「I have a bad feeling about this.」 8
出水君、米屋君、駿君と走りながら遭遇するトリオン兵を倒して先を行く。
「で?尚美先輩は真野隊クビになったの?」
駿君が面白そうにしながらとんでもないことを言いだした。
「なんでそうなるの?」
「だって真野隊の他のみんなは本部にいるんでしょ?なんで尚美先輩だけ別なの?」
「そういや紫と目黒途中まで一緒だったもんな。本部行くって言ってたし」
「それはありがとう!」
米屋君と出水君に途中まで送ってもらったのであれば二人とも本部まで無事についてるはずだ。
「尚美さんクビになったらウチにおいでよ、太刀川さんも喜ぶ!」
出水君が目を輝かせてそう話すが、私の気持ちとしては複雑だ。
「そんなの上が許すわけないよ、気持ちはうれしいけど」
それに私は真野隊をもしクビになったら今度こそボーダーを辞めるつもりだし。
「俺は上がやったこと、今も納得いってないけどね」
出水君が不満げに話すが、それは終わった話だ。私はもうその話は掘り起こしたくもなかった。
「オレのところもうメンバー増やせねー」
「俺も…」
米屋君と駿君が所属する部隊は、5人チームなので定員いっぱいだ。
「2人は私のこと買い被りすぎ」
ため息を吐く。そもそも三輪君は私の事をあまり好きではないだろうし、早紀ちゃんは私を部隊に入れるなんて許さないだろう。
「私、射手の才能無くて狙撃手に転向したし、狙撃手もまだまだだから」
「そう?尚美さんこそ自分のこと卑下しすぎ。師匠の二宮さんが可哀想じゃん?」
出水君に二宮さんの名前を出されてうっとなる。こんな出来損ないの弟子で申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「尚美先輩なんで才能無いって思うの?」
すごく疑問だと駿君の顔が言っている。
「俺からしたら、射手やめるの勿体ないよ」
「駿君ありがとう。それはまぁ、自分の力の事は自分が一番わかってるから」
「え〜それじゃわかんないよ!」
緑川は私の答えに納得せず、問い質そうとする。
「まぁまぁ、縁川その辺にしておけ。もう近いぞ」
米屋君が止めに入ってくれた。
空には門がたくさん見えており、戦闘地帯が近いことを示していた。
「いたぞ」
逃げるC級隊員とそれを守る烏丸君と三雲君。その後ろには大量の新型トリオン兵。千佳ちゃんと出穂ちゃんがいるのに気づいた。良かった。無事だ。大事な後輩だ。助けなければ。
私と出水君は新型目掛けて通常弾を放つ。
そして、その後に駿君と米屋君が切りつけた。いいコンビネーションである。
「硬っ何こいつ」
「ウワサの新型だろ。ウジャウジャいんなー」
「縁川!米屋先輩!」
三雲君が驚くように2人の名前を呼ぶ。
「三雲先輩お待たせっす。遊真先輩は?」
「空閑は向こうで黒トリガーと……」
「マジか!いいなー!」
空閑君がいないのは黒トリガー使いと戦闘しているためらしい。人型近界民は今のところ先程B級合同部隊で倒した者と合わせて4人と聞いている。
「よー、京介」
出水君が烏丸君に声をかける。烏丸君は元太刀川隊だ。元チームメイトなだけあって気安い。
「先輩が助太刀してやるぜ。泣いて感謝しろよ」
「泣かないすけど、感謝します」
1人遅れて屋根から飛び降りた私は出水君の横に着地する。
「烏丸君、私たち何したら良い?」
「宮木先輩」
どうやら私がいるとは予想していなかったらしい。
普段無表情の鳥丸君が少し驚いている。
そして私がいるということは真野隊の他のメンバーがいるのかもと考えたのだろう。
ちらりと周りを確認していた。烏丸君が探しているのが誰かはすぐにわかった。
「ごめんね、私しか真野隊は来てないんだ」
「それは別にかまいません。助かります」
「宮木先輩!」
「三雲君もよく頑張ったね!」
三雲君にも笑って話しかける。
「C級を基地まで逃がします。迅さんの指示です。敵を引きつけてください」
「了解」
烏丸君の指示に全員が動き出す。出水君が通常弾を放ちながら右の家の屋根へ飛んだ。
「そーらこっちだついて来い!」
三雲君は初めて見るA級1位部隊所属の射手、出水君をみて驚いているようだ。
驚いて足が止まっている。確かに出水君のあれはすごい。
初見だと驚くだろう。私も移動しながら通常弾を放つ。
「こっちにもいるよ〜!」
一体釣れて、よしよしと思いながら三雲君達と距離を取るように動いて行く。
私達4人がそれぞれ一体ずつ相手をしてもそれより新型の方が数が多い。
1人でも欠けると危ない。気を引き締めないと。
「気を抜くな修!まだ数で負けてる!」
烏丸君が三雲君を注意する。
「4人が足止めしてくれても、何匹か抜けてくるぞ!」
私は出来るだけ深く踏み込まず、何体もの新型を相手できるように通常弾を放つ。
倒せなくても引きつければ良い。その分C級が遠くへ逃げれる。
そう思っていたら相手をしていたうちの2体に大量の通常弾による攻撃が当たった。
「?!?!」
「うおっ!?なんだこりゃ?!」
近くにいた出水君も驚いてる。そうなると、トリオンキューブの大きさ的に千佳ちゃんじゃないかとあたりを付ける。
「新型が吹っ飛んだぁ?!なんだ今の!?」
「三雲先輩……?」
米屋君と駿君も今までに見たことのないトリオン量での攻撃に驚いている。
「通常弾+通常弾」
出水君は素早く合成弾を作る。
「徹甲弾」
相手の走行が崩れたところで、三雲君が千佳ちゃんのトリオンを使ってトドメをさした。
それを確認して出水君が三雲君のところへ行って訊ねる。
「おいメガネくん、お前何者だ?トリオン半端ねーな!」
私も自分の周りに敵がいなくなったので近寄る。
「三雲君今のは……」
「さっきのはぼくのトリオンじゃなくて、千佳のトリオンをぼくのトリガーで撃ったただけです」
三雲君が出水君に説明する。
「あまとりちか……「玉狛のトリオン怪獣」か!」
出水君は嬉しそうに話す。
「そうだよ」
代わりに答える。やはり出水君も噂は知っていたようだ。
「オレは出水。オレらで新型を片付けようぜ。撤退戦のつもりだったけど、うまくやりゃ全部殺せそうだ」
「はい!」
出水君の提案に三雲君は頷く。
確かに人型をここで全部片付けられれば逃げるのが楽になる。
けど、ここに留まるのもどうなのか。迅さんが基地まで逃がせと言うのなら…
ゾクッ!
「嫌な予感がする……」
私が感じたように、千佳ちゃんも何か思うところがあったようだ。
「……?どした?チカ子」
出穂ちゃんが千佳ちゃんの異変に気づく。
「鳥……!」
千佳ちゃんが見ている方をパッと見ると、ビルの屋上に人型近界民と思わしき者が。
その周りには鳥らしきものが多数存在している。
「攻撃がきます!」
三雲君の言葉に緩めていた攻撃態勢を整える。
飛んできた鳥はC級隊員をまず狙った。
すると鳥にぶつかられた者はみるみるうちにキューブにされてしまった。
「これはっ……」
私も避けながら追尾弾で対応するが、弾丸までキューブになり、地面に落ちる。
パッと米屋君と駿君の方を見ると2人の槍とブレードもキューブにされてしまっていた。
「武器も?!」
隙が出たところを新型が襲う。駿君が捕まってしまった。鳥が襲い、顔の形が歪んでくる。
「やべっ!緊急脱出!」
あわてて駿君が緊急脱出した。戦力差が広がってしまう。
「こんにゃろう……新型と連携してきやがる……!」
米屋君は何とかしのいでいるようだ。
「あらら……また状況が変わったな……!」
「逃げるしかないね」
まともにやり合っていてはいずれやられる。出水君とアイコンタクトを取る。
「メガネくん!女子連れて逃げろ!尚美さん!よろしくお願いします!」
三雲君達を任せられた。
「了解!」
腰が引けてる出穂ちゃんの手を引いて、走り出す。
千佳ちゃんは三雲君が手を引いているのが見えたから大丈夫だろうと判断する。
「C級!私についてきなさい!」
戸惑うC級を誘導する。
狙いはC級隊員。できるだけ遠くに逃がさないと。
ドサッ
後ろで崩れ落ちる音が聞こえて、あわてて振り返る。
「出水君!」
出水君が人型の攻撃を足に食らったようだ。
出水君ほどのやり手がこんなに早く。厄介なトリガー能力だ。
すると、人型に向かって横からまた攻撃が飛ばされた。
どうやら三雲君と千佳ちゃんのようだ。
何をやっているんだ。怒りと焦りを感じた。出水君は逃げろと言ったのに。
この場に留まったところで、良い事なんて一つもない。
人型は簡単にガードして、千佳ちゃんと三雲君に攻撃を仕掛ける。
「貴方達、烏丸君について先に行きなさい!」
ここは私が行くしかない。先にいる烏丸君を指さして、大声でC級隊員に伝えてから逆走する。
2人が見えたと同時に千佳ちゃんに攻撃が当たり、キューブにされてしまうのがわかった。
「千佳……!!」
三雲君はショックのあまり座り込んでしまい、キューブにされた千佳ちゃんを見つめ動かない。
それを見て無意識に体が動いた。
パンッ!
三雲君の横っ面を叩いた。
悩んでる時間などなかった。優しい言葉をかけてやる時間もない。
そもそも優しい言葉を掛けたって何も変わらない時だってある。
私はまた4年前の事を思い出した。今度は後悔したくない。
「宮木先輩……」
「ここで座り込んで何になるの?」
三雲君にそう話しかける。動かなければ何も起こらない。待っていても大事なものが無くなるだけだ。
「おいこらメガネ!ボサッとすんな!基地まで行きゃ、まだ全然助かる!」
出水君も三雲君に檄を飛ばす。
「走れ修!お前がやるべきことをやれ!」
烏丸君も声をかける。
私の手を使って立ち上がると三雲君は千佳ちゃんのキューブをしっかり手に取る。
「基地に向かいます!サポートお願いします!」
私と立ち直った三雲君は走り出した。
「フリーになったやつがそっちに行くぞ!」
米屋君の声に後ろを振り返ると二体の新型が。
「磁力のタイプと空飛ぶタイプです!」
三雲君の言葉を聞き、走りながらキューブを出す。
「追尾弾!」
視線誘導で地面を攻撃する。目眩ませだ。
磁力の新型を足止めする目的だ。近づけたらやばい。
次に空飛ぶタイプが突っ込んでくるのを避ける。二体が連携して動いているのは厄介だ。
三雲君が射手だと聞いているので2人で連携するにもこの状態だと難しかった。
せめて攻撃手であればと思うが、思っていたところで変わらない。
「基地までもうすぐ!そこまで逃げるよ!」
「はい!」
次は磁力のタイプだ。三雲君の腕には磁力の素が付けられている。
腕を切り落としてしまった方が早いが、私は攻撃手のトリガーを持っていない。
考えながら盾を三雲君と張る。
「砲撃がきます!」
三雲君の声に合わせて対抗するために通常弾を放つ。
「通常弾!」
しかしその爆風で三雲君が飛ばされてしまった。
「三雲君!」
三雲君の手から千佳ちゃんのキューブが離れる。
まずい!またやってしまった!
しかも三雲君は磁力のやつに邪魔されて動けない。
どっちを助けるか瞬時に考えを巡らせる。
三雲君はいざとなったら緊急脱出できる。
相手の狙いは千佳ちゃんだ。
迷わず千佳ちゃんの方へ走った。
千佳ちゃんのキューブを持って三雲君の方をみると、黒い新型が一体増えていた。
「三雲君!」
どういうことだと目くばせする。
「大丈夫です!こいつは味方です!」
「味方?」
「空閑の自立型トリオン兵、レプリカです!」
「空閑君の!?」
『急ごう、迅の予知によれば、オサムとチカが基地に入れるかどうかが未来の分かれ目になるらしい』
「しゃべった?!」
私は驚くが三雲君は無視して話を続ける。
『基地へ侵入した黒トリガーは現在訓練室に閉じ込めているらしい』
レプリカと呼ばれるものは三雲君に説明を始める。
「訓練室……そうか!仮想戦闘モードか!」
『今なら安全に基地に入れる』
「なるほど、侵入者はやっぱり黒トリガーなんだ……」
2人?の話を聞きながら、少し前に依織さんと通信した時の侵入者アラートの事を思い出す。
依織さんや他の隊員達がその侵入した黒トリガーを時間はかかるかもしれないが、倒してくれるだろう。
『とりまるが緊急脱出した』
走っているとレプリカが教えてくれた。
「烏丸先輩が……??」
先程出水君も緊急脱出していた。
あの鳥を使う新型にみんなやられている。
『基地までおよそ120m。最後の壁だ』
物陰に隠れて三雲君、レプリカさん、私で最後の確認をする。
基地の入り口はレプリカが開けてくれる。
私はいざとなったら盾になればいい。緊急脱出もあるし、基地に入れば味方はまだ沢山いる。
先程レプリカも言っていた。三雲君と千佳ちゃんが基地に入れるかどうかが分かれ道だと。
自分は入れなくても問題ない。みんなが助かればそれでいい。
私のトリガーは使うと相手に居場所が知られやすい。多用はしないように3人で動き始める。
しかしすぐに気付かれてしまった。女のワープ使いによって攻撃される。
何故こんなにすぐに気づかれるのか。何か仕掛けがあるのかもしれない。
「三雲君、二手に別れよう」
私は三雲君に提案する。自分の方に釣られてくれたらそれはそれでラッキーだし、
三雲君の方に行ったとしても、私は遠くからでも援護できる。
「わかりました」
「レプリカさん、三雲君をお願いします」
「心得た」
三雲君は攻撃を掻い潜って、外に出た。
私はそのまま家を通常弾で攻撃しながら進む。
しばらく進んだところで通信が入った。
『尚美ちゃん!無事?』
『蓮さん!』
三輪隊のオペの蓮さんからだ
『無事です。三雲君と二手に分かれて陽動してみたんですが、どうやら相手は三雲君の方に行ったみたいです』
本来なら私は「これ」を持って基地へ向かうべきだ。
私の手には本物の千佳ちゃんのトリオンキューブがある。
先ほどから門での攻撃が執拗に三雲君を狙っていたので、逆手を取って私が持っていたのだ。
『今、近くまで三輪君が来ているわ、三輪君が男の人型と交戦中!』
三雲君は今フリーで基地に向かっているとのこと。
それなら三雲君と合流して、援護をした方がいいと判断した。まだ女の人型がいる。
『わかりました。三雲君とまた合流します。位置を知らせてください』
三雲君と千佳ちゃんは何としてでも本部に連れて行かないといけない。
それだけを考えていた。
三雲君を見つけたときはすでに三雲君は女の人型と交戦中で、先程味方と言われた黒の新型トリオン兵もいた。
これはどうなっているのだろうか。
とりあえずは千佳ちゃんのトリオンキューブを人目のないところに隠すことにした。
まだ三雲君が持っているキューブが千佳ちゃんだと思われている。ここで私がキューブを持って現れたら、気づかれてしまうからだ。
「追尾弾!」
女の人型に向かって放つ
「宮木先輩!」
「三雲君!援護するよ!」
「マーカーを付けられていて!」
三雲君が腕をチラリと見せる。
やはりすぐに気づかれるのは仕掛けがあった。
あのとき腕を落としておいた方が良かったか、私の判断ミスだと悔やむ。
「なるほど、それであんなに三雲君を狙えてたわけだ……通常弾!」
「レプリカもさっきやられて!」
事態は悪い方に進んでいるようだ。
三輪君と男の新型の戦闘も近くで見える。
「三雲君、あれは隠してるから大丈夫」
そっと伝える。
しかし、レプリカがいないと基地に入れるかどうか。
『まてオサム』
真っ二つに切られたと思われるレプリカから触手のようなものが三雲君に伸びる。
『ワープ使いの発信機を外した』
「レプリカ!大丈夫なのか?」
レプリカが言うには予備のシステムに切り替えて動いているらしく、基地の扉は開けることが出来るらしい。
しかし、まだ解析が終わっていない、と。
「解析はどれくらいかかるの?」
『20秒だ』
基地の入り口について20秒……厳しい。
『……オサム、一つ提案がある。君にもお願いしたいことがある』
レプリカの提案を聞くことにした。
『やり方は2人に任せるが、作戦を実行にうつすなら、三輪が戦っている今しかない』
『そうだね……三雲君準備は良い?』
三雲君と少し離れたところから内部通話を使って会話をする。
『千佳を守るためです。覚悟は決まった!』
三雲君の力強い発言に驚く。
『……愛の力ってすごいね』
『え?そんなんじゃ……」
ラービットが一体やられて、男の人型の意識がそちらに向かう。
『今!』
私と三雲は同時に飛び出した。
大量の鳥が2人にぶつかってくる。
三雲君は黒のトリオン兵がガードし、私は追尾弾で撃ち落としながら進む。
すると四方から門が現れた。先ほどと同じように針のような攻撃が来る。
不意を突かれて避けきれず、2人の体に攻撃がささる。
私は最初から避ける気などなかった。三雲君もそうだ。
残っているトリオンを振り絞って、三雲君の足元近くに攻撃を放つ。
「追尾弾!!」
地面に全て当たったことを確認して緊急脱出する直前で換装を解く。
「トリガーオフ!」
私は生身のまま、怯まず基地の入り口まで走る。
緊急脱出はしない。最後まで三雲君をフォローする。基地まで三雲君を連れて行けば大丈夫だと思ったからだ。
横で三雲君も走っている。生身になれば、あの男の攻撃は受けないはずと二人で先ほど考えたのだ。
相手は私が三雲君のサポートをしていることに気づいたのだろう。三雲君を狙い始めた。
三雲君の上に門が現れる。
これは、やばい。
先ほどから門での攻撃は何度も見ていた。あれが生身の三雲君を襲ったらやばいと瞬間的に思った。
三雲君をトンっと、手で前に押し出す。
グサッッ
「っ・・・・・」
体に激痛が走る。
足と腕をやられた。しかも、完全には三雲君を守れなかったようだ。
三雲君も攻撃を食らって倒れ込みそうになる。
三雲君がんばれ!
体が地面に打ち付けられそうになりながら念じる。
普段感じることのない痛みに顔が歪む。
『投げろ、オサム』
レプリカのその言葉で、作戦通り三雲君がレプリカを投げた。
投げたレプリカがきれいに門の中に入るのを確認する。
「やった……」
地面に体を強く打ち付け、段々と周りが見えなくなり、聞こえなくなっている事に気づいた。
三雲君、基地に入れたかな。千佳ちゃんは無事にボーダーで回収されたかな……。
私は激しい痛みでいつのまにか気を失っていた。
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