赤井秀一・江戸川コナン・主人公編


雪崩に巻き込まれた九死に一生体験の後日凍傷などの怪我はないもののスノーモービルから落ち雪崩に巻き込まれた時に肋骨を数本追っているとのことで自宅での絶対安静を言い渡されて自宅にいる。安室さんのところにずっといるわけにもいかないので何かあったらすぐに連絡を入れるという条件で自宅に返してもらえることになった。




「誄、できたぞ。」




「ありがとうございます。」




「誄姉ちゃん、はいお水。」




「ありがとう。ねぇ、なんで二人ともここにいるんですか?」




「お前のことだ、どうせ動くのが面倒くさいからと飯も作らずいることだろうから作りに来た。」




「そして僕は赤井さんから聞いたことを確認しに来た。」




「なんか言いましたっけ?」




「組織に狙われているって言ったのお姉ちゃんでしょう。」




「・・・あ、そうだっけ?」




お見舞い代わりに組織に狙われている私を監視しに来たらしい二人は人の家のキッチンを使いカレーを作り上げた。赤井さんってカレーしか作れないの?と以前一聞いてみたところシチューも作れると胸をはって言っていたが、こちらから言わせて貰えばあれはルーが違うだけで中身はほぼ同じなのではないだろうか。




食事も終わり、食後のコーヒーを嗜んでいるとコナン君が目の前に座り早く話せと言わんばかりにこちらに目線を向けている。




「なんでしょう。」




「なんでしょうじゃなくて、組織に狙われてるなんて聞いてないんだけど。」




「だって、ほらさ。色々とあってさ。こちらも忙しかたもんで。」




「誄姉ちゃんは組織の人間じゃないよね。」




「違うよ、酒の名前で呼び合ってたのは組織に私は仲間に入りましたよ〜って見せるためだけだもん。」




深く考えたコナン君が出した答えはこうだった。




「誄姉ちゃんが組織に狙われてるのはまぁ、しょうがないとして。」




「しょうがないんだ。」




「どうすればターゲットから外れることができるかを考えよう。」




「一回消滅しておけばいい?」




「おい。」




「なんですか赤井さん。」




「そういうことを無闇矢鱈に口にするな。」




そんなこと言ったって、そうなってしまった以上組織は私を狙ってくるだろう。仲間に引き入れる意味でも排除する意味でも。どちらにしても組織との対峙は避けては通れない。




どうするべきなのだろう。姿をくらますのは簡単だがその場合安室さんにも迷惑がかかってしまう。現在組織内で裏切り者、いわゆるスパイがいるのではないかとまことしやかに噂が流れているのも事実だと安室さんは言っていた。ここいらで手柄の一つでもあげないと今度は狙われるのは自分だと。そうなる前に安室さんの地位もあげつつ私もなんとかその排除リストから除外できるような何かがあればいいんだけど・・・。




「しょうがない。」




「なにが?」




「誄姉ちゃん。」




「はいはい。」




「誄姉ちゃんには悪いけど死んでもらうよ。」




「おー、いいねぇ。そういう突飛な発想は嫌いじゃないよ。」




「おい、なにをいってるんだ。」


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