| 昼休み 昼休み。 何時もならかすがといつきと昼ご飯を食べているんだが今日私は図書室に向かっている。 4限の宿題がをやっていないのだ。宿題と言っても、三国志の武将について何か調べてこいってだけだ。適当な本をコピーして提出しよう。レポートやら何やらにしろとか言われてないから間違ってはいない。 そんな事を思いながら小走りしたら風紀の浅井に怒鳴られた。 うちの図書室は無駄に広い。特に歴史書の類いは幅広く扱っている。御蔭で、宿題は楽に済むが、探すのは一苦労だ。 「……おー?」 ふと、本棚の間に設けられた机に大量の本が積まれているのが目に入った。ハードカバーも文庫本も雑誌まである。 全く、何処の勉強家だと目を遣ると、赤茶の長い前髪。 「……風魔じゃん。」 「……」 声を掛けると、風魔はゆるりと顔を上げた。 一体何をこんなに読んでいるのかと、積まれた本を確認すると、全部三国時代の歴史書。 「風魔も宿題?」 「……」 対面の椅子を引き、座って聞くと、黙った儘、こくりと頷く。 優等生の風魔が珍しい。と思っていると、奴はクリアケースを此方に寄越す。 見ても良いのだろう。中を開けば、確かに今日の宿題なのだが、量が可笑しい。 えらい枚数のレポート用紙。何枚か毎にホチキスで止めた冊子の量の多さ。 そして風魔は書き途中のレポートパッドも持ち上げた。それで最後なのだろう。No.100 15/15の字が左上に記されている。 その凄まじさに驚きつつも、私の頭には卑怯な思い付きが浮かぶ。 「あ、あのさ…風魔、」 「…?」 「もし、没ったのとかあったら写させてもらってもいい…?私終わってなくて…。」 「……」 おずおずと聞くと、風魔の口許が小さく開いた。 情けない。というか何だか申し訳ないが、今の私に最良な方法はそれしかない。優等生相手に殆ど駄目元だが。 しかし風魔は別のクリアケースを漁りだし、2、3枚綴りの物を此方に寄越して微笑んでいるではないか。 「風魔……ッ!!」 優等生にもこんなに良い人がいると知った瞬間だった。 ちょっと見せてよ 難易度低いのありがとう! 「有り難う風魔!あ!チョコあるよ!食べる?」 「…!」 「あれ?もしかして甘い物好き?」 「♪」 next?>> |