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「ねぇ、今週末に上総ノ介様達とお花見に行こうと思ってるんだけど、一緒にどうかしら?」
「え?私なんかが行ってもいいんですかっ?!」
「勿論よ。蘭丸君も喜ぶわ。」
「じゃあ是非参加させて下さい!!濃姐さん程上手くはないですけど、お酒のツマミになるようなの作ってきますね!!」
「うふふ。それは楽しみね」
追跡的花見
──当日──
「おや、先生。どうしたのですか?食が進んでいませんよ?」
「………濃姐さん、何故この人が居ると言って下さらなかったんですか?」
「誘った訳じゃないのよ……湧いて出たの。」
「何それっ!!?怖っ!!!」
理事長一家の御花見に誘われて楽しみにしてやってきたのに、そこには当然の様に明智先生がいた。冒頭通り明智先生は呼ばれた訳ではなく湧いて出たらしい。
「私は貴女の居るところになら何時でも飛んでいきますよ。」
「やだっ!!止めてっ!!激しくノーセンキューだっ!!あたしの居るところ以外に直ぐ様飛んでって!!」
「ふふ、相変わらず照れ屋さんですね、貴女は。」
「照れじゃなくて拒絶だからっ!!ホント、脳外科に行って下さいよ、明智先生っ!!!!」
激しく拒否して私は両手を突き出し首を横に高速で振った。相変わらずなのは明智先生の変な解釈の方じゃないか!
「嫌ですよ!どうせ貴女は見舞いに来てはくれないじゃないですか!!でしたら嫌がられようが常に貴女に寄り添っていたいです!!」
「堂々と叫ぶなっ!!きもいっ!!てかそれストーカーですよ、犯罪ですからねっ!!!」
私の主張に反撃の主張をしてきた明智先生にドン引きしながらも、その行動を悔い改めて欲しくて仕方ないので法律を引っ張り出して食いかかった。
「貴女の為なら私は何にだってなりますよ。」
「だからってストーカー?!!あたしの為なら普通人間になって下さい!!!」
「私は至って普通の人間ですよ。」
「違います!!変態です!!変態という名の紳士です!!!頭についてる変態を取ってきて下さい!!」
「おや、紳士など、嬉しい事を言ってくれますね。」
「重要なのはその前だ!耳までおかしいんですか、貴方はっ!!?」
駄目だ!ホントにもうこの人駄目だ!
人の話の大事なトコ聞いてない!
「私が紳士で貴女が淑女。最高の夫婦ではないですか……!!!」
「ちょ!脳内結婚しないで下さいよ!!嫌だっ!!嫌ですっ!!気持ち悪いっ!!」
「嫌よ嫌よも好きのうち、ですよね?」
「誰からそんな事を聞いたんですかっ!!?」
「前田慶次君が声高に。」
「おのれ前田慶次ィィィィィィィィィィィィ!!!」
膨らむ明智先生の妄想に身震いしなが、私は前田慶次を呪った。
追跡的花見
私の日曜日を返せ!
fin!
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ballad
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