THE STONE WORLD


02

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「ほらナマエ。今だけだから、ちゃんと自分の足で立つんだ」
「む、むり・・・あっ、・・・ん・・・」
「・・・さっきよりもだいぶ体温が上がっているね。心拍数も・・・気持ちいいかい?」
「そりゃあ・・・数ヶ月ぶりだかんな。つか俺も人んこと言えねぇ、やべぇ」

全く服が乱れていないゼノと、最低限にしか服を乱していないスタン。その間に挟まれている、・・・服のない私。積み重なった雑誌の上、その狭い範囲から落ちないように両足をなんとか立たせながら、目の前のゼノに必死にすがりついた。

「そういえばスタン、煙草はどうした?」
「・・・っ、・・・んっ、ぁ・・・」
「あぁ・・・気づいた?んの方があとで沁みるんよ。だから・・・、ちょっと我慢」
「そうかい。煙草を咥えていない君に違和感を覚えるなんて、昔の僕じゃあ考えられないことだ」

身長が少し高くなったおかげで、ゼノの顔がいつもより近い。彼のセーターに横顔を埋めながら、断続的にやってくる快感に耐えることしかできなくて、口を閉じていても中が擦られる度に変な声が出てしまう。手で口を押さえたいのにゼノの体との間に両腕が挟まれていて、ただ彼の服を握りしめることで精一杯だった。
スタンが私の腰を両手で掴んで、ゆっくりゆっくり打ちつけるように後ろから突いてくる。もう足の力が抜けそうだ。ゼノが上半身を抱きしめて支えてくれていなかったら、今にもこの場に崩れてる。

「・・・ぁ、スタ、ン・・・・・・」
「なに?・・・あぁイキてぇの?まだダメ。もう少し待ちな」

ただでさえゆっくりな動きでもどかしい気持ちでいっぱいだったのに、スタンはなぜか動きを止めて、・・・それどころか早々に出ていってしまった。

「ぅ、・・・スタン・・・?」

こんなに中途半端に中断されるなんて。ついさっきゼノの指でほぐされた時に既に一度達しているせいで、閉じた口が余計にうずくような感覚がする。
名前を呼ばれて後ろを振り返ったら、スタンの顔が近づいてきてキスをされた。唇を噛まれて舌が入ってくると同時に、腰から離れた手が胸のふくらみを揉みしだく。

「もう休憩かい?随分と焦らすじゃあないか・・・ナマエがとても辛そうだ」
「ん、あぁ・・・俺も辛い」

唇が離れると、今度は肩に噛み付かれた。その隙にゼノが私の頭を持ち上げて、触れるだけのキスをしてからじっくり見下ろしてくる。いつもより彼の微笑んだ顔が近くて、思わずドキドキしてしまう。

「・・・君のことだから、どうせ僕と代わりたくないだけなんだろう?」
「だって、一回出したら交代って。じゃ、つまりこれ我慢大会じゃん」
「リミットを設けるべきだったかな」
「いや・・・んなゲームみたいな感覚でやりたくねぇよ。なぁナマエ?」
「えっ、あ、ひゃ」

突然問いかけられると同時に、胸にあった彼の手が腹に滑り、前から下を触られた。スタンの指がそこから漏れ出た粘液をすくい、ねっとりと外側を撫でられる。
思わず声を出しながら急な刺激に身をよじると、雑誌から片足が滑り落ちて、傾きかけた私の体を二人して支えてくれた。それでもまだスタンの指が止まらない。

「っあ、・・・ぁ」
「ま、そろそろ代わってやっか・・・俺もイキてぇしゼノがお待ちかねだかんな。それに本番はこっからだ」
「本番?今もまだ前戯のつもりかい?」
「そうとも言えっかな。だって一回目から激しくしたら、ゼノのターンで物足りなくなっちまうだろ?はは」
「おおスタン!まさか僕に喧嘩を売っているのかい?あぁ・・・そういうことなら喜んで買ってやるとしよう」

ゼノが私の両手をとると同時に、スタンの指が何本か中に入ってきた。なんて息ぴったりなの。内側の壁を撫でる指はさっきより質量がないはずなのに・・・最初から好きなところをぐりぐりと刺激され、体が勝手に動いてしまう。

「なんか企んでんの?ゼノ先生」
「いいや?僕がこの身一つでナマエを満足させてやると考えただけだ。そういうことだからもう君に出番はないと思え」
「ふぅん?自信あんのね」
「・・・ぁ、ぅぅ、っ」
「あれ?ナマエ、もう?」

焦らされた分、すぐに頭が熱くなって太ももを擦り合わせた。ゼノの服を引っぱりながらぎゅっと目を閉じるが、スタンは許してくれなかった。

「ダメじゃん・・・まだだァめ」

その言葉と一緒に、するりと抜かれる指。また寸前で止められた。いじわるスタン・・・。
うぅ、と小さくうめき声を出しながらゼノのセーターに額を押し付けると、なだめられるように背中を撫でてくれた。

「随分と引っ張るな、君は」
「だってゼノが言うには俺これで終わりらしいし。あ、てか逆に聞くが、あんた一回で終わらす気なの?」
「・・・・・・。いや、それは無理だな」
「キョトンとしてんなよ。言ってること矛盾してね?・・・一回やったらチェンジって言い出したのはあんただぜ」
「・・・ナマエ、今日の体調は万全かい?」
「あー話逸らしやがった」

ゼノの問いかけに、ふるふると頭を振った。

「も、足疲れちゃった・・・」
「そう?じゃナマエ、おまたせ。イカせてやっから声いっぱい出しな・・・」

・・・座らせてくれないの?そんなに意地悪するなら、これが終わったあとスタンのたばこどっかに隠しちゃおうかな・・・ぼんやり考えているとスタンの手が再び腰まで移動する。促されて少し足を開くと、さっきまでとは打って変わって急激に入ってきた。思わぬ衝撃に声を抑える暇もなく、すぐに頭が真っ白になる。

「っひぁああ・・・!」
「あー、イった?んな可愛い声出して・・・超きついんだけど。・・・動いてい?」
「ぁ、ぅ・・・っま、まって、すた」
「オーケー、動くぜ。ゼノの手ぇ捕まっときな」

その言葉と同時に、ゼノが指の間に指を入れ込んで優しくも強い力で握ってきた。
目がちかちかして中の圧迫感が増していく。待ってと言ってもスタンが待ってくれるわけがなく・・・容赦なく動き出されて、さっきまでとは比べ物にならない快感に襲われる。

「ぁんっ、すた、ぁ、まって、」
「ナマエ・・・僕を見て」

飛び出てくる声を飲み込むように、ゼノに口を塞がれた。ゼノのキスはいつも甘くて優しくて夢中になってしまう。
声が出なくなったのはいいけど、酸欠が酷くてすぐに顔の向きを変えて彼から逃れた。精一杯深呼吸してから口を閉じて、なんとか快感に耐えているとやっぱりスタンが文句を言い始めた。

「ねぇ・・・口閉じんなよ」
「っん、ん」
「・・・へぇ、そう。まだ余裕あんのね」
「っ、んぁあ、んっ、ぁ・・・」

スタンが片足をぐいっと持ち上げて、さらに奥をついてくる。残された一本の足に全体重が乗っかって、足元がグラつきかけたところをスタンがさらに持ち上げようとするから、ほとんどつま先立ちみたいになった。
支えがいらなくなったのをいいことに、ゼノは私の体に手を滑らせて胸の突起に舌を這わせた。吸い付いて、噛みついて、痛みの出ない範囲で好きなようにこねくり回され、さらに頭がおかしくなってしまいそう。

「やっだめっ、ぁんっあぁ、はぁっ」

だめ、体が浮いてて踏ん張れない。二人の腕を掴もうとしても、うまく力が入らない。前と後ろから大人の二人に攻められたら、私に対抗できるはずがない。

「あはっ、ナマエ・・・もう声抑えなくなったじゃん。きもちい?俺も、イきそ」
「ん、っんん、ぅ」
「あぁ!ったく!そうなるって思ったよ」

指摘してほしくないところを指摘されてとっさに口を閉じたら、いきなり動きが早くなった。耳元でスタンの吐息混じりに笑われて、ぞわりと体が震えてしまう。

「おいナマエ!可愛いっての自分で分かってやってんだろ・・・言ったそばから黙んじゃねぇよ・・・ッ」
「っあぁっ、や・・・!あぁぅん、あ」
「そうそうそれだよ、もっとヨガれッ」
「や、やぁっ、スタ・・・また、ぁ!」
「あ待て、一緒にイこうぜ」

さっき迎えたばかりなのに、再び何かが体の奥から湧き上がってくる感覚がする。何も考えられなくて体の自由が効かない中、下から私の名前を呼ぶ声が聞こえて頬が両手で包まれた。
うっすらと目を開くと、ゼノが目を細めて少し頬を赤らめていて。そんな天使のような優しい眼差しに見上げられながら、・・・もう一度果ててしまった。

「っ、はぁ、・・・っはあ」

全身がガクガクと振るえ、自然と涙が溢れてくる。スタンが中から出ていくと同時に、太ももの内側を落ちていく液体がぽたぽたと雑誌を濡らしていく。いつの間にか私のここから出ていたみたいだった。そのことをゼノは私より先に気がついていたようで、すぐに指摘された。

「良いところに当てられたみたいだね。ナマエが絶頂を迎える瞬間の顔は見ていてとても唆られるよ」

やだ、そんな恥ずかしいこと淡々と言わないで。足の力が抜けて真下に落ちかけた私の体をゼノが支えてくれている間に、口が縛られた袋が床に落ちた。

「はぁ、あぁ最っ高・・・ナマエだいすき。愛してるキスして」
「ひゃっ・・・すた、」

体の向きが変わって急にスタンに抱き上げられたかと思えば、火照った顔でキスを要求された。仕方なく彼の前髪をどけて上から口付けをすると、さっそく唇を割られて今日で一番濃厚なキスに襲われる。
息切れが激しいのに、最後の最後までスタンはいじわるなんだから。彼が満足したところで再び床に下ろされ、じぃっと顔を覗きこまれた。

「ああ、ナマエ・・・泣いちまったの?」
「・・・君が焦らすからじゃあないか。まあ、快感で涙が出るのは致し方ないことだ。こういうのは見逃してやるよ」
「そう?・・・気持ちよかった?あぁ、ここびしょびしょじゃん・・・潮ふいちまったの?」
「う、うるさいばか触らないで・・・」

ふらつく私の体を片腕で支えながら、もう片方の手で濡れた太ももの内側に滑らせようとする。その手をはたこうとするが、力が入らなくて小さな音をたてただけだった。

そのままスタンの腕の中で呼吸を整えていると、突然上から何かを思い出したような声がする。

「うわっ、くそ・・・、なぁゼノ・・・」
「どうした?」
「・・・・・・届かねえ、ゼノおねがい、俺ん服のどっかしらにあっから取って・・・」
「断る。毒ガスを吸いたいのなら僕とナマエの半径5ヤード以内から出ていけ」
「おねがいおねがいゼノせんせ、んなこと言わずにさぁおねがい聞いてよ」
「まったく・・・」

何かと思えばたばこだった。そういえば我慢してるって言ってたっけ・・・。
ゼノは心底嫌そうな顔をしながら、私越しにスタンの体をまさぐって小さな箱とライターを出した。思いっきり顔を顰めているのに、慣れたように箱から取り出した一本を、スタンの口につっこんで火をつける。ゼノは優しいもんね。すぐに歓喜に打ち震える声が聞こえてきた。

「ヤッバ、覚醒した・・・ヤクキメたらこんな感じ・・・?ぶっ飛ぶぜ・・・」
「君はもう手遅れだな」
「おい待ちな。人聞き悪ぃじゃん、あんたらが真っ当すぎんだよ!」
「そんなことより。ナマエ、さっきからずっと立ちっぱなしで疲れたろう?ベッドに行こうか」

ゼノの優しい笑顔が心に沁みる・・・。
本当はもう勘弁してほしいところだけど、どうせ逃げられないからとっくに諦めた。それにゼノはいじわるしないからスタンなんかより断然・・・・・・うそ、どっちもすき。
とにかく今は休みたくて素直に頷くと、そのままスタンに膝裏を持ち上げられ横抱きにされた。

「ゼノに癒してもらったら、また俺がたっぷり可愛がってやっからな」

・・・忘れてた。スタンが帰ってきたらいつもだいたいこうなること。しんどいの。もっと私の体をいたわってほしい。そうしてくれたらスタンの株が爆上がりなのに。
むすっとしながら睨みつけたら笑顔で返された。やだこの人、その顔で人生得してる。

「・・・僕もスタンに倣ってゆっくり時間をかけてみようかな」
「手早く頼むぜ」
「スローの意味を教えてやろうか?」



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