※お話の都合上、顔文字が出てきます。苦手な方はブラウザバック推奨です。
「ん~わからない…」
ノートに走らせていたペンを止め、美優は呟いた。
数学の授業で課題を出され解いていたのは良いが、もう少しで終わるというところで難しい問題が出てきた。
どうやら応用問題のようなのだが、うまく解くことができなかった。
「(んーなんかモヤモヤする…)」
明日当てられる順番では無いので解くことが出来なくても問題は無いのだが、解けないと解けないで気になってしまうものだった。
美優は誰かに聞いた方が良いと机に置いていたスマホを手に取り、チャットアプリを開いた。
「誰か聞けそうな人…あっ」
スクロールしていると、一人の名前に目が止まった。
財前葵、同じクラスの女子生徒で最近仲が良くなった人物だ。
真面目で少し近寄りがたい雰囲気を出しているが、実際に話すと優しく、勉強などもわかりやすく教えてくれる。
「葵ちゃんに聞いてみようかな…まだ夜遅いわけじゃないし」
時計を見ると、針は夜の8時前を指していた。
仲良くなったとは言ってもスマホでのやり取りはまだしたことがない為、葵がこの時間帯にスマホを見ているかわからなかったが、とりあえず聞いてみることにした。
「[葵ちゃん、夜遅くにごめんね!ちょっと今日の数学の課題で聞きたいことが有るんだけど大丈夫かな?(;´Д`)]…よしっ送信」
送信してからしばらくすると、スマホの着信が鳴った。
「あ、返ってきた…」
[大丈夫だよ~(*´ω`*)]
「…?」
葵の返信内容に美優は少し驚いた。
たしかに葵と仲良くなったが、彼女はどちらかと言えばとても明るく話すという人柄ではなかったからだ。
「(いや、でも顔文字は誰でも使うし…) [ありがとう!課題の問7なんだけど、イマイチ解き方がわからなくて(´・ω・`) 今日習った公式を当てはめてみて良いんだよね?]…と」
[問7は今日習った公式を使うであってるんだけど、その公式の他に昨日習ったもう一つの公式も使うんだよ(・∀・)]
「昨日の公式も使うんだ…」
美優は葵のアドバイス通り、公式を2つ使い解き始めた。
すると、先程悩んでいた部分が驚くほど解きやすくなった。
「よし… [そうなんだ!だと、こう解けたんだけどあってるかな?φ(..)]」
解いた部分の写真を撮り、メッセージを送信した。
しばらくすると、返信が帰ってきた。
[Good!+゚*。:゚+(人*´∀`)+゚:。*゚+.]
「やった~! [ありがとう!本当に助かったよ!(TOT)] 」
[いえいえ~お役に立ててよかった(*´▽`*)]
それから、2人は軽く明日についての話をしてやり取りを終えた。
気がつけば、美優も葵につられて顔文字を使っていた。
「葵ちゃん、顔文字を使うの少し意外だったけど、すごく話しやすかったなぁ」
いつもは大人しい葵だが、少し意外な一面を見つけることができた。
まだ仲良くなったばかりだが、もっと仲良くなりたいとそう思った美優であった。
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