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三人よりも遥かに高い位置から機体めがけて助走をかまし足場を蹴る。体はその勢いを増しながら機体へ向かって急降下をする。機体というのはその体を地面につける為に必ず足がついている。その前足の先に先ほどのロープの輪を落下の勢いでかけ、なおもその勢いを増す私ごと下へと機体を引っ張る。




一般市民を歌う私がどうしてこんなことをしているのだろう。それはこれしか理由がないだろう。




「前の世界の話だけど、私だって、公安警察だったんだ。一般市民を守る、義務、が・・ある!」




ロープをかけられ私の落下する体の勢いで前に傾く機体は、ちょうど赤井さんの見やすい位置でその頭を彼らに垂れた。




「落ちろ。」




ライフルから放たれた弾丸がプロペラのそれにあたり煙を吐いてその機体を空で蛇行させる。ロープを引っ掛けてその落下スピードを利用し機体の態勢を崩すのは成功した。機体は今、煙を吐きながら蛇行を繰り返している。




勢いを増した体の落下は止まることなく私はそこで意識を失った。この事件を、最後まで終えないことを許してほしい。


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