Memo
マイク
頼まれた年賀状の宛名書き
何枚書いたかわからない
差出人である彼の名前
連れだって行った結婚式で
癖が出たのか間違えて
芳名帳に書いてしまった彼の名字
照れ笑いして振り返る
後ろにいたはずの彼は
背中を向けて天を仰ぎ
その顔早くどうにかしろと
彼の同期に呆れられていた緑谷
彼の隣に立ち続けるには
私ではきっとダメなのだと
自信を無くして彼に黙って
そっと姿を消そうとした冬の朝
走り込みと称した彼に
駅前で捕まり横抱きで走られる
「僕は君がいいって言ってるのに」
なんでわかってくれないかなと
笑う彼は平和の象徴ではなく
一人の男の人だったCategory : 他キャラプラスログ
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マイク
貰ったからと彼が持ち帰った
縁起物の恵方巻き
今年の恵方は東北東
二人で黙って食べていたら
芸者遊びが元なのだと
下世話な話がTVから流れる
「それで貰ったんじゃナイからね?!」
慌てる彼は一本食べきる前に
そんなことを叫んでいたが
私は黙って食べきることにした相澤
豆を片手に不敵に笑う
去年は彼、今年は私
我が家の鬼は交代制
捕縛布に捕まった私が身構えると
ぶつけられるはずの豆は来ず
口に次々入れられた
「水…水が欲しい…」
「あと10個だ、頑張れ」
解放されたら彼の口にも
年の数だけつっこんでやると心に決めた爆豪
唐突に始まった雪合戦
雪玉を作る私と投げる彼
「雪玉遅ェぞ雑魚が!」
掴まれた手はかじかんで
そろそろ指の感覚が無い
舌打ち一つした彼は
軟弱な手ぇしやがってと言い捨てて
手袋を投げて寄越すと
私の替りに雪玉を握りはじめた
関節一つ分大きな手袋は
まだほんのりと暖かいCategory : 他キャラプラスログ
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ホークス
地方に出向になった私に
優しくしてくれる彼は
人気のNo.2ヒーロー
忙しい仕事の合間を縫って
ご飯に名所に観光地
なんでそんなに親切なの?
問う私に彼は言う
「好きになってもらいたかけん」
頬杖をついて笑う彼には
主語は何だと聞けなかったCategory : 他キャラプラスログ
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相澤&マイク
皆は気づいてないみたい
先生たちの机の上に
ちょこんと乗ってるフェルトのアヒル
お揃いですかと聞いたらば
昔、助けた人がくれたのだと
懐かしむような顔で異口同音
語って教えてくれた
フェルトのアヒル達は
先生達と同じ格好で
誇らしげに机の上
今日も胸を張っている轟
寮のソファーに腰かけて
痛む足首をちらりと見やる
腫れてじわじわ痛むそこ
湿布はどこにあったっけ
「捻ったのか」とかけられる声
彼の右手が足首を冷やす
気恥ずかしくなって俯くと
「悪ィ」と一言、手を離す
湿布を取りにいった彼の
頬は少しだけ赤かったCategory : 他キャラプラスログ
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障子
買い物途中で見慣れた背中
声をかけたら複製腕で
私の荷物を持ってくれた
空いたその手にクレープを持って
複製した口で食べる彼
こうしたらいいんじゃない?と
クレープを取り上げ口に運ぶ
「それは思いつかなかったな」
笑う彼と手を繋いでCategory : 他キャラプラスログ
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上鳴
真っ暗な部屋から顔を出すと
彼女が新しい電球を手渡して
「ちょっと点けて」
「俺の事懐中電灯扱いしちゃう感じ?」
明かりを灯して彼女を追って
ブレーカーに手を伸ばし
よろけた彼女を抱きとめた
暖かい身体と香るシャンプー
手の中にあった電球は
過電流でぶつんと切れたCategory : 他キャラプラスログ
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