Training camp - in Irupinet Hotel -:Come out


紫希を交えて充実した午後練習が終わり、昼時。
もう今日だけ、今だけ乗り切ったら良いのだと思うと、自然と気が大きくなる。

「ええとじゃあ、14時には出発するから。皆、思い思いに、ばれないようにリラックスして過ごしてね。」
「「「「はーい!」」」」
「お前らどうすんの?」
「まあもう、この時間にナンパしてもなって感じだからなー。土産屋でも冷やかすよ。」
「私カフェにでも行ってるわー。もしかしたらイケメンの店員さんが、レシートの裏にID書いといてくれるかもしれないしー。」
(婚活でやり取りしてらっしゃる方は良いんでしょうか・・・)
「あ、そう・・・ダメな大人たちは放っておいて、じゃあ、かいさーん!」
「「誰がダメな大人だ!」」




「いいっくぞー・・・そりゃあっ!」

紀伊梨の手から放たれたソフトフリスビーは、真っすぐ紫希の手元に来た。
それでも慌てふためいてあわあわキャッチする辺り、紫希の運動神経の鈍さが伺える。

「せーの・・・えいっ!」
「ほっ。そおお・・・・・りゃあっ!」
「妹お前、何でそんなとこにばっかり投げんの!?おい、ちょ、ちょ・・・っとお!」
「ちっ。」
「今舌打ちしたろお前ー!」

4人は近場の公園で遊んでいた。
別に公園で遊ぶなんていつでも出来るけど、出先でするから余計に楽しい。と思う、気分的に。

子供は元気だなあ・・・なんて思いつつ、小口はベンチに座って、黒崎家の父と電話をしている。

「はい。はい。トラブル・・・まあちょっと、ブッキングは起こりましたけど。いや、宿泊客じゃなくて・・・いや宿泊客なんですけど・・・まあ、帰ったら話しますよ。はい。もう1時間くらいしたら切り上げて帰るんで。はい、はーい。」

通話を切って、小口は苦笑した。
合宿がこんな成り行きになったなんて一体誰が想像したろうか。いい土産話になったといえばなったけど。

「おにーちゃーん!」
「ん?はーい!何?」
「喉乾いたー!」
「ああ!そっかそっか、じゃあ飲み物買おっか。お金貰ってるし。」
「やったー!」
「え、じゃあ車すかwコンビニ?」
「いや。確か向こうの方に自販機コーナーあったし、そこに行こう。」
「やったー!アイスあるかなー?」
「ないでしょ。」
「いやあるよ多分。結構でかかったし。」
「マジすか。」
「アイス要る?」
「いやお茶で良いです。」
「スポーツドリンクは絶対に要るとして・・・棗君は何が良いですか?」
「俺ソーダw何か炭酸w」
「紀伊梨ちゃんも飲むー!ソーダフロートするー!」
「む、無理があるのでは・・・」
「・・・・いや、いけるかも。」
「え?」
「悪い、アイスも全員分頼むwソーダも多めにw」
「え、ええええ・・・・」

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