いつも閑散としている道は祭りの客で大賑わいだった。
何故か三郎がカラクリの列から外れ雪達の元に来た。
結局三郎も時間までならと神楽達と祭りを回って楽しんでいた。
あれから写真は一枚撮って終わった。
それが縁側で座り雪と神楽が銀時を挟んだ写真で、雪はほくほくとさせ現像したら万事屋に飾ると可愛らしく笑顔を浮かべていた。
現像して雪の手の中に入るよりも自分の命が塵に返りそうな予感プンプンな銀時は『そ、そうだね…楽しみだね…』と固い笑みを浮かべるのに精一杯だったという。
「次は焼きうどんネー!」
三郎の肩の上が気に入ったのか、神楽は三郎の肩に乗り操縦者気分で楽しんでいた。
流石に浴衣だと本人もわかっているのか片方の肩に乗るだけにしており、何故か雪も神楽に強制的にもう片方の肩に乗らされた。
雪は揺れるたびに三郎の頭にしがみついており、雪の浴衣を神楽はギュッと握っているのが見え祭りに来る前の神楽の言葉を思い出し銀時は団子を一口入れた。
そんな後ろ姿を銀時と呑んでいた平賀が覗き見るように見送る。
「妙なモンだな…なんだか三郎も楽しそうに見えるわ」
「そりゃぁいつも険しい顔したジジイといるよりは楽しいだろ。」
カラクリだから表情は皆一緒に見えるが、作り主として三郎が楽しそうに見えているようで、平賀の声もどこかはずんでいた。
銀時の憎まれ口に平賀は三郎から視線を外し手に持っていた酒を仰ぐ。
「フン…息子と同じようなこと言いよる」
「息子…?あんたそんなんいたの」
「もう死んじまったがな…勝手に戦に出て死んじまったよ。俺に劣らずカラクリ好きな奴でよォ……一緒になって機械いじくりまわすクソガキだった…今にして思えばあの時が1番楽しかったかもしれねえな…昔はただ好きだからカラクリをいじくりまわしてたが…江戸1番の発明家だー、とか言われ出してからカラクリは俺にとって何かを得る手段に成り下がっちまった…息子の野郎はそんな俺に反発して出ていっちまったよ…それっきりだ」
「へぇ」
「ああ、そういやお登勢から聞いたがてめぇも戦出てんだってな?」
「そんな大層なモンじゃねえよ……まあ…それでも沢山の仲間が死んじまったがな…」
「仇をとろうとは思わんのか」
「―――!」
「仲間の為に幕府や天人を討とうと思ったことはねえのか」
平賀の息子も、カラクリを作るのが好きな人種だったらしく、平賀は息子を思い出しているのか懐かしそうに笑った。
銀時は戦争で死んだという息子の事を語る平賀に表情一つ変えず聞いてやった。
お登勢から聞いたと平賀は銀時に話しを振り、多く散った仲間を思い出していると平賀の言葉に銀時はハッとさせ平賀へ振り返る。
しかし平賀はゴーグルのせいで表情が伺えない。
「じいさん…あんた…」
「最後の調整があるから俺ぁ戻るわ。」
平賀の言葉がどうしてか引っかかり平賀に何かを言いかけた銀時だったが、平賀が遮り聞けずじまいとなった。
「何話してたんですか?」
三郎を引きつれて去っていく平賀の背を見送っていた銀時だったが、ふと後ろから雪に声を掛けられ振り返る。
振り返れば雪と、雪の手を握っている神楽がいた。
仲良し2人組に銀時は身体の力が抜けていくのを感じる。
どうやら戦の話しや平賀の息子の話しで自然と体に緊張が走っていたようである。
「何か深刻そうに話してたんですけど…やっぱりカラクリの事で?」
雪は銀時の隣に座り、雪が座ったため神楽も雪の隣に腰を下ろした。
雪は心配そうに銀時を見つめるが、神楽は先ほどは手を繋いでいて食べれなかった焼きうどんを完食していく。
銀時は心配そうに見つめる雪を安心させようと頭を撫でようとしたが、今日は雪も髪をセットしていたため撫でれないことに気づき頭に行きかけた手を肩へと向けた。
「お前らが心配する事はなんもねえよ。安心しな。」
ぽん、と肩を叩く銀時の言葉に雪はまだ心配そうにしていたが、銀時にこれ以上聞いても何も言わないのを知ってか『そうですか』と返して笑う。
雪の笑みに銀時も笑い、焼きうどんを食べ終えた神楽が『次は焼きとうもろこしアルー!!』と雪を引っ張り人ごみにまぎれていく。
「ったく、元気だなーガキ共は。」
銀時は人ごみに消えていく2人に『はぐれるなよ!』、と言い聞かせ見送った。
大人しくしていない神楽を予想してか予め別行動またははぐれたときの待ち合わせを決めていたため一人残されてものんびりできるのだ。
ちょっと雪が変な男に引っかからないか、神楽がまた騒動を起こさないか、と心配だが。
「これが普通の日常ってやつか…」
2人を心配する自分に銀時は気づいた。
当たり前の感情がとても愛しく思える。
あの時では感じることのできなかった感情を、今、銀時は感じている。
それがとてもくすぐったく思え、銀時は酒を煽った。
何故か三郎がカラクリの列から外れ雪達の元に来た。
結局三郎も時間までならと神楽達と祭りを回って楽しんでいた。
あれから写真は一枚撮って終わった。
それが縁側で座り雪と神楽が銀時を挟んだ写真で、雪はほくほくとさせ現像したら万事屋に飾ると可愛らしく笑顔を浮かべていた。
現像して雪の手の中に入るよりも自分の命が塵に返りそうな予感プンプンな銀時は『そ、そうだね…楽しみだね…』と固い笑みを浮かべるのに精一杯だったという。
「次は焼きうどんネー!」
三郎の肩の上が気に入ったのか、神楽は三郎の肩に乗り操縦者気分で楽しんでいた。
流石に浴衣だと本人もわかっているのか片方の肩に乗るだけにしており、何故か雪も神楽に強制的にもう片方の肩に乗らされた。
雪は揺れるたびに三郎の頭にしがみついており、雪の浴衣を神楽はギュッと握っているのが見え祭りに来る前の神楽の言葉を思い出し銀時は団子を一口入れた。
そんな後ろ姿を銀時と呑んでいた平賀が覗き見るように見送る。
「妙なモンだな…なんだか三郎も楽しそうに見えるわ」
「そりゃぁいつも険しい顔したジジイといるよりは楽しいだろ。」
カラクリだから表情は皆一緒に見えるが、作り主として三郎が楽しそうに見えているようで、平賀の声もどこかはずんでいた。
銀時の憎まれ口に平賀は三郎から視線を外し手に持っていた酒を仰ぐ。
「フン…息子と同じようなこと言いよる」
「息子…?あんたそんなんいたの」
「もう死んじまったがな…勝手に戦に出て死んじまったよ。俺に劣らずカラクリ好きな奴でよォ……一緒になって機械いじくりまわすクソガキだった…今にして思えばあの時が1番楽しかったかもしれねえな…昔はただ好きだからカラクリをいじくりまわしてたが…江戸1番の発明家だー、とか言われ出してからカラクリは俺にとって何かを得る手段に成り下がっちまった…息子の野郎はそんな俺に反発して出ていっちまったよ…それっきりだ」
「へぇ」
「ああ、そういやお登勢から聞いたがてめぇも戦出てんだってな?」
「そんな大層なモンじゃねえよ……まあ…それでも沢山の仲間が死んじまったがな…」
「仇をとろうとは思わんのか」
「―――!」
「仲間の為に幕府や天人を討とうと思ったことはねえのか」
平賀の息子も、カラクリを作るのが好きな人種だったらしく、平賀は息子を思い出しているのか懐かしそうに笑った。
銀時は戦争で死んだという息子の事を語る平賀に表情一つ変えず聞いてやった。
お登勢から聞いたと平賀は銀時に話しを振り、多く散った仲間を思い出していると平賀の言葉に銀時はハッとさせ平賀へ振り返る。
しかし平賀はゴーグルのせいで表情が伺えない。
「じいさん…あんた…」
「最後の調整があるから俺ぁ戻るわ。」
平賀の言葉がどうしてか引っかかり平賀に何かを言いかけた銀時だったが、平賀が遮り聞けずじまいとなった。
「何話してたんですか?」
三郎を引きつれて去っていく平賀の背を見送っていた銀時だったが、ふと後ろから雪に声を掛けられ振り返る。
振り返れば雪と、雪の手を握っている神楽がいた。
仲良し2人組に銀時は身体の力が抜けていくのを感じる。
どうやら戦の話しや平賀の息子の話しで自然と体に緊張が走っていたようである。
「何か深刻そうに話してたんですけど…やっぱりカラクリの事で?」
雪は銀時の隣に座り、雪が座ったため神楽も雪の隣に腰を下ろした。
雪は心配そうに銀時を見つめるが、神楽は先ほどは手を繋いでいて食べれなかった焼きうどんを完食していく。
銀時は心配そうに見つめる雪を安心させようと頭を撫でようとしたが、今日は雪も髪をセットしていたため撫でれないことに気づき頭に行きかけた手を肩へと向けた。
「お前らが心配する事はなんもねえよ。安心しな。」
ぽん、と肩を叩く銀時の言葉に雪はまだ心配そうにしていたが、銀時にこれ以上聞いても何も言わないのを知ってか『そうですか』と返して笑う。
雪の笑みに銀時も笑い、焼きうどんを食べ終えた神楽が『次は焼きとうもろこしアルー!!』と雪を引っ張り人ごみにまぎれていく。
「ったく、元気だなーガキ共は。」
銀時は人ごみに消えていく2人に『はぐれるなよ!』、と言い聞かせ見送った。
大人しくしていない神楽を予想してか予め別行動またははぐれたときの待ち合わせを決めていたため一人残されてものんびりできるのだ。
ちょっと雪が変な男に引っかからないか、神楽がまた騒動を起こさないか、と心配だが。
「これが普通の日常ってやつか…」
2人を心配する自分に銀時は気づいた。
当たり前の感情がとても愛しく思える。
あの時では感じることのできなかった感情を、今、銀時は感じている。
それがとてもくすぐったく思え、銀時は酒を煽った。
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