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五日間あった月饗祭が終わって、日常が帰ってきた。まあ、さすがに誰も彼も切り替えれてなくて、教室にはまだお祭りの影がめちゃくちゃあるけれど。
私が今広げているお弁当にも、昨日弟に付き合って食べきれなかった料理が入っている。
それを食べながら、一色くんたちと昨日のことについていろいろ話していた。
「で、弟がぶつかったおじさんに持ち上げられて、なんか知り合いらしくて第一席のひとの料理ごちそうして貰った」
「大丈夫なの? それ、危ない人とかじゃないよね……?」
「私は覚えてなかったけど、お母さんの後輩だってさ」
心配げに聞いてくれる新堂くんにいいひとだったよと頷けば、「お前、菓子に釣られて不審者の車に乗りそうだな」と矢切が鼻で笑った。なんだと。
「でも実際、いいひとだったから良かったけど、気をつけなくちゃだめだよ、秋ヶ瀬さん」
「一色くんまで。私そんなに抜けて見える?」
「うーん、抜けてるっていうか秋ヶ瀬さんはふらふらしてるから」
その表現はどっちかというと一色くんの方があっているのでは? ふらふらっていうかはふわふわだけど。
「てゆーか、フツー先輩の子供ってだけで、山の手エリアのやつは奢んないって〜〜」
「わ」
「あ? 久我、お前何しに来たんだよ」
後ろから声がしたと思ったら、真後ろに久我くんが立っていた。びっくりした。
「え〜〜? ワイワイしてたから混ざりに来ただけだよん。冷たいなあトモダチじゃんね」
久我くんは私の座る椅子の背もたれに手をかけ、私越しに、正面の矢切と会話する。私の頭に肘でも付きそうな距離感である。
「てかそう。絶対下心あったって、そいつ」
「いや弟もいたから」
「別に秋ヶ瀬ちゃん狙いっては限らなくね?」
「……!!!」
え、弟目当て!? 確かに高い高いしてたし自分の料理分けようとしてたし、そういう趣味の人もいるだろうけど……。
いや、いやいやいや。さすがに考え過ぎだと思いたい。身なりも良かったし、単純にお金持ちで子供に奢るくらいわけないっていうのの方が現実的だ。
「…………」
堂島さんを疑うわけじゃないけど、次からはほんのちょっとだけ気を付けようと思った。
私が今広げているお弁当にも、昨日弟に付き合って食べきれなかった料理が入っている。
それを食べながら、一色くんたちと昨日のことについていろいろ話していた。
「で、弟がぶつかったおじさんに持ち上げられて、なんか知り合いらしくて第一席のひとの料理ごちそうして貰った」
「大丈夫なの? それ、危ない人とかじゃないよね……?」
「私は覚えてなかったけど、お母さんの後輩だってさ」
心配げに聞いてくれる新堂くんにいいひとだったよと頷けば、「お前、菓子に釣られて不審者の車に乗りそうだな」と矢切が鼻で笑った。なんだと。
「でも実際、いいひとだったから良かったけど、気をつけなくちゃだめだよ、秋ヶ瀬さん」
「一色くんまで。私そんなに抜けて見える?」
「うーん、抜けてるっていうか秋ヶ瀬さんはふらふらしてるから」
その表現はどっちかというと一色くんの方があっているのでは? ふらふらっていうかはふわふわだけど。
「てゆーか、フツー先輩の子供ってだけで、山の手エリアのやつは奢んないって〜〜」
「わ」
「あ? 久我、お前何しに来たんだよ」
後ろから声がしたと思ったら、真後ろに久我くんが立っていた。びっくりした。
「え〜〜? ワイワイしてたから混ざりに来ただけだよん。冷たいなあトモダチじゃんね」
久我くんは私の座る椅子の背もたれに手をかけ、私越しに、正面の矢切と会話する。私の頭に肘でも付きそうな距離感である。
「てかそう。絶対下心あったって、そいつ」
「いや弟もいたから」
「別に秋ヶ瀬ちゃん狙いっては限らなくね?」
「……!!!」
え、弟目当て!? 確かに高い高いしてたし自分の料理分けようとしてたし、そういう趣味の人もいるだろうけど……。
いや、いやいやいや。さすがに考え過ぎだと思いたい。身なりも良かったし、単純にお金持ちで子供に奢るくらいわけないっていうのの方が現実的だ。
「…………」
堂島さんを疑うわけじゃないけど、次からはほんのちょっとだけ気を付けようと思った。
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