extra.3 おまけ
執務の途中、隣で検印を押す鷹居が不意に口を開いた。
「あ、そーだ。土方さん、」
「あ?何だ、鷹居。」
「真選組に眼鏡の素敵な御兄さんいますよね?」
「あ゙?眼鏡?」
「真選組には珍しく賢そうな御兄さんですよー。何つったっけなぁ〜……えーっと、何か可愛いの……いー何とか、かー何とか…」
「……伊東、か?」
「あ!それそれ!伊東鴨太郎さん!屯所内で会った事ないんすけど出張とかですか?」
俺の出した名に鷹居は指を鳴らし、俺に問う。
伊東、鴨太郎……か、
「伊東は…………いねぇぞ、もう。」
「そーなんすか?辞めちゃったのかな?あ、オレ、近藤さんに呼ばれてたんだ。土方さん、ちょっと行ってきまーす。」
「おう」
捲し上げるように言って、鷹居は副長室を出ていった。
「………あ、」
何でアイツが伊東を知ってんのか、そんな疑問より先に、電波時計の日付が俺の脳を動かす。
「……月命日、か。今日、」
fin.
200080914