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しばらくして園内から出たコナン君に次いで私も園内から出た。入り口のベンチに座り何やら話しているコナン君と灰原ちゃんの話に耳を傾けよう。
「間違いないのか、彼女が奴らの仲間っていうのは。」
「絶対とは言い切れない、でもあなたも感じたでしょう。今思えばあの右目作り物よ。」
「作り物ってまさか。」
「そう、あなたが言う黒の組織のNO、2。」
「彼女が組織のNO、2かはさておき。組織の仲間なのは間違いないね。」
「お姉ちゃん!?」
「どういう事?」
物陰に隠れるのをやめて出てきてみれば彼女が組織のNO、2だという話になっている。左右どちらかの目を怪我していて性別年齢共に不明、屈強な大男、女のような男、年老いた老人などらしいが私から言わせて貰えば、それ全部男性像じゃないだろうか。だが、そう見せかけて女だという可能性もある。
「まぁ、彼女が組織の人間だからといってすぐに警戒しなければならないかって言われたらそうじゃないんじゃない?」
「そうわけにもいかないわ。」
「どうして?」
「もし、彼女の記憶が戻ったら組織の事を聞き出せるかもしれないけど私たち全員殺されてしまうかもしれない。」
「そう、だね。」
「どうかした?」
「いや、少し頭が痛くて。でも薬を持って来るの忘れちゃったんだ。」
ははは、と笑っていると灰原ちゃんが鞄の中から何やたら取り出して私に差し出した。
「あげるわ、私が作ったの。」
「え、大丈夫?そういうのって法に触れるんじゃ。」
「あなただってそういうことたくさんしてるんでしょう?」
「まぁ、そうだけど。」
「誄姉ちゃんもらっておきなよ。」
私は灰原ちゃんから薬をもらうと持っていた水でそれを飲んだ。
「ありがとう、これで少しはマシになるといいんけど。」
「私のお手製だもの、きっと役に立つわ。」
「お姉ちゃんはこれからどうするの?」
「まぁ、彼女を見つけたから私の仕事はおしまい、帰るね。」
「あ、うん。気をつけてね、誄お姉ちゃん。」
「おー、ばいばいコナン君、灰原ちゃん。」
その場を去ると何やら黒ずくめの者たちに囲まれた。このご時世そんな黒い格好をしていたら怪しまれるに決まっているだろうに。何をしているんだか。
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