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優しい私が助けたろうやないかい。
「私の招待客なの。」
「お姉さんの?」
「あ!お姉さんそのバッチ!!」
「姉ちゃんコクーン体験に選ばれてんのかよ!」
「でも、高校生以下じゃないの?」
「心は高校生以下だから。」
「お姉さん、そういう冗談はいいから。」
「クソガキ共。」
ひどいガキがいたものだ。いいじゃないか心が高校生だって。それだけ純粋な心を持ってこの世界を見ているということだ。
安室さんが子供達をなだめるように話している最中、赤井秀一基沖矢昴と目があった。軽く会釈をすると笑ってんだか怒ってんだかわからない顔で会釈を返された。おそらく彼が言いたいのは「なぜお前の招待客が俺ではなくて彼なのだ。」といたところだろう。しかし、安室さんは今回私の招待客ではなく仕事としてきているのだ、後でしっかり説明しなくては。私の身がもたない。いろんな意味で。
「生まれた時から人生が決まってんのさ。」
「そうそう、きれいな服も切る人間を選ぶってわけ。」
「選ばれなかった人間は外から指をくわえて見ていればいいんだよ。」
何やら話し声がするかと思ったら。今回のコクーン体験者に選ばれた世の中を約束された少年たちが、体験者に選ばれずに指くわえて見ている江戸川コナン君たちと何やら話し込んでいる。
それにしても、親の教育とはさもこのような形で愚弄な様を見せてくれるとは思いもしないだろう。彼らが放つ一挙手一投足に日本の未来を任せなければならないと思いといやはや、なんと悲しい未来だろうか。それに引き換えこれと対峙しようとする毛利探偵の姿のなんて滑稽なことよ。
「お姉さんは?ちゃんと招待されてるの?」
「お姉さんって、私のこと?」
「そうだけど、もしかして忍び込んだとかじゃないよね。そのバッチも盗んだとかじゃなくて?」
「あら、じゃぁ返しましょうか。でもその代わり。君が学校でこのコクーンの企業秘密なんかをベラベラとお話ししたことをお父様にご報告差し上げてからになるけど、それでもいいかな?大丈夫、お姉さんは優しいから誰が何回話したなんて言わないから。どんな内容を話したかだけに重点を置いて話してあげましょう。」
「チッ、行くぞ。」
「すみません、お嬢さん。」
後ろから現れた彼はどうやら、あの小生意気な子供達をどうにかするためにこちらにきてくれたらしい、関係者というのはいついかなる時でも大仕事が待っているそれは、予期しないところにもだ。
「どうも。」
「コクーンの開発を担当した樫村と言います。本当に助かりました、彼らにここで暴れられては困りますので。」
「いえいえ、大丈夫です。少しお灸の温度が熱すぎましたかね?」
「そんなことはないです、適温だったと思いますよ。」
「それは良かった。」
「では。」
会場から感じられるこの日本の将来を暗示させるこの空気はなんだろう。あれがのちのトップだと思うと頭が痛くなる。
「見事ですね。」
「沖矢さん、ありがとうございます。」
「ゲームへの期待は?」
「今、段上に上がられている工藤優作さんがシナリオに携わっているんですからとても楽しみですよ。」
「それは良かった。」
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