12
目をさますと暗い倉庫のようなところにいた。
「どこだ・・・。」
「目が覚めたかギムレット。」
見たことある人物が私の目の前に立っている。私は両腕を縛られて身動きが取れない状況でその人物を、憎くて憎くてたまらない男をただ黙って見上げるしかできなかた。
「気分はどうだ?」
「最悪。」
「だろうな。」
「どうしてここにいるの?」
「あ?」
「今あなたはベルリンにいるはずでしょう?」
「どこでその情報を手にいれた?」
「さぁ、おしえなーい。」
そう、ノックリストが奪われて彼女、キュラソーが初めにやったことは組織に潜入していてコードネームを持つ者の名前を彼らに教えること、メールにはスタウト、アクアビット、リースリングの名前と共にキール、バーボンの名前も記されていた。
だが文面は途中で止まっていて、キール、バーボンの所在に至ってはまだ組織の知らないところにある。つまり、まだ安室さんは完全にスパイだとばれたわけではない。
「まぁ、いい。お前を始末すればその情報が漏れることも今後はなくなるからな。」
「私を殺すの?」
「あぁ。」
「あなたが?」
ジンは立ち上がり私のことを引きずって倉庫内の別の場所に来た。引きずられている途中でなんか色々なところに体をぶつけられて文句の一つでも言ってやりたかったが生憎そんな体力が残っているわけもなくただジンにされるがままに彼の目の前まで来た。
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