江戸川コナンサイド




失意のどん底にいる赤井さんはしばらく沖矢昴として俺の家にいることになった。あれからなお一層のこと隈は増えるわ、タバコの本数も増えるわ。ジョディさんが心配している顔が目に浮かぶ。




大宇宙展に行くために新山手トンネルを経由し目的地に向かっている最中気になるのはおっちゃんのところに来た都知事への脅迫状の件。トンネルに入ってしまったので携帯でテレビを見ることはできないが。何か嫌な予感がする。




ふと車から窓の外を見ると安室さんの車が目に入る。なんでこんなところを通っているのだろうか。助手席にいる女性は誰だ?




あれは・・・誄姉ちゃん?




やっぱり安室さんと一緒にいたのか。




「コナンくん携帯鳴ってるよ。」




「あ、あぁ。」




「誰からですか?」




「・・・非通知だ。」




通話ボタンを押して携帯を耳に近づけると聞きなれた、でも最近聞くことのできなかった声が聞こえてきた。




「新山手トンネル天井に爆弾が仕掛けられている。」




「え?」




「爆弾は今日開通した東都線との交差の時に爆発するように仕掛けられている。」




「なんだって!?」




受話器の向こうから声が聞こえる。




「もういいでしょう、それだけ情報を与えれば十分です。」




「・・・。」




「あなたは優しすぎるんですよ、ギムレット。」




通話はそこで切られた。




「博士、車を止めてくれ!」




「え?」




「このトンネルの天井に爆弾が仕掛けられてるんだ!」




「ば、爆弾じゃと!?」



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