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高速道路を走る車はそう簡単には止まれない、止まれば後に続く車との接触で事故になりかねない、トンネルを抜けると車はすぐに待避所に止まり。スケボーと一緒にコナンくんが車から飛び降りてきた。あれでもう大丈夫だろう。
だが事態はそう簡単に幕を降ろさせてはくれなかった。爆弾は犯人の思惑通り爆発し天井などが崩れ落ちる。東都線はその車両を大きく嘶かせながら新山手トンネル出口へとその体を滑らせて行った。この先は急カーブ、そのまま電車が走っていけば下を走る車にも被害がでる。それ以上に電車に乗っている人たちの命が危ない。
必死の思いで叫ぶみんなの声を受け、何度も左右の壁にそのから体をぶつけながら走る、それにより速度が低下して行ったのか、第一車両のみをカーブから投げ出し電車は止まった。多少壁が崩れ下の道路にも被害が出たものの、それぐらいで済んで良かったと考えるのが良いだろう。
「行きましょうか。」
「そうですね、あとはコナンくんがなんとかしてくれます。」
「ギムレット、本当のことを教えてください。」
「何がですか?」
「僕にはあなたが何を考えているかがわからない。」
「公安の人間ともあろう人が、情けないですね。」
「人の感情ばかりは仕方ありません、それがわかるのなら僕はとっくにあいつからあなたを奪っています。」
「・・・そうでしょうね。」
「誄さん?」
「なんでもないです、行きましょう。」
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