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東京都、米花市、米花シティホール。
メディアがこぞってシャッターを切る中を今回のゲームのプレミアの主役である日本のゲーム会社と共同開発を担当したアメリカの大手IT産業、シンドラー*カンパニー社長であるトマス*シンドラーは歩いている。シンドラー社長が中に入るとあたりはまた誰もいない入り口へとカメラを向ける。
そして私の登場。
私がなぜこちら側から入場をしているのかというと、ゲーム開発にあたり。様々な産業スパイの情報を彼にもたらし、ゲーム開発を阻止しようとする輩を根こそぎ警察へと突き出しては捕まえ、突き出しては捕まえを繰り返していたからだ。
つまり、ゲーム開発において邪魔な産業スパイを私が捕まえたので無事、このプレミアまでこぎつけたというわけである。私凄い。
しかし、体感型趣味レーションゲームプレミアの特別体験証を私に送ってきたのはまぎれもない彼である。彼とはまだ話せていないが後々彼の本意であり嘘であり。全てを私に語ってくれる時が来るだろう。
入り口を抜けセキュリティーを過ぎると大きなホールへとつながっている。
そこには見慣れた顔がちらほら見受けられ、何度かお会いしている人から会っているにもかかわらず名前も顔も思い出せないような人もいる。ここにいるほとんど所詮頭の中が金、金、金の小汚いおじさんばかりだろう。ここに可愛い女の子などを期待する方がどうかしている。
「あれ、誄さんじゃないですか!」
なぜ彼がここにいるかというと家の有名なシンドラー社長がおいでなするのだから何かあっては大変で、それこそ暗殺なんてあった日には国際問題になりかねないのである。だから日本の警察の中でもトップを歌う公安警察の降矢零さんがこちらに来ているというわけである。
「げ、安室さん。」
「相変わらずひどい挨拶ですね。」
「お互い様ですね。」
「ケガの具合はいかがですか?」
「骨折しました。」
「それは聞きました。」
「まぁ、回復しましたよ。大丈夫です。」
「そうですか、風の噂で聞いたのですが。」
「はい。」
「赤井と一緒に住んでいるというのは本当ですか?」
本当になんでも知っているというか、今回はおそらく小さな探偵のおかげだろう。余計なことしかしないし、どこにでも現れるし、変なこと言い回るし困ったものだ。
「まぁ、そうですね。」
「そうですか、仲が良いことは良いことですね。」
「安室さんにはそういった方はいないんですか?」
「仕事が恋人なもので。」
「日本人の鏡ですね。」
「そんなに褒められても困ります。」
「曇りガラスですけど。」
「ははは。ところで、なぜあなたがこちらに?」
「色々と、仕事の関係上足を運ばざるを得ない状況になりまして。」
「そうですか、ここでお会いできるなんて思ってもいませんでしたよ。」
「私もです。」
会場には続々と人が入ってきている、お偉いさんからそれに招待された人たちも、もちろん彼らも。
「あ!お姉さんだ!」
「本当だ、安室さんもいます!」
「おねーさん!」
足元を見ると相変わらず生意気そうな顔をした子供三人と、もっと生意気な顔をした子供二人がこちらに小走りで来ていた。
「お姉さん、こんばんは。」
「はい、こんばんは。」
「お姉さんも招待されたの?」
「そんなところかな。」
彼らは鈴木園子か阿笠話せの招待客だろう。工藤優作さんって線もあるのか。そう考えると以外とお金持ちとコンタクトの多い子供達だこと。
「安室さんは?どうしてここに?」
「あ、僕は。」
なにか言いよどんでいる安室さんを見るのは結構珍しいのではないだろうか。その人の良さそうな顔の通り次から次へと言葉が出てくるのが普段の光景だからこう言った光景は面白い。自分が公安警察だというわけにもいかず、かといって探偵の仕事でこちらに来てくるとは言えない。なぜならここではまだ事件は起きていないのだから。
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