想像をした三人はお先真っ暗な現状に目の前が暗闇に包まれそうになった。
支度が遅いからと寝ててくださってもかまいません、というヘドロの言葉に雪も銀時も寝ないようお互い目で意志を交わしていた。
だが、寝るなと言われれば寝てしまう単純バ…ほごん、素直な神楽は鼻提灯まで出し眠ってしまっていた。
それを雪が起こし、目をこする神楽を見て銀時は決意を固める。
「もはや…俺達には一刻の猶予もない…俺が奴を引きつける!その間にお前らは逃げろ!!」
「銀さん!!でも…っ」
傍に置いていた木刀を手に取り銀時は構える。
自分を犠牲にしてヘドロから雪達を逃がそうとする銀時に雪は目を丸くした。
銀時は雪達に『あれを見ろ』と冷蔵庫を差し、冷蔵庫の足元を見ればそこにはある物があり、雪はそれを見て驚いた表情を浮かべた。
「あれは…ジャンプを敷いて冷蔵庫の高さを調節して…」
「ジャンプはなあ…男達が夢と冒険に心ふるわせる本だ……それをあんな使い方する奴に…!いい奴なんていねエエエ!!!」
「なにー!?その理由ーっ!!」
銀時が差したのは、そう…銀時が愛読書としている―――週刊ジャンプだった。
それに驚いた表情をした雪だが、正直ノリである。
別に冷蔵庫の高さをしているのがジャンプだろうがファッション雑誌だろうが至って普通のやり方である。
まあ雑誌じゃなくても今はホームセンターに行けば色々あるのだが……とにかく雪からしたらどうでもいい理由で命を懸ける銀時に、雪は突っ込まざるを得なかった。
だが…―――ヘドロはその殺気に気づいたのか、持っていた重石を投げ、その重石が銀時の頬すれすれに掠った。
銀時は先ほどまでの怒りがあっという間に散っていくのを感じながら自分の心折れる音を聞く。
「大丈夫ですか坂田さん?いや〜、危なかった…危うくてんとう虫を踏むところでしたよ………殺生はいけない。」
倒れている銀時にヘドロは歩みより、銀時の足元にいるてんとう虫を指で救い上げる。
本来ならこの場面はギャップルールに従い胸キュンとなる場面である。
だがしかし、ヘドロがしても胸キュンどころか心臓その物を持っていかれそうで、雪と神楽は我慢できず悲鳴を上げその場から逃げ出そうとした。
だがしかし…雪と神楽の目の前にヘドロが持っていた大きな包丁が壁に刺さる。
目の前すれすれに投げられた包丁に2人はそのまま固まってしまった。
「ダメだよ君達も!危うく植木を倒すところだった……殺生はいけないってば。」
今度は雪と神楽の走る先に植木鉢があったらしく、生き物であれ、植物であれ殺生しようとする雪達をヘドロは叱った。
だが、それは全く逆効果だとはヘドロは気づかないだろう。
「心の力をください…心の力をください…ッ!!―――ッヘドローーー!!地球はお前に渡さねエエエエ!!!」
「――!」
心折れた銀時だったが、最後の力を振り絞り木刀を握り返しふらふらながらも立ち上がって勇敢にもヘドロに立ち向かっていく。
ヘドロも立ち上がり声を上げる銀時に振り向き、ヘドロの意識が自分から離れたのと同時に雪は走った。
それはもう力の限り。
「銀さん!!ごめん!!ごめんね!!私はヘタレだ!!銀さんを犠牲に生き延びることしか考えてない!!でもさっきのセクハラ発言でチャラにしてね!!」
「どかんかいわりゃあああ!!!死ぬか生きるかの瀬戸際に他人の事なんか構っとれるかいイイイ!!!」
「そんな身も蓋もない!!」
「『銀ちゃん!あんたの分まで生きたる!成仏してや!!』ぐらい言っとけばええんじゃアアア!!」
「黒い!黒いよこの子!!私も人の事言えないけど!!」
それは雪だけではなかった。
神楽も雪も銀時を犠牲に悲鳴を上げながらその場から逃げ出し、雪は銀時を生贄にして逃げ出した事に良心を痛めながらもまだあのセクハラ発言が許せていないのかこれでチャラだと言いだす。
しかしどう見てもセクハラ発言の方が可愛い方である。
そんな雪を後ろから追いかけていた神楽が膝で雪を退かせ追い抜き先頭を走る。
しかしその横を雪が並んだ。
どちらも必死だった。
しかしそんな必死な彼女達の背後に何かが迫ってくる気配がし、雪は『ひい!』と悲鳴を上げる。
「きたアアア!!!きよったでエエエエ!!!」
「ってことはっ!銀さんはもう…っ!!?」
迫ってくる気配は今の状況からしてヘドロしか考えられない。
と、いうことは…ヘドロが自分達を追いかけてきたという事は…銀時がやられたという事である。
置き去りにしておいてなんだが雪は心配になり後ろを振り向いた。
器用に振り向きながら走っていると暗闇からぽつんと白い何かが浮かび上がり、雪は目を凝らす。
その白いのが段々と大きくなり、それは早く、メガネを掛けなければすべてがもやがかかっている状態になる雪の肉眼にもはっきりと姿が捉えるまでの距離に縮まっていく。
「いィィやァアアア!!!」
その白いのは銀時だった。
自分達を…地球を守るためヘドロに立ち向かったはずの銀時がものすごい速さで神楽と雪を追い抜いていった。
「ちょ…ちょっと銀さん!?あんた地球は!?地球を守るんじゃなかったの!?」
「地球より自分じゃアアアア!!!」
「何それエエエ!!!」
凄い勢いで自分達の前を走る地球を守るため自ら犠牲になったはずの銀時に雪は思わず声を上げた。
支度が遅いからと寝ててくださってもかまいません、というヘドロの言葉に雪も銀時も寝ないようお互い目で意志を交わしていた。
だが、寝るなと言われれば寝てしまう単純バ…ほごん、素直な神楽は鼻提灯まで出し眠ってしまっていた。
それを雪が起こし、目をこする神楽を見て銀時は決意を固める。
「もはや…俺達には一刻の猶予もない…俺が奴を引きつける!その間にお前らは逃げろ!!」
「銀さん!!でも…っ」
傍に置いていた木刀を手に取り銀時は構える。
自分を犠牲にしてヘドロから雪達を逃がそうとする銀時に雪は目を丸くした。
銀時は雪達に『あれを見ろ』と冷蔵庫を差し、冷蔵庫の足元を見ればそこにはある物があり、雪はそれを見て驚いた表情を浮かべた。
「あれは…ジャンプを敷いて冷蔵庫の高さを調節して…」
「ジャンプはなあ…男達が夢と冒険に心ふるわせる本だ……それをあんな使い方する奴に…!いい奴なんていねエエエ!!!」
「なにー!?その理由ーっ!!」
銀時が差したのは、そう…銀時が愛読書としている―――週刊ジャンプだった。
それに驚いた表情をした雪だが、正直ノリである。
別に冷蔵庫の高さをしているのがジャンプだろうがファッション雑誌だろうが至って普通のやり方である。
まあ雑誌じゃなくても今はホームセンターに行けば色々あるのだが……とにかく雪からしたらどうでもいい理由で命を懸ける銀時に、雪は突っ込まざるを得なかった。
だが…―――ヘドロはその殺気に気づいたのか、持っていた重石を投げ、その重石が銀時の頬すれすれに掠った。
銀時は先ほどまでの怒りがあっという間に散っていくのを感じながら自分の心折れる音を聞く。
「大丈夫ですか坂田さん?いや〜、危なかった…危うくてんとう虫を踏むところでしたよ………殺生はいけない。」
倒れている銀時にヘドロは歩みより、銀時の足元にいるてんとう虫を指で救い上げる。
本来ならこの場面はギャップルールに従い胸キュンとなる場面である。
だがしかし、ヘドロがしても胸キュンどころか心臓その物を持っていかれそうで、雪と神楽は我慢できず悲鳴を上げその場から逃げ出そうとした。
だがしかし…雪と神楽の目の前にヘドロが持っていた大きな包丁が壁に刺さる。
目の前すれすれに投げられた包丁に2人はそのまま固まってしまった。
「ダメだよ君達も!危うく植木を倒すところだった……殺生はいけないってば。」
今度は雪と神楽の走る先に植木鉢があったらしく、生き物であれ、植物であれ殺生しようとする雪達をヘドロは叱った。
だが、それは全く逆効果だとはヘドロは気づかないだろう。
「心の力をください…心の力をください…ッ!!―――ッヘドローーー!!地球はお前に渡さねエエエエ!!!」
「――!」
心折れた銀時だったが、最後の力を振り絞り木刀を握り返しふらふらながらも立ち上がって勇敢にもヘドロに立ち向かっていく。
ヘドロも立ち上がり声を上げる銀時に振り向き、ヘドロの意識が自分から離れたのと同時に雪は走った。
それはもう力の限り。
「銀さん!!ごめん!!ごめんね!!私はヘタレだ!!銀さんを犠牲に生き延びることしか考えてない!!でもさっきのセクハラ発言でチャラにしてね!!」
「どかんかいわりゃあああ!!!死ぬか生きるかの瀬戸際に他人の事なんか構っとれるかいイイイ!!!」
「そんな身も蓋もない!!」
「『銀ちゃん!あんたの分まで生きたる!成仏してや!!』ぐらい言っとけばええんじゃアアア!!」
「黒い!黒いよこの子!!私も人の事言えないけど!!」
それは雪だけではなかった。
神楽も雪も銀時を犠牲に悲鳴を上げながらその場から逃げ出し、雪は銀時を生贄にして逃げ出した事に良心を痛めながらもまだあのセクハラ発言が許せていないのかこれでチャラだと言いだす。
しかしどう見てもセクハラ発言の方が可愛い方である。
そんな雪を後ろから追いかけていた神楽が膝で雪を退かせ追い抜き先頭を走る。
しかしその横を雪が並んだ。
どちらも必死だった。
しかしそんな必死な彼女達の背後に何かが迫ってくる気配がし、雪は『ひい!』と悲鳴を上げる。
「きたアアア!!!きよったでエエエエ!!!」
「ってことはっ!銀さんはもう…っ!!?」
迫ってくる気配は今の状況からしてヘドロしか考えられない。
と、いうことは…ヘドロが自分達を追いかけてきたという事は…銀時がやられたという事である。
置き去りにしておいてなんだが雪は心配になり後ろを振り向いた。
器用に振り向きながら走っていると暗闇からぽつんと白い何かが浮かび上がり、雪は目を凝らす。
その白いのが段々と大きくなり、それは早く、メガネを掛けなければすべてがもやがかかっている状態になる雪の肉眼にもはっきりと姿が捉えるまでの距離に縮まっていく。
「いィィやァアアア!!!」
その白いのは銀時だった。
自分達を…地球を守るためヘドロに立ち向かったはずの銀時がものすごい速さで神楽と雪を追い抜いていった。
「ちょ…ちょっと銀さん!?あんた地球は!?地球を守るんじゃなかったの!?」
「地球より自分じゃアアアア!!!」
「何それエエエ!!!」
凄い勢いで自分達の前を走る地球を守るため自ら犠牲になったはずの銀時に雪は思わず声を上げた。
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