水晶の中のお姫様
この世界は亜人の世界でできている
僕たちの遠いご先祖様の人たちは、文明を進めすぎ人がすまなくなってしまったらしい。
少しでも生き残るために、今の世界の環境でも生き残れるよう、動物の遺伝子を結びつけ、僕たち亜人が誕生したそうだ。
それでも、人への渇望の意味を込めてこの世界は「human」とよばれている。
もう一つ、太古の昔には「月」にも人や亜人が住んでいた。
人に支えていたのが、唯一満月うさぎの一族だったらしい。
僕にも、満月うさぎの血が少しだけ入っているらしい。
兄と僕は腹違いだったから、兄は純潔の満月うさぎだったけど、僕は母さんがロップイヤー種だった。
父はあまり記憶に無いが、僕らの動物の亜人の国以外の国を旅している間に死んでしまったらしい。
日常が一番だ。
みんなどうして、やれ革命だ、やれ冒険だと
無謀なところに突っ込んでしまうんだろう
ポロポロとグローブで少しずつ石を落としながら、四層の入り口を開けていく。
落とした石には、少しずついろんな色の煌めきが混ざってきていた。
僕はここで、義兄の残した義姉さんを守りながら生きていく
英雄の弟として
「バカだなぁ、父さんも、兄さんも」
ガコと石壁の核をついたのかガラガラガラガラと石壁が砕けて落ちてゆく
やっと辿り着いた第四層、
新しい鉱石がたくさん煌めいている中
「はい?」
僕の目の前には逆さ吊りになった
猿の亜人の女の子が、大きな水晶の中で眠っていた。
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