白い車が猛スピードでこちらに向かって来て、私たちの目の前でドリフトしながら止まった。ここの人たちって車を止めるやり方をドリフトしか教わってないのだろうか。なんでみんな同じように走っている車をそう止める。




「赤井、それに誄さんまで。」




これだけの爆発を目の前に、警察に通報しない人がいないだろうか、いやそんなことは断じてない。おそらくニュース沙汰だろう。警察車両や救急車が音をなしてこちらに向かってきている。何か聞かれては困るのですぐに退散した安室さんに続き私たちもこの場を去ることにした。




「取り逃がしました、後始末を頼みます。」




電話が終わり、先に乗り込んでいた車に赤井さんも乗り込んでくる。車はそのまま高速を走り最寄りのインターチェンジで高速を降りた。




「しかしまぁ、凄まじいですね。」




「あぁ。」




「どうするんですか?盗まれてしまいましたけど。」




「取り返すまでだ。」




「まぁ、そうですね。取り返さないと色々と私にも飛び火してきそうですし。」




乗りかかった船とはいえ盗まれたものが私に関係があるかと言われればそうではないが、関係がないかと言われればそうでもない。というのもやつに盗まれたのはNOCリスト。Nonofficial Cover通称NOCリスト、政府には関係のない一般人を装っている者、簡単に言えばスパイのリストである。今回やつに盗まれたのは黒の組織に潜入しているスパイのリストで何を隠そうそこには赤井さんの名も、降矢さんの名前も載っている。




これがなぜ間接的にでも私に関係があるのかというと、降矢さん経由であるにしろ私はこのリストに深く関係してしまっているのだ。なので直接あれが盗まれたからといって私の命がすぐにでも危険にさらされるかといったらそうではないのだが飛び火は避けたい。この世界での飛び火はボヤ騒ぎではすまない。炎上騒ぎも避けられない。




私の家に着くなりパソコンを開き今回の事件について色々と情報を集めていると一緒に帰ってきた赤井さんが私の後ろに座った。そんな事を気にすることなくパソコンをただひたすらカチカチいじること約1時間、さすがにしびれを切らした赤井さんがちょっかいをかけてきた。これもいつもの風景である。




「暇なんですか?」




「そういうわけではないが、今日はもう終わりにしよう。」




「もう少し、待ってください。あとこれだけなんで。」




「もう少し、が少し出で終わった試しがない。」




「赤井さんも同じようなものじゃないですか。」




結局全部が終わる前に私は赤井さんに強制的に布団に運ばれて例のポンポン攻撃をされてすぐに眠りについた。


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