情景



そう考える事でその心にほんの少しでも自分がいる事を考えていたいなんて馬鹿も休み休み言え。
2025/06/08 - 十八


そうか、そういう事だったのか。
俺はエスパーじゃないから言ってくれないと分からないのにな。でも俺を傷付けたくないから何も言わずに俺の目の前から 消える 事を選んだんだろう。俺を傷付けないために。そう思う事にした。きっとそうなんだって。


2025/06/08 - 十七

その言葉に望みをかけてたんだ。
安心したくて自分を侵食してくる悪い考えを否定したかったんだろう。そんなはずはないと。そう信じていたかった。


2025/06/08 - 十六
これからもよろしく頼むぜ、って言葉に返答がない時点でそれが答えだったのな。
その時点で、もう決まっていたのか。これから先もって俺の願いとは裏腹に、アイツは俺を傍に残すつもりはなかったんだな。

2025/06/08 - 十五

そう簡単に捨ててしまえるほど俺はちっぽけだったのかって考えてしまう 自虐が止まらないな。
俺の何がダメだったんだろう。俺の何が良くなかったのか。

2025/06/08 - 十四


そんな俺の頑張りを天は嘲笑うかのように、
俺が何をしても 状況は悪くなる一方で。
誕生日を祝っても嬉しそうには見えなかった。迷惑だったなんて考えたくもないけど迷惑だったんだな。さらには追い討ちをかけるかのように何ともないように俺の目の前から姿を消した。何も分からない俺をただ一人にして。


2025/06/08 - 十三


しんどくても鬱な気分でもそれを上手く隠して楽しく振る舞わないと、俺のために時間を割いてまでプレゼントを用意したり誕生日を祝ってくれた方々に失礼に値する。


2025/06/08 - 十二

それでも、
今はこんな状況でも、
きっと誕生日当日には、会えなかったとしても、
ただ一言でも、
「 誕生日おめでとう 」っ言ってくれるのではないかと 、
ほんの少しだけ期待していた。

2025/06/08 - 十一

疲れているなら俺の我儘で振り回すのもいけないって理解して言葉も全てを飲み込んで我慢をして俺の誕生日も何も言えなかった。俺に会いたくないって事すら頭に過ぎってしまったくらい。でもたかが自分の誕生日、彼を疲れさせる事に比べたら大した事でもないだろう。
2025/06/08 - 十


疲れているって言っていたからそれに反応をしても何も反応はなかったね。そこから少なからず俺も疲れさせてるんじゃないかって不安で仕方なかったな。俺が来る時間に彼はもう寝ている事が多かったし自然と会う事も減っていき、あの日もそう。でもちゃんと寝れているなら、と安心をした。寝れない夜を過ごしてない事に。ちゃんと休めてる証拠。そんな俺は彼の居ない部屋を眺める事が日課になった。誰かと話してるのを見た時 楽しそうにしてたのを見て俺以外と過ごす時間が必要なのかもしれないと思ったりもした。俺と会えなくても彼は上手くやれている。俺を言葉に出さないのも表部屋に居るのは距離を置きたいのかもしれないって。だから俺も表に居座るようにしていたけど、それが彼を追い込んでいたのかもしれないなんて笑いしか出てこないな。彼のためにした事は決して彼の為にはならなかった。
2025/06/08 - 九
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