Solicitation:4th game 8


「正解しよったか。」
「よし!行くぞ!」



「さあ、始めようか。」
「本当に良いのね?」
「良いよ。」
「じゃあ、遠慮な、く!」

千百合は頭上の缶を跳ね飛ばした。
何番かも分からない。けどどうでも良いのだ。

『Bチーム、の打球ではありません。解答は、無効。Bチームのプレイヤーは、引き続き、63番を、』

「それ。」

又1つ。

『Bチーム、の打球ではありません。解答は、無効。Bチームのプレイヤーは、』

「おら。」

更に1つ。

『Bチーム、の打球ではありません。解答は、』

アナウンスの追いつかない勢いでガンガン缶を落とす千百合。
頼もしい恋人の姿に幸村は微笑みつつも、自分もやる事をやる。

「ふっ!」

カコ、カコン!
と音がして、2つ一遍に缶が落ちた。





「気づかれたか〜・・・・」

GM・棗は別室でカメラを見つつ、頭を抱えた。
実は今回のゲーム、どうにも出来ない致命的な構造上の欠陥がある。

それは、妨害側チームが誤爆で缶を落としても、もう元には戻せないという事であった。

となると、どうなるか?
正解チームが解答しない限り、妨害チームは延々と缶の数を減らし続ける事が出来る。

そうして行きつく先は、残り数個だけになってしまう缶という状況。

そうなるともうおしまいだ。
落ちている缶は正解の缶には出来ない故に、残っている缶を見れば次にどこへ行けば良いかの予測がついてしまうようになる。そうなった時に問われるのは、大部分の運要素が省かれた純然たるテニスの度量。

つまり、あの神の子が誰かに止められるのか否か、という話にならざるを得ない。

(とはいっても誤爆は制限なんて出来ないし、態と缶倒すのは止めろって言っても、態とか態とじゃないかなんて主観でしかないしな・・・)

一応、パズルに辿りつくまでにカラクリを見破られて缶全部始末されると言う事態だけは避けたが、しかしこれでは。

「うーん・・・これはちょっと、一方的になるかも。」

まずったなあ、と思いつつ、もう止められない。





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