「今回乗るベルツリー急行は特別運行便で、鈴木財閥の保有する珍しい宝石を展示するんだ。その宝石を狙った怪盗キッドの予告状も届いてるから、キッドを探し出して協力してもらうのがいいんじゃないかと思ってね。キッドなら灰原の変装だって問題ないし、いざという時も飛び道具で逃げれるから」

「なるほど…ただ、能力には申し分ないとしても、そう簡単に協力してくれるでしょうか?」

沖矢さんが疑問を呈すると、
そこは任せて!アイツには貸しがあるんだ。そう言ってコナン君は笑顔を見せる。

コナン君の”任せて”に異論を唱える者は誰もいない。
目の前の小学生の言葉は多くを語らずとも信頼に足るものだった。


「僕が変装してるキッドを見つけている間に、灰原を保護する人が必要なんだけど…」
コナン君の眼差しにカウンター越しの沖矢さんが頷き、それは私の出番ですね。と応える。

「けれど、彼らと遭遇したときのことを考えると、この姿のままという訳には…」
沖矢さんが顎に手を当てて考えるような様子を見せると。


「そこに関しては解決ね!私も一緒に行けばいいんだから!」

予想外の提案にありすが思わず視線を遣ると同時に、他のふたりの視線も集まる。
だが、当人はその様子をさして気に留めることなく、だから私を呼んだんでしょ?とウインクで返す。

「いや、簡単にできそうな変装を教えてもらおうと思ってたんだけど…」
圧倒されているコナン君を気に留めることもなく、有希子さんはどこか意欲的で。

「哀ちゃんのことだから、きっとまたシャロンも来るんでしょ?だったら私も行かなきゃ!彼女の足止めも必要だろうし、それにうまく行けば彼女を説得できるかもしれないし」
「で、でも相手は組織の奴らだぞ…!?」

怪盗キッドを見つける役と、哀ちゃんを保護する役…と言いながら、有希子さんはコナン君と沖矢さんに視線をむけたあと、

「ほら、シャロンを説得する役が足りないじゃない。一時凌ぎにならないよう、今度こそ手を引いてくれるようシャロンには約束してもらわないと。それってやっぱり私が適任だと思わない?」

 
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