Last chapter


救助マットまで2mくらい、土方さんと沖田さんは取り敢えず近藤さんをその範囲外へ蹴り飛ばした。
加速が加わり真っ先に地上に辿り着いた近藤さんがアスファルトに叩き付けられる。

「局長ォォォォォォォォォ!!」


Last chapter


噛み捨てられたガムみたいに無残な近藤さんに地上の隊士が駆け寄る。
すみません、でも飛ばされてくれて有り難う近藤さん、貴方の事は忘れません。
あたしが胸中で黙祷していると、沖田さんが土方さんに声を掛けた。

「土方さん、怪我人をこっちに寄越して土方さんもマットの外に出てくだせェ。」

「ふざけんな、お前が外に出ろ。」

「いや、土方さんが出てくだせェ。」

「いや、お前が出ろ。」

「いや、土方さんが。」

「いや、お前が。」

「いや、お前。」

「いや、お前。」

「いや、寧ろ死ね。」

「ンだとコラァァァァァ!!!」

落下しながら不毛な言い争いが出来るんだからこの2人頭おかしいと思う。いや、もうそんなんどうでもいいか。

「お、落ち…!!」

迫る一人用救助マットに対して此方は三人。脆いわけではないと思うが確実に破けそうだ。
やだやだ、折角助かったのに…!!

すると土方さんが舌を打ちあたし上方に放り投げた。

「!!?うぇええええええええええええ!!?」

「よっ」

「わ、あ、沖田さん。」

「ちぇっ、あの野郎、賺しやがって。」

見捨てられた!と思った直後、代わりにあたしを担いだ沖田さんが面白くなさそうに呟く。
その視線の先ではあたしを投げた勢いで加速した土方さんが先にマットに落ち、体操選手がトランポリンから下りるみたいに落下点を開けた。
何アレ。体操選手かアレ。
あんなん出来るなら最初からやれよ!!

「うわ、澄ました顔してらァ。あー、無性にムカつくぜィ。」

「……ん?」

救助マットもすぐそこ、って時に沖田さんがあたしを担ぐ腕の力の入れ方を変えた。
あ、ものっそい嫌な予感がする。

「行けぇぇぇ紅羽ーーーー!!!」

「ぎゃあああああああ!!?やっぱりぃぃぃぃぃ!!!」

「!?」

土方さんの背くらいの高さ、もう手を伸ばせばマットに触れるくらいの距離で沖田さんはあたしを土方さんに向かって投げた。

どさり、と音は同時だったが、沖田さんは無事マットの上に、あたしは無事だけど残念ながら土方さんの上。

「わあぁぁぁぁぁぁぁあ!!!すんません土方さァァァァァァァん!!!」

折角無事に着地した土方さんがあたしの下で無事じゃなくなってしまった。足が動かないから這ってだけど、全力で慌ててその上から退けば、凄く不機嫌な顔をで倒れた時にぶつけた後頭部を押さえて起き上がる。

「総悟ォッ!!!」

「ざまーみやがれ、土方コノヤロー。」

マットから降り指を差してケラケラ笑う沖田さんのスカーフを土方さんが引っ付かんだ、丁度それと同時。
バリーンと言う不快な音が上空から降ってきた。
思わず空を仰げば、3階の窓を突き破ったのだろうか、体を縮めて宙に浮いているのは、紛れもなく我が兄で。

「あ、兄者!?」

「ま、マットを…!」

「急げ!」

ほぼ片付け終わっていた救助マットを再び広げようとした隊士に声が降る。

「いりません!いりませんから走ってください!!危険です!!急いで!!!」

「兄者!!何い、」

「全員退避!!グズグズする奴ァ切腹だ!!」

「土方さん!?」

同じく空を仰いでいた土方さんが兄者の声に間髪入れずに声を張る。兄者が何かしようとしていて土方さんには何か解ったのだろうが、アスファルトに向かって落下する兄者の光景に混乱して、足に穴を開けられてるってのもあるんだけど、身体が言う事を聞かない。

「っ、鷹居!」

それでも何とか立ち上がると、隊士の退避を確認して走り去ろうとする土方さんに拾われた。
再び後ろ向きに担がれて運ばれながら見上げる。
空中の兄者は仰向けに体勢を変え窓に何か投げ入れると、建物の壁をとんでもない勢いで蹴り飛ばし、向かいの屋上に着地した。

何あれ?忍者?
やっぱ忍者なん?

驚きすぎて呆れていれば、あたし等が居た建物から目を潰されそうな程強い光が放たれた。

*****

4、5台のパトカーと救急車が停まっているのが見えたのは現場から暫く走った場所、ネオン煌めくかぶき町。走りながら見た街並みやかぶき町が近い事からどうやらあの場所は旧繁華街だったらしい。
近藤さんを担ぎ込んだ救急車は早々に病院へ走っていったが、残りの隊士も続々とパトカーに乗り込んだ。
あれ、何時の間にか一団の中に兄者も居るんだけど。何なん本当に。忍者なん?忍者だったん?

あたしはと言うと、重てェ、と土方さんに言われ、一台のパトカーの後部座席に投げ込まれた。足を外に出して仰向けの状態なのだが、中には先客が居たようで、見上げると啣え煙草のグラサン。

「よぉ、紅羽ちゃん。」

「うっわ、松平公だ。」

「うっわ、は無いよね。兄貴の上司で組織の頂点の人にうっわは無いよね。」

「うっへ、松平公。」

「オジサン傷付いた!」

「ははは」

「笑っても誤魔化されないからね!?」

身体を起こして足を車内に引っ込めようとしたら、待て、と声が掛かり振り返ると土方さん。
引っ込め掛けた足を引っ張り出されれば穴が開いて痛い。

「いだだだだだだだっ!!!何するんすか!?」

「そのまま乗るんじゃねぇ、後の掃除が面倒だろうが。」

止血しろ、とスカーフと何故か上着を此方に投げてきた。

「……くさい。」

「あ゙ぁ?!」

「煙草臭い。」

独特の苦い臭いに顔を顰めて上着を返しそうとしたが、見苦しいから着てろ、と受け取ってくれず、助手席に乗り込んだ土方さん。

何だ見苦しいって失礼だな、と思いつつ取り敢えず止血しようとスカーフを手に太腿に目を落とすと、傷より先に隊服の胸元が裂けてるのが見えた。

…………成る程、見苦しい。

借りた上着に腕を通してから止血を始めると背後の松平公が溜め息を吐いて助手席の土方さんに文句を垂れる。

「余計な事しやがって。」

「おやっさん、女なら何でもいいのか。」

「何言ってやがんだ、大きさだって大」

ぱりん、と言う音が松平公の文句を遮った。振り返ると、松平公の傍の窓から手刀が生えてその鼻頭を掠めている。

「……誰の、何の、大きさが、何ですって?松平様、鼻もぎ取りますよ?」

手刀が喋った。否、外から窓を手刀で突き破った奴が喋っている。青ざめる松平公に手刀を引き抜くと、奴は運転席を開けてそこに座った。まあ、兄者なんだけども。
前の2人がシートベルトに手を伸ばしたので、発車を察知しあたしは急いで太腿の止血をし、足を車内へ引っ込めてドアを閉めた。

暫く車を走らせて、兄者が口を開く。

「有り難う御座いました、土方さん。」

「いや、何とかしたのはアンタだろ。」

「折角の見せ場だったんですがね、土方さんと戦わせるわけにはいかなかったもので。」

「は?」

「大人の事情ですよ。」

土方さんにそう言ってから、兄者は小さく「二次創作でそんな重要なイベント、」とか何とか呟いたが気にしないでおく。

「そうだ、松平様、」

訝しげな土方さんの視線を物ともせず、兄者はさっさと話をすり替えた。

「そちらは如何でしたか?」

「あ?あー、こっちか。野郎は何も知らねぇとよ。今回のはこっちと無関係みてぇだ。」

「そうでしたか。有り難う御座いました。」

「テメー、黒刃ふざけんなよォ、上司を顎で使いやがってェ。」

「分かっておりますよ、松平様。松平様の粗相、暫く奥様には告げ口しませんから。」

御存分に、と兄者が苦笑で返せば仕方ねぇなァ、と機嫌が良い松平公。

……何だか話がよく分からないな。何があったんだろう。
いや、あたしが拉致られた関係の話なんだろうけども。

「……貴女にも屯所に着いたらきちんと話しますから、安心なさい。」

「…あーい。」

首を捻っていたのがバレたらしい。そう言った兄者は少しだけ寂しそうに微笑んでいた。

*****

屯所に帰還して聞いた色んな話は何かもう凄かったの一言に尽きる。
両親の話、兄者の話、あたしの幼少期の話、実験の話、なんかもう色々。今回の拉致はそれがちょっと絡んでたみたいで、松平公は嘗て春雨の研究員だった現政府関係者に拉致の因果関係を問い詰めてくれていたらしい。白だったけど。
何かもう御伽噺だった。でもまあ、嘘ではなさそうだから信じたけども。
だが、言い間違いとは言えあたしに三回回ってわんを調教した11歳の兄者は許さない。

何か色々とあったけど兎も角、当初の目的であった警察庁内部反乱テロに関しては解決できたし、無事に帰ってこれたので、終わり良ければ全て良し、と言う事にしておこう。

余談だが首謀者の白鷺の取り調べは兄者が担当し、その目の前で烏羽玉に成ってみせると言う一種の拷問をされた白鷺が自暴自棄になって色々と話してくれたのであの辺り界隈の攘夷志士は一掃できそうだ。


あれから数日。
残念な事に再生能力は地球人そのものな為、あたしの太腿に空いた穴はそう易々と塞がらず、ってか医務室で看てもらったら骨まで貫通していたので、そのまま病院搬送されて骨の固定と傷の縫合の手術を受けた。翌日には無理言って退院したけどもで暫くは自室療養を命じられ絶賛暇を持て余している。

「はー……暇ぁー…」

硝子で血塗れかつアスファルト直撃で救急搬送された近藤さんも一緒に退院したのに何でもなかったみたいにぴんぴんしてるのだから全く世の中理不尽だ。

「暇ぁー…暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇蝦暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇ひーーーーーーまーーーーーーーーーーー。」

「うるせェェェェェェェェェェェェェェェェェェッ!!!」

動けないし、やる事無いしなので持て余した暇を言葉にしていたら部屋仕切りの襖が勢い良く滑る。スパァン、と何か久し振りに聞いた。いやぁ、良い音。

「暇暇暇暇うるせぇぞ鷹居!!」

「あ、土方さん。今、暇の中に蝦が入ってたの分かりました?」

「知るかよ!!どんな遊びだよ!!暇の中に蝦とかどんな遊びだよ!!口にすりゃ誰でも分かんだろ!!てか遊んでんじゃねぇよ!!」

「いや、字が似てるから。間違い探し的な。」

「お前活字だからって調子に乗んじゃねぇぞ!?此方人等、何時もの書類仕事にテメェが書けない分の始末書と報告書代筆してんだから静かに寝てろ切腹させっぞ!!!」

「えー…だって暇を持て余して…………暇を持て余した、神々の、悪戯(あそび)、アガナウィッシン、もう一度、永遠の先へ〜♪」

「色々混ざってんだけど!!てか何上手い事言ったみたいな顔してんの?腹立つんだけど!そのネタ誰でも皆一度は連想してんだよ!!」

「いや、実際暇なんで。」

いかんいかん、暇過ぎて久し振りに土方さんに全力でボケてしまった。でも楽しかったから良いか。
持て余した暇が少し解消されたあたしとは裏腹に疲れた顔で溜め息を吐く土方さん。
おっと確かに目の下の隈が大変な事になっている。

「頼むから静かにしてろ。鷹居が居なかった時の書類も溜まったままだし、お前が無傷で帰ってこなかったせいで捌き終わらねぇんだよ。」

「あ、土方さん、」

再び深い溜め息を吐き出して部屋に戻ろうとした土方さんをあたしは呼び止めた。

「……あ?」

「書類整理、あたし手伝いますよ。」

折角の退屈凌ぎを逃してなるものか………げふん、疲れた上司を見過ごす訳にもいかず、半分背中を向けた土方さんに挙手して訴える。はあ?と言わんばかりの怪訝な顔で振り返った土方さんはまた溜め息をひとつ。

「鷹居動けんのか?」

そう言ってあたしが半身起こすベッド(療養用に借りた)を指差した。
現在あたしの大腿骨は内腿と外腿からサイボーグっぽい器具で折れた骨を挟んで真っ直ぐに再生するように固定されている。左右で骨の長さに差が出来ないように調節する螺子と言うかハンドルみたいなものが外腿から出てるので、とても人造人間っぽいが同時にかなり嵩張る。どれくらいかって言うと普通のパジャマのズボンに入りきらないから、外腿側がばっくり開いて膝の辺りを紐で結ぶ感じの民族衣装っぽく女子っぽいパジャマを着ているくらいだ。関係ないけど下着も紐ですごく心許ない。
兎も角、そんな訳で禄に寝返りも打てないくらいには動けない。

「無理ですね。」

「寝てろ。」

「待って待って!土方さん待って!!」

更に顔を疲れさせた土方さんを必死で呼び止めたら、肩まで使って溜め息を吐き、止まってはくれたがもう完全に振り向いてはくれない横顔の土方さんに進言する。

「持ってきてください。此処でなら出来ます!」

「……。」

凄く面倒臭そうな顔で少し考えてから土方さんは舌を打って自室からあれこれ持ってきた。
ベッド備え付けのテーブルを用意すればその上にわんさか置かれた書類達と検印セット。この山も検印も随分久し振りだなぁ…あ、あたしが書かなきゃいけない報告書と始末書もしっかりあるじゃん。

「……あれ?」

めんどくさー、とか思ってたら、テーブルへ書類の移動を終えた土方さんは、ベッドサイドにあたしが以前病院で使った簡易テーブルを広げ、書類を連ねてそこに着く。

「どうしたんすか、土方さん。」

「あ?こっちでやった方が効率が良いだろ。」

見終えた奴を検印押しにすぐ回せる、と言い終わらない内に作業を始めてしまった。
やると言ったのはあたしだが、どんだけ仕事をさせるつもりなんだろうか。
思わず苦笑いが浮かべたかったが、既に口角は上がっていて、苦笑いにならなかった。

「……何にやにやしてんだ鷹居。」

「土方さんの隣って落ち着くなぁ、と。」

「…は?ナメてんのか?」

訝しげに問うてきた土方さんを前にしてもにやにやは消えなくて、そのまま答えたけども更に怪訝な顔をされる。

「いやいや、違いますって。最近色々大変な人に囲まれてばっかりだったから、古巣に戻れて安心してると言いますか。」

「お前俺の隣なんぞを古巣にしてっと禄な事ねぇぞ。」

「あたしもそう思ってました。でも住めば案外都でしてね。これがぬるま湯みたいで居心地が良い。」

偶に熱湯ですが、と茶化して返すと甘えんな、と鼻で笑われた。何でもない筈の事なのに、ほっこりするのは何でだろう。
うん?そう言えば、結構前から土方さんのせいで寂しかったり恨めしかったり怒ったりほっこりしたり、何か色々忙しい気がするな。なんだろう、これ。

小首を傾げて何となく、隣で書類に目を通す土方さんを見遣る。苦労人の疲れた顔が険しい顔で書類と睨めっこしている。
こんなにおっかない顔で書類眺めるまで頑張らなくてもいいのに。サボったって誰も怒りはしないだろうに、本当に真面目で損する人だな、土方さん。



おっといかん。これ以上疲れさせる訳にはいかないんだった。
心に湧き上がった何かは掴めそうだったけど今は良いや、土方さんを手伝わなきゃ。何かよく分かんないし。
んじゃまず報告書から書こうかな……………あ。

「土方さん、土方さん。」

「何だ。」

「結局あたしの潜入捜査とか任務遂行具合とかその辺りの仕事の評価ってどんなんなったんスか?」

「あー、それか。」

問えば、ガツガツと書類を捌く手を止めて土方さんは顔を上げた。

「五段階絶対評価で。」

「2」

「2ィ?!!あんなに頑張ったのに!?あんなに身体張ったのに!!?」

2って!2って!!
本当には1付けたいけど、まあ、御情けで当たり障りのない様に2にするかって言う2!?(偏見)
あんまりじゃなかろうか!?ひと月近く嫌がらせを受けながらちゃんと諜報活動もしたし突入の手筈だって整えたのにあんまりじゃなかろうか!!?

「な、何で…っ?!」

「犯人捕獲後の放置、犯行集団確保時に不在、連絡無しに失踪、トラブルを起こす、で減点だ。」

「な、で、でも、それは…、」

「言い訳だな。基はと言えばテメーの不注意が原因だ。抵抗も出来ずにむざむざ攫われなんざ、浪士共を鎮圧できて完全に注意散漫になってたからだろうが。」

「うわぁ…それ言われたら返す言葉ないッス。」

「まあ、犯人確保、浪士集団鎮圧を評価して2だ。」

「諜報活動と突入の段取りは!?」

「んなもんやって当たり前だろうが。」

「えー……」

そうはっきり言われてしまうと何も言い返せないじゃないか。
畜生、手厳しいな。
これじゃあ何時まで経っても副長補佐なんて全うできそうに無いじゃんか。仕事できなくて異動になるのはなるのは嫌だなぁ。

「……うーん」

「何時まで顰めっ面してんだ。仕事しろ。」

「土方さんに顰めっ面とか言われたら世も末っすね。」

「ンだとコラ。腹切るか?腹切りたいのか?」

「いやいやいや。将来有望な部下を殺したら土方さんが損しますよ。」

「誰が将来有望だ、誰が。自分の身も守れねぇだろ、寝言は寝て言え。」

「ひっでぇ!てか守れますー!自分の身くらい自分で守れますー!!」

「どーだかな。」

疑わしげな土方さんの目線があたしの太腿に落ちて、気まずくなる。いや、うん、これは確かに、自衛できなくて、穴空けられたから、そうなんだけどさ…。

「い、いーですよー!今はこんなんですが、その内土方さんの背中預かって守ってあげますからね!!その時に俺が間違ってたって土下座してもらいますからね!!」

「何百年先の話だ、それ。」

自棄になって、憎まれ口を叩くが鼻であしらわれた。
くそう、守りたいってのは本心なんだぞ!!口には出さないけど!
誰かを庇って斬られる覚悟もしてるんだぞ!!絶対口には出さないけど!!

「畜生!今に見てろよ土方コノヤロー!!!」

「期待はしねぇから安心しろ。」

そう言った土方さんが僅かに柔らかい笑みを浮かべ、駄々っ子を宥める様に頭を撫でてくるもんだから、悔しいやら嬉しいやら恥ずかしいやら安心するやらで、また何かほっこりしてあたしは何も言い返せなかった。

この気持ちが何かはまだ少し分かりそうにないから、今は甘んじて駄々っ子の様に宥められていよう。
何時か必ずその手を、その背を、その心も丸ごと全部守れるくらい、強くなってやると己の信念に刻み込んで。




伊達らに
を佩いて

謳えや人生、赴くままに!



THE END

⇒後書

[*] | [#]
戻る

ballad


+以下広告+