うーん、この説明の前にあのデータを足した方がいい気がするなぁ。
でも、生データってこのPCにコピーしてたっけ...?
商店街の喫茶店
Paradox番外編 (謎の隣人、安室さん)
とある休日。ありすはノートパソコンを持って米花商店街の小さな喫茶店へと来ていた。
論文の投稿締め切りが近く、最近は研究室に籠りっきりだったことから、休日くらい気分転換にと思い立ってのことだった。
うーん、ちょっとここの文章が冗長だなぁ。もっと簡潔にしたいけど…なんて呟きながら、氷が溶けて少し薄くなったアイスコーヒーに手をのばしたとき。
「安室さん…?」
視界の隅には見知った姿――
斜め前の席に座る安室さんと目が合うと、彼はにこり、と微笑んで。
おもわず、顔がほころんでしまう。
「こんにちは。如月さんだと気づいてはいたんですが、お忙しそうだったので…」
そう言って安室さんがすこし困った顏を見せると、
ありす!その顔!考えてること漏れてるよ!!――旧友の声が即座に甦り、思わず赤面してしまう。きっと私すごい顏してたに違いない…
声掛け辛くてすみません、そう言ってありすはばつの悪さを隠すように笑うと、
「いえ、こちらこそ失礼かなとは思ったんですが――
悩んでるんだろうなぁとか、あ、うまくいったみたいだなとか思ったらなんだか応援したくなってしまって…」
「応援?...ふふ、ありがとうございます」
予想外のワードに、ありすは驚き、おもわずはにかむ。
柱の壁掛け時計は、気が付くと18時過ぎを示していて。
どうりでおなかすいちゃうはずですよね、とありすが口にしたところ。
「如月さん、もしよかったら僕のことも応援してもらえませんか?」
「安室さんを、応援…?」
言葉の意味がわからずに、ありすが首を傾げると。
明日大きなクライアントと会うので、前夜祭の焼肉に付き合って貰えないかなって!
そう言って安室さんは笑った。
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