそわとしていた。
「雪、落ち着くアル」
「で、でも…銀さん帰ってこないし…言いすぎたのかな…」
「大丈夫アル。銀ちゃんがあんな事くらいでへこたれるなんてないアル。逆に雪に冷たくされて興奮してカブトムシどんどん取ってるかもしれないネ」
「そうだといいんだけど…」
薄暗い中、雪は戻ってこない銀時を心配していた。
頭に血が上ってたとは言え、カブトムシを取るまで戻ってくるな、は言いすぎたと雪も反省していた。
しかも上司とは言え知った仲の銀時ならまだしも関係ない(とは言えないが…)真選組の土方と沖田まで巻き込んでしまった、という罪悪感が否めない。
泣きそうな雪に神楽は酢昆布でお腹を少しだけ満たしながら慰めるも雪はしょんぼりするだけで気持ちが晴れることはなかった。
何かしてないと落ち着かないのか雪は飯ごうでご飯を炊いている間野菜を切っていた。
しかし銀時の事が気になり時折指を切りそうになる。
そんな雪が心配なのかずっと神楽が傍に座っていた。
(ちょっと言い過ぎたよね…やっぱり…)
神楽の言葉を聞いてもやはり言い過ぎたから銀時は戻ってこないと雪は思う。
あのぐうたらが雪の言葉通りカブトムシを取ってくるとは雪もはじめらか思っていなかった。
だが実際銀時は戻って来ずじまい。
雪は探しに行こうと包丁を置き立ち上がる。
「雪?」
「私やっぱり探しに行ってくる」
「でももう暗くなるアルよ」
「多分戻るに戻れなくてその辺にいると思うし…神楽ちゃんは火を見てて」
「……分かったアル」
立ち上がった雪に神楽は不思議そうな顔で見上げ、銀時を探すという雪の言葉に小さく目を見張る。
空を見ればすでに暗くなっており、一人で森に探しに行くという雪を心配そうに見上げていた。
心配してくれる神楽に雪はにこりと笑って安心させようとするが、心配するなというのが無理なのだ。
『じゃあ、行ってくるね』と言って手を振って森に消えようとする雪に神楽は立ち上がる。
「雪!!」
「え?なに?」
銀時を探しに森へ入っていく雪に神楽は思わず声を掛けてしまった。
神楽に名前を呼ばれた雪は立ち止まり振り返る。
振り返り首を傾げて問えば神楽は何か言いたげに口を開きかけるも閉じてしまう。
それを繰り返しながらも雪は神楽が何が言いたいのか待ってやる。
彼女が焦らないように口を閉じて。
「…早く帰ってくるアル」
やっと出た言葉はなんでもない普通の言葉だった。
普通だが…神楽からしたら重い言葉。
銀時を探しに傍から離れようとする雪が少し父と重なったのだ。
不安そうな表情を浮かべる神楽に雪は、『うん』と笑って頷いた。
たったそれだけ。
それだけだが神楽は笑って頷いてくれた雪が嬉しくて釣られたように笑う。
しかしその笑みはどこかぎこちなかった。
「雪、落ち着くアル」
「で、でも…銀さん帰ってこないし…言いすぎたのかな…」
「大丈夫アル。銀ちゃんがあんな事くらいでへこたれるなんてないアル。逆に雪に冷たくされて興奮してカブトムシどんどん取ってるかもしれないネ」
「そうだといいんだけど…」
薄暗い中、雪は戻ってこない銀時を心配していた。
頭に血が上ってたとは言え、カブトムシを取るまで戻ってくるな、は言いすぎたと雪も反省していた。
しかも上司とは言え知った仲の銀時ならまだしも関係ない(とは言えないが…)真選組の土方と沖田まで巻き込んでしまった、という罪悪感が否めない。
泣きそうな雪に神楽は酢昆布でお腹を少しだけ満たしながら慰めるも雪はしょんぼりするだけで気持ちが晴れることはなかった。
何かしてないと落ち着かないのか雪は飯ごうでご飯を炊いている間野菜を切っていた。
しかし銀時の事が気になり時折指を切りそうになる。
そんな雪が心配なのかずっと神楽が傍に座っていた。
(ちょっと言い過ぎたよね…やっぱり…)
神楽の言葉を聞いてもやはり言い過ぎたから銀時は戻ってこないと雪は思う。
あのぐうたらが雪の言葉通りカブトムシを取ってくるとは雪もはじめらか思っていなかった。
だが実際銀時は戻って来ずじまい。
雪は探しに行こうと包丁を置き立ち上がる。
「雪?」
「私やっぱり探しに行ってくる」
「でももう暗くなるアルよ」
「多分戻るに戻れなくてその辺にいると思うし…神楽ちゃんは火を見てて」
「……分かったアル」
立ち上がった雪に神楽は不思議そうな顔で見上げ、銀時を探すという雪の言葉に小さく目を見張る。
空を見ればすでに暗くなっており、一人で森に探しに行くという雪を心配そうに見上げていた。
心配してくれる神楽に雪はにこりと笑って安心させようとするが、心配するなというのが無理なのだ。
『じゃあ、行ってくるね』と言って手を振って森に消えようとする雪に神楽は立ち上がる。
「雪!!」
「え?なに?」
銀時を探しに森へ入っていく雪に神楽は思わず声を掛けてしまった。
神楽に名前を呼ばれた雪は立ち止まり振り返る。
振り返り首を傾げて問えば神楽は何か言いたげに口を開きかけるも閉じてしまう。
それを繰り返しながらも雪は神楽が何が言いたいのか待ってやる。
彼女が焦らないように口を閉じて。
「…早く帰ってくるアル」
やっと出た言葉はなんでもない普通の言葉だった。
普通だが…神楽からしたら重い言葉。
銀時を探しに傍から離れようとする雪が少し父と重なったのだ。
不安そうな表情を浮かべる神楽に雪は、『うん』と笑って頷いた。
たったそれだけ。
それだけだが神楽は笑って頷いてくれた雪が嬉しくて釣られたように笑う。
しかしその笑みはどこかぎこちなかった。
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