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朝目が覚めると、隣に赤井さんが寝ている光景がなんだか笑えてしまい、少しの間静かに腹を抱えて赤井さんが起きないように笑っていると隣でモゾモゾと動き出した。
「起こしてしまいましたか?」
「いや、何笑っている。」
「赤井さんが隣で寝ている光景がなんだかおかしくて。」
「そうか。」
「まだ寝ますか?」
「本部に行かなければならないからそろそろ・・・。」
「あぁ、だからさっきから携帯がチカチカしているんですね。」
慌てて飛び起きた赤井さんが携帯を見るとため息が出るくらいの着信にメールの数々。私は人の携帯は直接勝手に見ないタイプだから、どんなに携帯がなろうが喚こうがそのままにしてある。慌てて飛び起きて着替えを始める赤井さんがなんだか面白い。寝坊したサラリーマンだな。
こんな光景がこれからもずっと続けばいいと思う。どちらかが先に起きて朝ごはんを作って、匂いにつられてもう片方が起きてくる。他の人間にとってはそれが普通なのかもしれないが私にとってそれは理想の光景であり、形は違えど今この場にその理想の形が現れ始めていた。
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