04
絶賛炎上中のキバナの火消しのためのインタビューに付き合うのも嫌だったのに、大の男に絡まれて結局二次会という名の愚痴飲み会にまで付き合わされるとは自分はなんたる不幸の星の下に生まれてきたのだろう。
未成年なのに。
「もう!これだから嫌なんだよ酔っ払いって!」
「つめてーこと言うなよぉ〜お前とオレさまの仲だろ〜!?」
今日泊めてくんないと戯けたことを言うキバナにまた炎上したいのかと睨み付ける。
この男があんまりにも目立つからこんな人通りの無い怖い道を使わなければならなかったのだ。
【キバナとチャンピオン泥酔!?未成年飲酒か】なんて週刊誌に載るのはごめんだった。
「熱愛!キバナとチャンピオーン!」
「や!め!ろ!くっつくな!オレはホップ一筋だし!」
「ななせくんの片想いでちゅもんね〜永遠の」
「炎上盛り上げてやろうか」
ホップの名前を出してからまだ帰ってきたことを知らせていないのを思い出す。
そう言えばあの時結局送れなかったのだった。
既読無視してしまったメッセージ欄を覗き込んだキバナは、まるでななせを慰めるかのように肩にポンと手を置いた。
「こりゃ脈なしだわ、うん。むしろ脈を消しにいってる」
「だ、大丈夫だもんホップ優しいし!誰かさんと違ってからかったりもしないし!」
「はいはい。失恋したらオレさまが貰ってやっから」
どうしてそんな変な哀れみの目を向けられなきゃいけないのだろうか!
酔っ払いじゃなきゃ腹パンしてやるのにと悪態を吐きながら愚痴吐きマシーンを無理矢理ホテルに詰め込んで、大急ぎで開いたアプリはちょうど新しいメッセを表示していた。
「……え、ホップ!?」
大声を上げてしまってななせは思わず口を押さえる。
なんでホップは自分がここにいるのを知っているのだろう、いや、そんなことはどうでもよくて、ホップはやっぱり怒っていなかったのだ。
今からウチに来ないか?という11文字にもちろん、と返そうとして明日も朝から仕事があることに気がついて呻き声をあげる。
あぁごめん、ホップ、本当にごめん──またオレは君に不誠実な──
『それなら大丈夫だぞ!アニキに、しばらくななせに休暇を取らすように頼んだんだ』
──え。
ガラルで一番ブラックに働かされていると評判のロトムが嬉しそうに『わかったロト!』とカレンダーを白紙にした。
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