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プロペラの音が近くなっている、まさか。安室さんが爆弾を解除したのを知って強硬手段に出たのか?そうだとしたら、もしかしてこの後って「浴びせてやれ、弾丸の雨を。」的なやつではないだろうか。
「まずいな。」
「え?」
「雨が、降ってくる。」
「天気予報ではそんなこと・・・。」
「とりあえず、逃げよう。」
コナンくんの手を取り走ると、予想どおり弾丸の雨が降ってきた、ゲリラ豪雨を絵に描いたような音とともにそれは勢いを増してく。この観覧車の内部にいる者全員撃ち殺そうという作戦だろう。
内部を走って逃げているはいいが一向に止まないその雨が足場をどんどんと崩していく。走るところを瞬時に判断しないことには逃げようとも逃げられない。
「うわっ!」
「コナンくん!」
崩壊した足場にそれを載せてしまったコナンくんが体制を崩して下へと落下しようとしている。その手を掴みグルっと私と彼の位置を変える。私はコナンくんが先ほど落ちそうになった場所にいる。
落下していきながら態勢を立て直し、物陰に身をひそめる。組織の奴らは動かない者には撃ってこない、ということは私たちの姿をしっかりと見れているのではなく。ただ単純に動く者を撃っているだけだ。
「お姉ちゃん!大丈夫!?」
「平気だから、物陰に隠れて動かないで、あいつら動くやつ全部殺そうとしている!」
「・・・わかった!」
弾丸が一箇所に集中している。きっとキュラソーが囮になっているのだろう。彼女は死を選んだんだ。
この時を逃してはいけない。組織の連中がキュラソーに夢中になっている隙に上に上がってあの乗り物を落としにかからなければ。
上に上がる途中コナンくんが見えた気がする。彼もきっと私が見えているだろう。だが、私が言った動くなという指令、彼はきっちり守ってくれているみたいだ。そういうところはいい子だな。
そう思ったのはほんの一瞬の出来事だった。砲撃が一箇所に集中しているということは彼にもわかっただろう、だから動いた。奴らを落とすために。大人の言うことは聞くものだよコナンくん。
一度砲撃がやんだ、おそらくキュラソーを始末したんだろう。キュラソーは、満足して逝っただろうか。彼女が後悔など残していないことを祈ろう。
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