Solicitation:4th game 9


その丸井は、今首元に真田の手刀を当てられている所であった。

「む、丸井か。驚かせおって。」
「俺の台詞だろい!」

角を曲がった先に真田が居たから、声をかけようと肩を叩いたら、ご覧の有様である。

「ったく、なんなんだよいきなり、曲者!とかって。」
「このような状況で背後を取るものなど、曲者以外居らんだろう。」
「ゴル/ゴ13かよ。」

俺の後ろに立つな、を地で良くこの同級生が、丸井は偶に本当に同級生なのか疑わしくなる。戦国時代からタイムスリップしてきたと言われたら信じるかもしれない。

「つうかお前、ライトは?」
「ああ。ライトは手放してしまった。」
「は!?」
「ぬかったのではないぞ。そういう作戦だ。他の事に使う故に、俺は個人としてはライトを使えん。」
「じゃあどうやって迷路探すんだよ?」
「無論、暗いまま探索を続けていた。」
「マジ?」

良くやるぜ、と呟く丸井は、Aチームがほぼ全員同じような事になっているのを知らない。

「しかし、丁度良かった。」
「?」
「他にやりようも無いので探索していたが、此処まで暗いとなると流石に移動で手一杯になると思っていた所だ。」
「そりゃあな。」

ライトを持っていても暗いのである。
持っていないなんてどうにもならないだろう。

「という次第だ、丸井。」
「おう。」
「俺も同行させて貰うぞ。」
「はっ!?」

目を見開く丸井とは正反対に、真田は至って普通の態度である。

「無論、邪魔立てする気は無い。というよりも、ルール上相手への攻撃は不可とされているからな。」
「ああ、まあ・・・いやでも、俺がお前の面倒見る義理なんか無くねえ?」
「面倒を見ろと言ってるわけではない。ただ、お前のライトの後ろを進ませて貰うだけだ。他に何をしてくれという気も無い。進むルートにも、俺は希望は言わん。こう暗くては、正直何も出来んのだ。」
「・・・・・・」

確かに。
確かに、此処まで暗いと、ライト無しでは何も出来なかろう事は丸井もよく分かる。

いや、でもしかし。
いや。
うーん。

「ま、しょーがねえか。良いぜ?」
「そうか。恩に着る。」
「恩は良いけど、本当についてくるだけだな?邪魔したり、俺のライト取って行ったりすんなよ?」
「そんな事はせん。約束しよう。」

此処で駄目だと突っぱねても、真田は後を追ってくるだけだろう。
足も体力も真田の方が上なのだから、振り切るのはまず無理だ。

こうなったらもう仕方がない。
罠じゃありませんようにと願いながら同行するしかない。

「じゃ、行くか。」
「ああ・・・おい!何処へ行くんだ、そっちはお前が今来た道だろう!」
「おっと、危ね。」


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