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{emj_ip_0294}* 安室透サイド


夕日の倉庫内を照らしていた灯りが落ち、あたりが暗闇に包まれるとけたたましい音を立てて倉庫の入り口が開いた。ここに止まっては自分自身の命が危ない。だがここで逃げてしまっては彼女をここに放棄する事になる。そんな葛藤も虚しく僕は彼女を置いていく事を選んだ。物陰に隠れてあたりを見回すと開いた扉から漏れる夕日で倉庫内が照らされて彼女の亡骸が横たわっているのが見える。




体を自身から流れでる血液で濡らしていて、彼女の死を表しているようだった。組織のベルモットの携帯にメールが入り、僕とキールの疑いは晴れるかと思いきや。仕方なしに撤退を決めたような黒の組織を目で追って僕が殺してしまった彼女に近づく。




触れた頬からは生気が感じられず、体温も冷たくなっていっている。息をしていない彼女の体を抱き起こしてみるもののやはりその閉じた目は開かれる事なく閉じたまま。




今回この件に巻き込んでしまったのは誰でもない自分である。組織が動いている今、自分自身は自由に動くことができない。組織がどういった行動をとるのか、彼女がキュラソーがどんな行動をとり、どこにいるのかを明確に迅速に知る必要があったから。




殺してしまった罪悪感が全身を駆け巡るがそんな感傷に浸っている暇はないと言いたげに携帯が震え、部下からの連絡が入る。




彼女の亡骸をしっかりと葬ってやりたいのは山々なのだが、今彼女を一緒に連れていくわけにはいかない。




「すみません、あなたをここに置いていく僕を、どうか許してください。」







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