【心音と重力】
この心音が、どこまで彼に伝わってしまっているのだろう。いや、全て伝わっているのだろうが、試合前の緊張だと許して欲しい。
彼に抱き寄せられ、向かい合わせになるよう、膝の上に乗せられて、私も彼に腕を回して抱きついた。バクバクという耳に伝わる音を無視したくて
「私、重くないですか?」と聞いた。
「まさか、羽根のように軽いよ」
「本音で良いですよ」
重いと言われてしまうかと身構えたが、彼は微笑んで話した。
「抱き心地がちょうど良いんだ。今の君が好きだよ」
聞かなければ良かったかな、と曖昧に流した。
この心音が、どこまで彼に伝わってしまっているのだろう。いや、全て伝わっているのだろうが、試合前の緊張だと許して欲しい。
彼に抱き寄せられ、向かい合わせになるよう、膝の上に乗せられて、私も彼に腕を回して抱きついた。バクバクという耳に伝わる音を無視したくて
「私、重くないですか?」と聞いた。
「まさか、羽根のように軽いよ」
「本音で良いですよ」
重いと言われてしまうかと身構えたが、彼は微笑んで話した。
「抱き心地がちょうど良いんだ。今の君が好きだよ」
聞かなければ良かったかな、と曖昧に流した。
2020/10/12