三日後の祭り当日の夕方。
銀時達は平賀の元にいた。
バラバラだったカラクリは見事元通りになっており、河川敷には何体ものカラクリが並んでいた。
「なんとか間に合いましたね!……まあところどころ問題はあるけど…」
何体ものカラクリが並んでいる様を雪は見上げ、間に合った事にホッと安堵した。
依頼されていたとは言え幕府の依頼を邪魔した事に関しては若干罪悪感はあったようである。
「ケッ!元々てめえらが来なけりゃこんな手間はかからなかったんだよ!」
「公害ジジイが偉そうなこと言ってんじゃねぇ。俺たちはババアに言われて仕方なく来てやっ――、!」
憎まれ口を叩く平賀に銀時も同じく憎まれ口で返すが、最後まで言い切る前に平賀は銀時に何かを投げた。
投げ渡されたものをキャッチすればずしりと重たい何かが銀時の手のひらに収まった。
「最後のメンテナンスがあるんだよ。邪魔だから祭りでもどこへでも行ってこいや。」
平賀が渡したもの、それはお金だった。
小銭ばかりだがそれなりに入っている。
追い出そうとしているようで平賀の心遣いに神楽は喜び銀時の腕を掴んで引っ張り、雪も平賀にお礼を告げた後神楽と銀時の後を追いその場から消えた。
「…………」
嬉しそうに笑う雪の後ろ姿を、一人の男が見送っていた。
神楽は祭り自体初めてなのか、終始嬉しそうにしていた。
そんな神楽に雪はある提案をする。
「そうだ!せっかくだから浴衣着ていきません?」
「浴衣ぁ?何で。」
「だって勿体ないじゃないですか!祭りには浴衣がつきものでしょ?」
「いやいや、違うって。祭りには酒が付きもんだろ?枝豆に焼き鳥に団子にパフェ。」
「…それ、丸々オヤジ思考じゃないですか……っていうか最後糖分だし…パフェに関しては祭り関係ないし…」
花より団子な上司に雪は呆れたように肩を落とす。
まあ銀時のような大人にとって祭りは面白くもないだろうが、生憎と雪はまだ若い。
10代は遊び盛りだ、と駄目な大人の事は無視し銀時を挟んだ隣で歩く神楽に『ね、神楽ちゃんも浴衣着ていこ?』と話をふれば先ほどまで黙って聞いていた神楽はキョトンとしていた。
「浴衣アルか?」
「そう浴衣!」
「でも私持ってないネ」
「私の貸してあげるよ。ちょっと前姉上が買い込んだから選び放題だよ」
天人である神楽にとって、浴衣と着物の違いはまだ分からなかった。
しかし地球で育っていない神楽は地球の着る服は持っておらず困ったように答えるも雪から嬉しい言葉が返ってきた。
選び放題、と買い込んだ、と聞いた銀時は前を向いていた視線を雪に向ける。
「お前ら金ねえっていう割にはあるのな」
「ありませんよ!ただ姉上と暮らすようになった時に姉上が嬉しさのあまり着物とか買い込んだだけです!」
「暮らすようにって…お前らずっと暮らしてんだろ?」
「え?言ってませんでしたっけ…私と姉上、一時期離れて暮らしてたんですよ?」
銀時はまるで離れて暮らしていたと言わんばかりの雪の言葉に怪訝とさせた。
しかし銀時の問いに雪は『え?』とキョトンとしていたが、キョトンとしたいのは銀時の方だった。
『初耳なんだけど』と呟けば『そうでしたっけ?』と呑気な声が届く。
雪の様子から深刻そうではないのを感じた銀時だったが、以前妙がキレ気味に『8年も離れ離れになってた』と言っていたのを思い出し、なんとなく雪の頭を撫でてやる。
突然撫でられた雪は不思議そうに銀時を見上げる。
銀時達は平賀の元にいた。
バラバラだったカラクリは見事元通りになっており、河川敷には何体ものカラクリが並んでいた。
「なんとか間に合いましたね!……まあところどころ問題はあるけど…」
何体ものカラクリが並んでいる様を雪は見上げ、間に合った事にホッと安堵した。
依頼されていたとは言え幕府の依頼を邪魔した事に関しては若干罪悪感はあったようである。
「ケッ!元々てめえらが来なけりゃこんな手間はかからなかったんだよ!」
「公害ジジイが偉そうなこと言ってんじゃねぇ。俺たちはババアに言われて仕方なく来てやっ――、!」
憎まれ口を叩く平賀に銀時も同じく憎まれ口で返すが、最後まで言い切る前に平賀は銀時に何かを投げた。
投げ渡されたものをキャッチすればずしりと重たい何かが銀時の手のひらに収まった。
「最後のメンテナンスがあるんだよ。邪魔だから祭りでもどこへでも行ってこいや。」
平賀が渡したもの、それはお金だった。
小銭ばかりだがそれなりに入っている。
追い出そうとしているようで平賀の心遣いに神楽は喜び銀時の腕を掴んで引っ張り、雪も平賀にお礼を告げた後神楽と銀時の後を追いその場から消えた。
「…………」
嬉しそうに笑う雪の後ろ姿を、一人の男が見送っていた。
神楽は祭り自体初めてなのか、終始嬉しそうにしていた。
そんな神楽に雪はある提案をする。
「そうだ!せっかくだから浴衣着ていきません?」
「浴衣ぁ?何で。」
「だって勿体ないじゃないですか!祭りには浴衣がつきものでしょ?」
「いやいや、違うって。祭りには酒が付きもんだろ?枝豆に焼き鳥に団子にパフェ。」
「…それ、丸々オヤジ思考じゃないですか……っていうか最後糖分だし…パフェに関しては祭り関係ないし…」
花より団子な上司に雪は呆れたように肩を落とす。
まあ銀時のような大人にとって祭りは面白くもないだろうが、生憎と雪はまだ若い。
10代は遊び盛りだ、と駄目な大人の事は無視し銀時を挟んだ隣で歩く神楽に『ね、神楽ちゃんも浴衣着ていこ?』と話をふれば先ほどまで黙って聞いていた神楽はキョトンとしていた。
「浴衣アルか?」
「そう浴衣!」
「でも私持ってないネ」
「私の貸してあげるよ。ちょっと前姉上が買い込んだから選び放題だよ」
天人である神楽にとって、浴衣と着物の違いはまだ分からなかった。
しかし地球で育っていない神楽は地球の着る服は持っておらず困ったように答えるも雪から嬉しい言葉が返ってきた。
選び放題、と買い込んだ、と聞いた銀時は前を向いていた視線を雪に向ける。
「お前ら金ねえっていう割にはあるのな」
「ありませんよ!ただ姉上と暮らすようになった時に姉上が嬉しさのあまり着物とか買い込んだだけです!」
「暮らすようにって…お前らずっと暮らしてんだろ?」
「え?言ってませんでしたっけ…私と姉上、一時期離れて暮らしてたんですよ?」
銀時はまるで離れて暮らしていたと言わんばかりの雪の言葉に怪訝とさせた。
しかし銀時の問いに雪は『え?』とキョトンとしていたが、キョトンとしたいのは銀時の方だった。
『初耳なんだけど』と呟けば『そうでしたっけ?』と呑気な声が届く。
雪の様子から深刻そうではないのを感じた銀時だったが、以前妙がキレ気味に『8年も離れ離れになってた』と言っていたのを思い出し、なんとなく雪の頭を撫でてやる。
突然撫でられた雪は不思議そうに銀時を見上げる。
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